どうも。
DLC後半の新要素の割には影が薄いステラですが2回目の登場です。
本日のおしながき
19個目のテラスタイプ
DLC後半での追加要素として登場したテラスタイプ・ステラ。全ての技に各一回ずつ補正が乗る万能タイプかと思いきや、現環境では耐性変化を伴う通常テラスの方が好まれており、正直なところインパクトが薄い。
記事作成時の使用率トップ30のポケモンのうち、使用されているテラスタイプの10番以内にステラがあるポケモンをまとめた。
こうして見ると積極的に採用されているのは高いSと広い攻撃範囲を持つハバタクカミと特性と噛み合うジャローダのみで、辛うじてパオジアンが5番目に多く採用している程度にとどまっている。
最強のステラ使い現る
せっかくの新要素なので使えないか模索したところ、結論から述べるとメタモンが最強のステラ使いだと考えた。
実際にメタモンのデータを見てみると、ステラは27.6%で最も多く採用されているテラスタイプになっており、既に多くのプレイヤーが辿り着いている。
メタモンのテラスタイプについて、例えばザシアンをコピーすることを念頭に置くのであれば、きょじゅうざんやじゃれつくを半減できる鋼テラスや炎テラスなど、コピーする相手が採用する技を考慮したテラスタイプの設定ができる。
とはいえ、基本的には流れの中で誰に変身するかはわからない。変身したポケモンによって自身のテラスタイプが有利になる場合もあれば、全く役に立たないことだってあるが、ステラであれば(攻撃技を複数持つポケモンに変身すれば)その汎用性で役に立たないことは無いのではないか、と仮説を立てた。
デコレーション・メタモンコンボ
どうせ遊ぶならメタモン単体を入れて使うのではなく、メタモンを強く使うコンボを組み立てる。
【ポケモン剣盾シングル】狂気のデコレーションおばさん・リターンズ の中でも取り扱っている、デコレーションで意図的に相手の能力を上げてメタモンでコピーするコンボを狙う。このとき、スカーフを持たせなければコピーした相手との同速じゃんけんが生じるが、スカーフを持たせると撃ち分けてこそのステラと相性が悪い。
ではどうするのかというと、予めねばねばネットを撒いて相手に踏ませて、デバフごとメタモンでコピーをし、メタモンに持たせたしろいハーブでデバフだけ解除することによって、必然的にこちらが先に動けるよう調整する。
既存のコンボではあるが、今回使うオニシズクモとマホイップはDLC後半で解禁されたポケモンということで、新環境にちなんだ内容とさせていただきたい。
実戦レポート
戦術の性質上コンボ選出の3体は決定しているので、残りの3枠は「カバツキサフゴ」や「ドヒドハピラッシャ」などのセット選出を印象付けられる3体で埋めておく。もちろん選出はしないので未育成の適当な個体で構わない。
初手オニシズクモとオーガポン。
つるぎのまい→ねばねばネット、じゃれつく→レッドカード発動でブリジュラス着地→とびつくでSダウン、じきゅうりょく発動でBアップ。
S-2でオニシズクモが先行、とびつく(2回目)→エレクトロビームでオニシズクモはお役御免。
死に出しマホイップの時点での能力変化を一旦整理。
ねばねばネット+とびつく*2でS-3、じきゅうりょく*2でB+2、エレクトロビームでC+1。これをデコレーションしてメタモンでコピーできたら(裏のオーガポンも見据えて)かなり美味しい。
デコレーション→ラスターカノンでマホイップはお役御免。
デコレーションを見せた時点で裏のメタモンがほぼ確定するので、有効打があって一撃で倒してくれるポケモンでよかった。
ここまでの状況を整理する。
AB+2ずつ、C+3のかなり強化された状態でコピー。技はかなりクセがあるが、幸運にもテラバーストを持っているのでステラと相性が良い。
どれも有効打にならないうえに溜め技がふたつなので、相手のテラスも無視できるステラ+テラバーストを使用。
死に出しレジエレキ。
でんじは→テラバースト、襷で耐えてボルトチェンジ(急所)→出てきたオーガポンにラスターカノン。
じゃれつく→テラバーストでオーガポンを処理。コピーした段階とレジエレキから受けたボルトチェンジでB+3なので問題は無い。
残りHP1のレジエレキをスイープして勝ち。対戦ありがとうございました。
ボルトチェンジ急所で半分くらい削れたので、テラスを考慮しなければ動けば勝ちという状況だった。C+3でコピーしたので、ステラバーストを3回撃ってCは±0。半ば撃ち放題のステラバーストで簡単に有利を作れた。
同じことをやるので適宜端折りながら。
初手オニシズクモとハバタクカミ。
エナジーでCアップ、10まんボルト→ねばねばネット。レッドカードでキョジオーンを引きずり出す、アクアブレイクで8割強削りしおづけでオニシズクモが倒された。
死に出しマホイップ。
キョジオーンをデコレーションしても旨味が全くないのでここはマジカルシャインでとどめを狙うも、まもる→ガチグマに交代。
デコレーション→ブラッドムーンでマホイップ退場。
これですべて相手の手札は割れたがハバカミ、キョジオ、ガチグマなら最もSの高いハバカミをコピーしたかった。ねばねばネットがあるとはいえ、S-1でガチグマはハバカミを抜けないので、コピーしたガチグマがハバカミの攻撃を耐えるかが焦点となる。
満を持してメタモン着地。ここまでの状況を整理する。
コピーしたガチグマはフルアタなので恐らくチョッキ、デコレーションは一度使用したのみなのでACは+2ずつ。
相手のガチグマの実数値までは確認できないので、最低でもHは振っていてチョッキを持っていることを想定して最大火力で処理。ハバカミ対面でテラス択を発生させたいのでステラは使用せず。正直、しんくうはで最後っ屁を撃たれていたらしんどかった。
満を持して互いにステラ。冒頭で記述したように積極的に採用されるものではないので、同時にステラを使用する対面を初めて見た。
マジカルフレイム→だいちのちからでハバタクカミを処理。シャドーボールと10まんボルトは撃てない、メタモンのテラスが分からない以上ムーンフォースよりもマジカルフレイムで確定数をずらすのは理に適っているが、ステラムンフォは耐えなかったと思うのでラッキーだった。
C特化ハバカミのステラマジフレはD無振りガチグマに82~98ダメージなので被ダメ的に幾分かDに振っていそう。同条件でステラムンフォは172~204ダメージ。
あとは削れたキョジオーンをスイープするだけ。持ち物もたべのこしを確認しているのでイバンで捲られる可能性もない。ガチグマを抜ける程度にSを振っていなければ負はなさそう。
まもるを使用するも確定数をずらせるようなHP残量ではなく、こちらは+1だいちのちからを撃てるので問題なし。対戦ありがとうございました。
ここまで述べたようにしんくうはとムーンフォースの択はこちらにとって明確に有利に働いた。テラスタル環境あるあるではあるが。
使用感
どのポケモンに変身しても等しく強化になるステラはメタモンに合っている。特にタイプの違う攻撃技を3種類以上持っているポケモンに変身した際に、(当然ではあるが)真価を発揮した。今回はメタモンの性能を極限まで引き出すコンボで使用したが、ここまで極端なことをしなくてもウルトラC的な要素になるかもしれない。
これを例に挙げると、コピーしたドリュウズの技構成はじしん、アイアンヘッド、いわなだれ、テラバーストでテラスは未使用。
表面上のタイプ相性だけを見ればじしんを押したいが、ドリュウズが最も採用しているテラスタイプは草なので、中間択のアイアンヘッドがよぎる。が、テラバーストを持っていたおかげで相手のテラスを考慮せず押せるたのはステラの強みが出た。
問題点
あくまで今回の戦術の問題点を整理する。
仕様上、テラスタルを使用した状態のオーガポンに変身することはできない。オニシズクモ、マホイップの犠牲のもとにメタモンが着地するので、この時点で詰みである。
オーガポンがテラスタルを使用する前であればコピー可能だが、テラスの仕様が固有になっているのでオーガポンに変身したメタモンはテラスタルを使用できない(オーガポンの仮面と一致したテラスタイプでも不可)。
詰みという程でもないが、ステラを生かす形を作れなかった。
事実上の詰み状態。がんせきふうじがあれば或いは、じしんととんぼがえりだけでランドロスとカイリューの飛行二体は倒せない。
この試合だとハバタクカミをデコレーションしてコピーしたかったが、不運にもレッドカードで引きずり出した際にアクアブレイクが当たってしまった。
おわりに
なかなか楽しいので構築済みデッキを作成しておきました。
カバルドンはレイドで捕まえてボックスにいた個体なのでガチの置物です。
※サムネ用