どうも。
最強のミミッキュを考えたのでリハビリを兼ねて通常回の投稿をしました。
★本日のおしながき
キョジオーンを止(と)めろ
正直いうとキョジオーンが苦手だ。汎用性を落とさず対策できるポケモンは限られ、キョジオーンの取り巻きにはそれらの対策駒がいるので、いたちごっこである。かといって「キョジオーンには滅法強いが、キョジオーン以外には役割が薄い」では困る。
キョジオーン自体が対戦環境では中心的な存在であるため、多くのプレイヤーが工夫を凝らして上手に使っている。そこで、まずは最近のトレンドを把握すべく「ポケモンバトルデータベース」様にリンクが掲載されている、キョジオーン入りの構築記事を成績順に20件ピックアップし、キョジオーンのデータを抜き出した。
S11で採用率が10.9%まで下がったみがわりが再度数字を上げており、S12暫定で19.8%になっている。霊テラス(S12暫定34.2%で最多)の採用理由がのろいの採用に直結しており、みがわりやおんみつマントでしおづけを防げばいいという話ではないのが、より対策を難しくしている。
ほんのり塩味ミミッキュ
今回は対面で基本的にキョジオーンの方が強く、起点にされそうなポケモンであるミミッキュを使って試験的に対策をしてみる。
現状のキョジオーンは多くがたべのこし型(S12暫定80.7%)であり、自身がしおづけを防げない場合が殆どであることに注目した(前項で掲載したデータに2件存在したおんみつマントは2.2%の採用率)。
「『キョジオーンには滅法強いが、キョジオーン以外には役割が薄い』では困る」と前項で書いたように、キョジオーンだけに強いポケモンではダメなので、キョジオーンを対策したうえで裏から出てくるポケモンにも負担を掛けられる対策駒を作る必要がある。
そこで「まねっこで限定的にしおづけを使うのではなく、ものまねで半永久的にしおづけを使える」ミミッキュを考えた。
<欲しい要素>
A120~121しおづけをみがわりが確定で耐える耐久
霊テラスのろい対策
<切った要素>
じしん(S12暫定7.7%、トップ20採用無し)
ヘビーボンバー(S12暫定7.2%以下、トップ20で1件)
A振り(トップ20のすべてがA120~121以内)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
141(84)-156(252+)-122(172)-*-125-116
@たべのこし
テラス:不問(というより使いたくない)
A120~121キョジオーンのしおづけがB無振りミミに28~34ダメージなので、みがわりが確定で耐える141までHPを確保し、自発的な攻撃の打点を伸ばすためにA特化、振りたいところがなかったのでロックブラスト対策でB振り(結果的にB振りなのでH振りはほぼ意味がない。努力値振りは再考の余地あり)。
みがわり→しおづけ被弾で最後にPPを消費した技をしおづけにし、ものまねでコピーする。じこさいせいやのろいはちょうはつで対策(とはいえターンがカツカツなので間に合わないこともある)。
まねっこによる反復ではなく、ものまねで自分の技にすることでキョジオーンの裏から出てくるポケモンも塩漬け状態にできる、コピーした技のPPはその技の初期PP(しおづけは15)なので、サイクル戦にもある程度対応可能。
実戦レポート
<のろい有り>
インファ→おにび→インファ→ボルチェンでウーラオスが落ちて、出てきたキョジオーンに死に出しミミッキュ。
ものまねを使用したターンに霊テラス→のろい。ものまねはしおづけの直後に使用しなければいけないのでちょうはつが間に合わなかった。ものまねのターンに挑発、呪いを封じて以降のターンにしおづけをコピーしようとするとキョジオーンが引いてしまうかもしれないので臆してしまった。
塩味ミミッキュ執念の粘りでキョジオーンのHPを半分まで削り、かつ挑発状態継続でじこさいせいを使えない状況でカイリューを死に出し。しおづけにされるのは目を瞑って竜舞→スケショでキョジオーン突破。
スケショ→スケショで(動けば)突破できたが、痺れて負け。直接の敗因は麻痺を引いた点だが、タマゴうみで塩のスリップダメージを稼がれても負けなので、ここの麻痺は言い訳にしかならない。裏の削れたロトム対面でも動かなければ負けなので確率的にも相手が優位だった。対戦ありがとうございました。
<のろい無し>
キョジオーン&ディンルーが見えているのでこちらのウーラオス(水)が釣り出されそう。ウーラオスに強そうなハバカミ、ウーラオスミラーを嫌ってオーガポンから。以下、塩対策ミミッキュと全知全能のカイリュー。
初手オーガポンとキョジオーンで始まり、カイリュー等への交代も考慮してはたきおとす、飛行テラス→しおづけ。じこさいせいを考慮してミミッキュに交代、キョジオーンはステルスロックを使用。
みがわり→しおづけ、ものまね→ヘビーボンバー。
しおづけ/ヘビボン/ステロまで技が見えて、持ち物はたべのこし、テラスタイプ飛行はピックアップした上位20件のどれにも該当しない。ヘビーボンバーの採用率の低さ(S12暫定でじしん以下)を考慮して対策を切っていたため、少し困った。
しかし、ここがミミッキュの強いところで皮が残っていれば一度なら誤魔化しが効く。みがわりがしおづけを耐えることを見せているのでヘビーボンバーしか押せないところでしおづけ。ヘビボン被弾で皮が剥がれる。
しばらくみがわり→ヘビーボンバーを繰り返し、じこさいせいのタイミングを読んでちょうはつを撃つチキンレースの開幕。オーガポンがたべのこしを叩き落してくれたので回復ソースはじこさいせいしかない、みがわりを残したくないのでヘビーボンバーを押したい絶妙なところを突いてちょうはつに成功。
ここまで粘った。このターンのエンドフェイズに入る塩漬けのスリップダメージ+次のターンのしおづけでキョジオーンが落ちた。
対策を怠ったヘビーボンバーで完封はできなかったが、霊テラスのろいの無いキョジオーンには比較的有利というデータを得た。
死に出しカイリュー、うっかりじしんを耐えてカイリューにもしおづけ。先ほど書いたキョジオーンを対策したうえで裏から出てくるポケモンにも負担を掛けられるを実現できた。
被ダメージ的にカイリューは陽気252振り(じしんの被ダメがB122ミミッキュに対して58~69)以下だと思われる。残ったから適当に、という雑なB振りが生きた。
最近の傾向的にスケイルショット(S12暫定22.7%)を持っている可能性があるので、妖テラス→りゅうのまい、しんそくを被弾。次のターンは外しをケアしてアイアンヘッドでカイリューを撃破。
死に出しサーフゴー、じしん→(弱保発動)→でんじは。
残しているオーガポンが準速ウーラオス(=最速サーフゴー)抜きまでSを振っているので、次のターンに動こうが動かまいが勝ち。遅いオーガポンもよくいるので、ワンチャンスに賭けるならでんじはを撃つより殴った方が建設的だったと思う。尤も、252振りカイリューの+1じしんを耐えている時点で耐久振り確定なので、このサーフゴー自体が遅いのも明白。
最終的に詰め切ってくれたのはカイリューだが、ミミッキュが予定通りキョジオーン倒して相手のカイリューに大幅な削りを入れたことが布石になったといえる。対戦ありがとうございました。
改善点
結果として勝ちに結びついた要素もあったが、改善の余地は大いにある。
(1)霊テラスのろい対策の甘さ
しおづけをコピーすることに重きを置くと、ちょうはつで対策するには(ターン的に)無理がある。実戦レポートの前半で掲載した試合は、みがわりが壊れないことを確認すると対戦相手が即座に霊テラス→のろいに切り替えたので間に合わなかった。
ものまねでコピーするしおづけのPP(15)を考慮してじゃれつくを採用したが、呪いで減っていくHPを利用できるいたみわけを優先するべきだった。
(2)遂行速度の遅さ
二項目で書いた通り、現在のキョジオーンは8割がたべのこしを所持している。つまり、塩漬け状態のスリップダメージ(1/8)を食べ残しの回復量(1/16)が緩和してしまう。
案として考えたが見送った、あえてミミッキュを手ぶらにしてどろぼうでたべのこしを奪い、自身の回復ソースにしつつ遂行速度を上げるというものがある。入れ替え候補としては当然じゃれつくだが、そこの枠にはいたみわけも入れたいので技スペースが足りない。
(3)ミミッキュ自身のテラスにも余地
結果論ではあるが、B122ミミッキュに対してA120~121キョジオーンのヘビーボンバー(120)は半減テラスであれば22~26(7)ダメージなので、みがわりを残せるほど余力を持って耐えた。
安易に炎や鋼といったテラスを使用すると、それよりも採用率が高いじしんやボディプレスが通ってしまい、ミミッキュの元タイプを生かした対策ができなくなってしまうので、万一に備えてテラスタイプを変更しておく程度でいいかもしれない。
おわりに
手持ちにいる火炎玉を持ったハバタクカミについては【雑記】かえんだまハバタクカミを考察する をご覧ください。
サムネ用