どうも。
【雑記】かえんだまハバタクカミを考察する に対する結論をある程度出せたと思うのでまとめます。
★本日のおしながき
火炎玉ハバカミとは何だ
【ポケモンSV公式大会】トリックマジック振り返り で初登場。大会で頻繁に見かけた初手ゲンガーの毒菱展開、あらゆる角度から飛んでくる電磁波などの状態異常に耐性を付けるために開発。大会後も使えないか模索し、あくび持ちアカツキガチグマが増えていたようなので、対策にならないか【雑記】かえんだまハバタクカミを考察する で考察。
火炎玉ハバカミテンプレ
テンプレもなにも「お前しか使ってないよ」状態なので実際に使っていたものを一つまみ。
159(228)-*-75-159(28)-205(252+)-155
@かえんだま
テラス妖→電
【雑記】かえんだまハバタクカミを考察する で考察した通りの振り方で、ピックアップしたS11の記事にあるあくび持ちガチグマの平均であるC176を想定し、火傷込みでブラッドムーンとD+1でだいちのちからを受け出しから安全に受けられる数値を確保。
余った28をCに振り、火力上昇=回復量上昇に繋がるドレインキッスを生かす形に。テラスタイプは同じくドレインキッスの火力上昇で妖テラスだったが、初手ハバカミ対面で電磁波やシャドボのケア、ハッサムやサーフゴーへの勝ち筋になる電気に変更。
パワージェムは何度も変えたくなったが、S実数値155より遅い炎オーガポンを倒せたり、アッキ持ちのウルガモスと何度か当たった際は決定打になったので、範囲補完というより環境的に岩打点の需要があったと思う。
実戦レポート
火炎玉カミを使いたくなるような活躍を厳選
俗にいう「カバツキサフゴ」に見えるので初手カバルドンの展開を阻害したい。火炎玉カミを初手に投げたいが、このポケモンが苦手な水ウーラオスだとキツいのでどちらでも対応できる耐久に割いた炎ポン、ツキが重いのでHBハッサム。
初手オーガポン対カバルドンでスタート、とりあえずはたきおとすで回復ソースを奪い、カバはステルスロック。次は十中八九あくびなのでやどりぎのタネを撃って交代したかったが外し、カバはあくび。
カバルドンはここからあくび連打でよい、オーガポンを眠らせる必要は無いのでハバタクカミに交代。あくびをされたターンのエンドフェイズに火炎玉が発動し、眠り状態になるよりも先に火傷状態になることであくびループをカット。
カミで削って、ふきとばしで引きずり出されたオーガポンでカバルドンを処理。火傷したカミ対面で相手が交代読みなのか一度あくびを選択したこともあり、オーガポンの攻撃圏内まで削れたのは大きかった。
続いてサーフゴーも処理。出し方的にここでテラスを使う気配があったので中間択のはたきおとすで様子見、一発受けて火力に自信が無いので炎テラス→ツタこんぼうで処理。先に相手がテラスを使ったので裏がトドロクツキならハッサムで何とかなりそう。
水オーガポンだった。Sは最速サーフゴー(=準速ウーラオス)抜きまでしか振っていないので上から叩かれたが、どちらにせよテラスが無ければハッサムで勝ち。
対戦ありがとうございました。勝因は言わずもがな、あくびループをカットできる火炎玉カミだったと思う。あくびはでんじはと異なりタイプで無効化できない技なので、こちらにポイズンヒールやこんじょうといった特性を持ったポケモンがいない、キョジオーンやサーフゴーもいないことが見えているので、相手視点ではあくびで展開ができるように見えていたと考えられる。
対面にも見えるが多分カバから展開したいパーティなので、今度は思い切って初手から火炎玉カミ。カイリュー、サーフゴーあたりが電磁波を持っていそうなので柔軟メタモン(【雑記】じ ゅ う な ん メ タ モ ン 考 察 会)も連れていきたいが、自分の勝ち筋を押し付けたいのでキュウコン、ローブシン。
初手ハバタクカミ対カバルドンでスタート、どうせあくびかステルスロックなのでめいそうから。当然あくびなのでターンのエンドフェイズに火炎玉が発動、眠り状態を拒否。
とりあえず削りを入れつつ、じしんを被弾。B無振りとはいえカバもAに振っていなければ耐える。耐えたらカバはHPが大きいのでいたみわけが有効。
カバを残す選択をし、ドレインキッスに対し炎オーガポンを受け出し。遅いオーガポンもいる、カバの初動を抑えて削りも入れたのでカミの仕事量としては十分。抜かれていたらキュウコンから展開すればいいのでパワージェムを選択。
パワージェムの有無を確認するためか、即カバに引いた。再度交代など深読みはしたくないので素直にドレインキッスを選択、厄介なカバルドンを処理。
死に出しカイリュー。カバとセットなので竜舞型を考慮していたみわけで削りを入れておく。
水テラス→はねやすめを連打、こちらはアンコールをされたのでパワージェムを連打。いずれにせよ裏は炎オーガポンなので問題ない。
ドレインキッスを使用した際にゴツメダメージがあったので、これらの情報を総合するとカイリューは電磁波型である可能性が高い。物理技があれば等倍テラス後パワージェムでロックしている間にはねやすめを連打せず殴ればいい。恐らくワンウェポンはエアスラッシュのはず。
カイリューに倒されなくても火傷のスリップダメージは蓄積するのでアンコールが切れたタイミングでいたみわけ、そこにアンコールを合わせられてしまった。
みがわりを置かれてしまったが、こちらのカミの方が速いことは判明したので、キュウコンをクッションにしてローブシンでみがわりを壊し、カミのパワージェムで倒せばカイリューは恐らく何もできないので勝ち……だったと思う。
あくびカバ、断定はできないが見えている要素から濃厚であるでんじはカイリューを火炎玉カミが止めてくれたおかげで、相手がやりたい展開を何ひとつ上手く運ばせなかったのが勝因(?)だったと思う。
結果論ではあるがキュウコンローブシンがあまり刺さらない選出になってしまったので、電磁波ケアの意味合いでガチグマあたりを選出すべきだったのは反省に値する。
火炎玉ハバタクカミとは何だったのか
考察だけして実際に使っていなかったので「ここまで強いのか…(驚愕)」というのが率直な感想。トリックマジックで使用したのは物理に重きを置いたものなので、改めて状態異常対策に着目したランクマ仕様の火炎玉カミがここまでやれるとは思わなかった。
強いと感じた点と改善点を記述する。
(1)状態異常対策
遅効性のあくびに滅法強く、対面受け出しを問わずループをカットできる。24日からランクマを始めて最終的に169戦したが、当初のメタ対象であるあくび入りガチグマには一度も遭遇しなかった。とはいえ、カバルドンがS11使用率45位からS12使用率19位まで上がって、数字上でも体感でも遭遇する機会が増えたので結果的に環境にマッチした。
あくびには強い一方で、対面でのでんじはに無力である点は欠点といえる。カイリューと組んでいて初手に出てくるハバタクカミは大体でんじはを撒いてきたので、思い切って電気テラスタルを採用し、麻痺を無効化しつつめいそうでアドバンテージを稼げるようにした。
(2)場持ちが良い
めいそう+ドレインキッス、いたみわけで居座れる時間が非常に長い。初動さえ邪魔されなければ火傷状態で他の状態異常を拒否できるので、猛毒で毒殺される、麻痺で動けないといったアクシデントとも無縁。
イメージとしては根性ローブシンの特殊版であり、BW対戦環境でローブシンを愛用していたのでとても手に馴染んだ。火傷状態とシナジーのある行動は何ひとつないが、隙あらばでんじはで勝ち筋を作ろうとする環境に於いて、他の状態異常に干渉されず居座れるだけで価値がある。
(3)味方とのシナジー
特殊には滅法強い反面、物理にはまるで耐性が無い。Sに振っていないせいでウーラオスやパオジアンと互角の勝負にすらならないので、物理は他のポケモンでカバーする必要がある。
例えばドヒドイデ。このポケモンはさいせいりょくが最も使われる特性でS12では98.4%の採用率がある。しかし、じゅうなんという麻痺をしないシンプルな特性が実は強力で、物理に対する引き先としてだけではなく、即効性が求められる麻痺対策枠としても非常に優秀である。
(4)改善点
受け出しを考慮しなければ特殊耐久が過剰気味なので、めいそうが前提ならHB振りに変えてもいいかもしれない。
Sはせめて最速ウーラオス(S12は意地70.5%、陽気27.6%)まで抜いてもいいかもしれない。準速が多かったので結果的に抜けた試合はあったが「陽気だったら負けていたぞ」という場面に何度か出くわした。
このポケモンが解禁されたS3からS12まで、数字が確定したシーズンでかえんだまが採用率トップ10に入ったことはない。ゆえに意表を突けるが、DLCでピクシー(マジックガード)が解禁されたことで、そことの差別化を考えなければいけない。
おわりに
ハバタクカミの基礎スペックが高いお陰で実現可能な使い方だと思います。このポケモンのもっと強い使い方はたくさんあると思いますが。
宣伝するほどの内容ではないのでXに投稿しませんでしたが、オーガポン目的や来るDLC後半のために周回する場合に使える(?)周回メモを作りました。