受けルガチアンチ

ポケモンバトルにエンタメを

【雑記】じ ゅ う な ん メ タ モ ン 考 察 会

 

 どうも。

 タイトルの文字と文字の間に半角スペース入れるやつ、古のニコニコっぽさがありますね(今もなのかな?)。

★本日のおしながき

電磁波ガチアンチ

 ここ数か月の電磁波環境に対戦モチベーションを削がれていた。イマイチ意図の読めない「とりあえず電磁波でw」といった行動が勝負所での痺れに繋がり、なんとなく使って結構なリターンがある、雑に使って強い技となっている。

 筆者はバトレボ時代の亡霊なので当然第5世代の対戦環境も最初から最後まで経験しており、今よりも凶悪だった電磁波(命中100%、電気タイプにも効く、麻痺のSダウンが1/4)と悪タイプにも通る悪戯心で暴れまわった化身ボルトロスとも散々戦ってきたが、ストレスは現在のSV環境の方が上だと感じている。

 環境的に電磁波(麻痺)をしっかり対策しなければ、(勝てないとまで言うと大げさだが)カミカイリューのような並びにあっさり勝ちを譲ってしまう。それでは対戦をしていても楽しくない。「楽しくない」というのは勝負に勝てないことよりも、自分がやりたいことを表現できずに「何か痺れていて負けたわw」という試合を量産してしまうことを指す。負けてもいいので対戦すること自体を楽しみたい我々エンジョイプレイヤーには由々しき事態である。

 

電磁波の実態

 S12最終盤の現在、使用率1位はカイリュー2位はハバタクカミ4位はサーフゴーがランクインしており、これらのポケモンは電磁波の採用率が無視できない程度にあり、弊ブログでは「でんじは三銃士」と勝手に呼んでいる。

(0=採用率トップ10圏外)

 グラフを見て分かるように、ハバタクカミの電磁波採用率が上がりっ放しで、S11で落ち込んだカイリューも過去最高レベルで電磁波を採用している。この2体に比べると低いがサーフゴーの電磁波採用率も微増しており、やはり三銃士の勢いは健在だ。

 漠然とした数字だけを眺めていてもイメージが湧かないので、電磁波を採用しているのはどういったパターンかを知る必要がある。毎度おなじみ「ポケモンバトルデータベース」様にリンクが掲載されているS11の構築記事から、成績順に10件程度ずつこの3体のデータを抜き出した。

カイリュー(10+2)>

 スケイルショット(S12暫定23.0%)の追加でアタッカー型が再び猛威を振るっているが、前述の通り電磁波の採用率も上がっている。とにかく型が豊富で判別しにくいのが今作のカイリューではあるが、電磁波を持っている個体は傾向がはっきりしているため、接触する物理技で殴れば大体の予想ができそうである。

<ハバタクカミ>

 ハバタクカミは電磁波と連動する要素としてたたりめの一致があるが、カイリューと違ってアイテムから判別するのが難しい。エナジーではない=眼鏡or耐久振り、エナジーがある=アタッカーor速い耐久振りなど、一貫する要素が無い。

<サーフゴー>

 サーフゴーの場合、最上位帯では拘り型がメジャーのようで電磁波持ちは2件だった。前2体と比較して電磁波の採用率が低いので、ある意味データ通りといえる。

 いずれもS11から電磁波の採用率が上がっているので、前期のデータがどこまで通用するかは分からない。ただ、筆者は「このポケモンはどこまで耐久を振っているか」や「このポケモンはどこまでSを伸ばしているのか」といったデータが欲しいときは、多くのプレイヤーに参考にされる優秀な記事を参考にしているため、1期前のデータとはいえ参考にしているプレイヤーは多いはず。

 

麻痺をしない特性の価値

 アイテムやテラスタルを使用せずに麻痺を対策できる要素、無効タイプを採用する以外にも特性で対策する手段もある。きよめのしおで麻痺以外の状態異常もまとめて対策できるキョジオーンが人気な理由のひとつでもありそうだ。

 そしていま、密かに注目されている特性がある。「まひ状態にならない」という極めてシンプルでそれ以外に効果は無いじゅうなんという特性だ。現環境ではそこそこレアな特性で、ペルシアン(テクニシャン/きんちょうかん)、メタモン(かわりもの)、ルチャブル(かるわざ/かたやぶり)、ドヒドイデ系統(ひとでなし/さいせいりょく)の5体しか持っていない。しかも、そのいずれもが他に優秀な特性を持っている。

 「まひ状態にならない」というだけで付加価値はないが、よく考えてみてほしい。ブーエナを持たない、晴れにもならない状態の古代パラドックスまもる系統の技がダブルより採用されないシングルに於けるウーラオスなど、特性が生きる機会は少なくとも強力なポケモンはたくさんいる。「麻痺しないだけw」と鼻で笑っていたが、これだけ電磁波が重用される環境なら強特性になり得るのではないだろうか。

 

じゅうなんメタモン

155(252)-*-69(4)-*-110(252+)-68

@ラムのみ

テラスタイプ:ノーマル(考察の余地あり)

 意図としては「電磁波あります^^」という匂いがするカイリューやハバタクカミに後投げし、じゅうなんで電磁波を無効化する。メタモンはこれらのポケモンより遅いので後攻でへんしん(=変身するタイミングに電磁波も無効)可能。

 ラムのみを持つことで変身後も電磁波に対する行動保証が一度だけあるので、最低でも対面の麻痺撒き要員を逆に麻痺状態にできる。ここが考察の余地があるポイントだが、テラスタイプを地面or電気に変更しアイテムをラムのみ以外(ヒメリなど?)に変更するのも可能。ただし、変身後の技のPPを考慮すると長く居座れないので、このメタモンにテラスタルを使用するなら裏のエースポケモンに使いたい。

 努力値振りに関しては、ハバタクカミや電磁波を持っているカイリューの攻撃技が特殊技なので迫真のHD振りである。何より意表が付ける(古から伝わる格言)。

 

実戦レポート

 メタモンの柔軟を発動させつつ1勝すればクリアでいーッスか?

 でんじは三銃士がいるので柔軟メタモン+火炎玉ハバタクカミの電磁波ガチアンチ選出に水ポン。

 初手オーガポンディンルーで開始、テラスでも交代でもいいように中間択でやどりぎのタネを選択、ディンルー→カイリューに交代。

 この時点でカイリューの電磁波を確信できる要素はなかったが、一発は耐えるはずのディンルーから即交代ということは、ある程度耐久力に自信のあるカイリューである可能性も考慮してメタモンに交代。電磁波一本釣りに成功。

 予定通りカイリューに変身して電磁波をお見舞いしようと思ったが、カイリュー→ディンルーに交代したのでメタモンはディンルーに変身。ディンルーの技はステロ/ふきとばし/カタストロフィ/ヘビボンだったので、ステロ交換会→カタストロフィふきとばし被弾でハバタクカミが抽選された。

 ディンルーの技は把握していたので、ハバタクカミ→オーガポンに交代、ヘビーボンバーを肩代わり。ハバタクカミは最低限火炎玉を発動できているので、電磁波カイリューに後投げする準備はできた。

 裏への負担も兼ねて水テラスツタこんぼう、ディンルー→カイリューに交代。削り残しをウッドホーンで処理。

 死に出しキノガッサ。水ポンは打点が無いのでメタモンをクッションにしてハバタクカミ、ドレインキッスで9割程度削ってタネマシンガンで倒される。既に火炎玉が発動していたのでカミ対面で胞子を押せなかったとすれば、火炎玉カミもこの試合で生きたといえる。

 削り残したキノガッサを処理し、ディンルーも倒した。変にステロを撒いたせいでカタストロフィ+ステロダメでオボンが発動してしまったが、既にカイリューにテラスを切っている、仮に耐えられたとしてもこのディンルーが削れたオーガポンを倒せる技を持っていないことを確認しているので問題は無かったはず。

 対戦ありがとうございました。カイリューに仕事をさせなかったのが大きな勝因だったと思う。カイリューでS操作をし、ディンルーでかき乱してキノガッサの火力で制圧するような選出だと思うが、メタモンが上手く抑止してくれた(はず)。

補足

 対面だとかわりものが発動しない時点でじゅうなんがバレるため、原則として後投げしなければいけない。カイリューやハバタクカミは役割が多岐に渡るため、かなりリスクのある行動である。この例のように、ノーマルテラスしんそく型も健在なのでそうなると選出を一枠無駄にしたに等しい。

 電磁波有無の判断材料として(1)接触技でゴツメの有無(2)ダメージが入ったターンのエンドフェイズにたべのこしが発動するかが挙げられる。この例はオーガポンの攻撃に受け出しした際に、ゴツメダメージが確認できたので迷わずメタモンを後投げした。

 

おわりに

 ポケモンって楽しいなと思いました。アイテムやテラスタイプなど、考察の余地はまだまだ残っているので読者の皆様もぜひ考察してみてください。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / X

 

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