どうも。
ずっと強いと思っていたオーガポンをこっそり教えますね。
★本日のおしながき
インテレオンの悲劇
悲劇は突然訪れた。パルデア地方に入国したインテレオン氏はなんと「きあいだめ」を覚えられなくなってしまった。専用技の「ねらいうち」や夢特性の「スナイパー」を与えておいて、これでもかというくらい「こうやって使ってください」という開発側の意匠が押し出されていたにも関わらずだ。
剣盾・SVともに登場して特性スナイパーを持つタッツー系統のポケモンはこれまでと変わらずきあいだめを習得するのに、なぜインテレオンはこのような仕打ちを受けているのか皆目見当もつかない。
可能性としてエースバーン(リベロの仕様)やゴリランダー(グラスラの威力)だけナーフするのは平等ではないという観点から、インテレオンも巻き込まれた説が考えられる。だが、はっきり言ってナーフ前からエースバーンとゴリランダーには水をあけられていたので、これでは貰い事故もいいところだ。
インテレポン
S11~S17(暫定)の、オーガポンが採用している技をまとめた。
採用上位2つ+補助技1~2のような構成がオーソドックスなスタイルではあるが、今回は補助技の中でもバフを掛ける技に注目したい。どのシーズンも3~4番目に多く採用されている技であるつるぎのまいが、オーガポンが最も採用している補助技でありバフ技である。
確かに剣舞は強い。筆者もオーガポンの役割によって積極的に採用する技であるが、この表を見たときに「なぜきあいだめが無いのか?」と思うのもまた事実である。
きあいだめとの最大のシナジーはやはりツタこんぼうだ。草・炎・水・岩物理の貴重な安定した打点というだけではなく、急所ランク+1の効果も持っているため、急所ランクが2つ上がるきあいだめと合わせることで確定急所になる。
同じ1積みであれば火力指数で約1.7万の差が出るため剣舞の方が強い。さらに、1積みが天井のきあいだめと比較して剣舞は3積みが天井なので、伸び代がある点でも剣舞の方が優れている。よって、わざわざきあいだめなど採用する必要はないということだ。
現環境でいうと使用率7位のブリジュラスは特性じきゅうりょくの採用率が64.6%というデータがあり、下手に触れば手に負えなくなってしまう。また、使用率9位の霊獣ランドロスは言わずと知れたいかく持ちのサイクル巧者、同30位のオーロンゲはすてゼリフの採用率が74.7%(2番目に多い)というデータがあり、火力を削ぐことを得意とするポケモンもいる。
そこに一石を投じるのが「どれだけデバフを掛けられても、相手がどれだけバフを掛けていても関係ない」ことがウリであるきあいだめではないだろうか。直前に挙げたポケモン以外では使用率1位のハバタクカミが採用しているあまえる(15.8%)や使用率19位のAキュウコンが採用しているオーロラベール(98.2%)に干渉されない利点もある。
面倒くさくてずっと使っている準速ウーラオス抜きHSベースの個体だが、努力値振りは今回関係ないので、各々好きな振り方のオーガポンにきあいだめを添えるとよい。
基本的にはきあいだめ後の確定急所ツタこんぼうを振り回し、50%急所のウッドホーンやがんせきふうじを撃ち分けるだけなので、小細工は一切ない。
仮面もパーティのバランスや好みで選ぶとよいが、盛れるバフは盛りたいので緑以外の仮面で、テラス時にA+1のバフも得られる竈を選んでいる。
実戦レポート
少し旬は過ぎた感じはあるがママンロンゲのテンプレ(と思われる)。これについてはジャラランガの記事で学習しているので、中身が分かった上での対戦になる。
初手オーガポンとオーロンゲ。
ねこだまし被弾→きあいだめ→イカサマ被弾。周知の通りこのデッキはロンゲのすてゼリフで回すので、きあいだめは相性が良い。また、つるぎのまいと違ってイカサマがリスクにならない(むしろAを下げられた2サイクル目は被ダメを減らせる)。
レンタル元のママンボウは毒テラスなのを知っているので、ツタこんぼうを撃つべきか迷ったが、基本的に序盤は安定行動を繰り返し「安定行動しかしない」というイメージを持たせたいのでウッドホーンを選んだら正解だった。
死に出しテツノツツミ。
この並びのツツミは眼鏡なので、オーガポンの残りHP的にフリドラでもいい場面。アシレーヌに直接引くのは嫌だったので、申し訳ないがドサイドンには犠牲になってもらった。
死に出しアシレーヌ。
ムーンフォースを選択→テツノツツミからオーロンゲに交代。
偽装でもない限り前述の通りツツミは眼鏡なので、アシレーヌに対してフリドラを選ぶならテラス(炎)を使用したい。どちらを選んでいるのか見るため本日の主役であるオーガポンに犠牲になってもらい、ハイドロポンプを確認した。
対戦ありがとうございました。
ドサイドンとオーガポンを犠牲にしてアシレーヌが活躍しただけだったが、そのアシレーヌを通すために邪魔なママンボウを、A-1のデバフを受けつつも50%急所で倒してくれたオーガポンこそMVPだろう。
ママンロンゲには気合ポンを投げておけばよいので、引き続きオーガポンを。トリックでかき乱せそうなマシマシラ、出せば何かしら仕事をするアシレーヌを添える。
初手マシマシラとオーロンゲ。
ねこだまし→すてゼリフ被弾(ガチグマに交代)→トリック。この手のロンゲは回復ソースを持っているので奪いたかったが、ガチグマに的をプレゼント。サイコキネシス→ブラッドムーン被弾でマシマシラはお役御免。
死に出しオーガポン。
きあいだめを選択→ガチグマからオーロンゲに交代。
鋼テラスを使用→ねこだまし被弾→すてゼリフ被弾(ママンボウに交代)→ツタこんぼう。ここの鋼テラスは裏に一貫するウッドホーンではなくツタこんぼうを誘導するため、という解釈でよいだろうか。
ママンボウは逃がしてしまったが相手の手札はすべて見えた。ママンボウさえ除外できればあとはアシレーヌがなんとかしてくれそう。
さらに2サイクル繰り返してオーガポンのAは-3とボロボロだが、猫とクイタンのダメージ蓄積はウッドホーンが急所に当たればロンゲからもそこそこ吸える。
もう2サイクル程度繰り返したらロンゲ→ママンのタイミングでツタこんぼうではなくウッドホーンを選びたい。
と思ったら先に行動パターンを崩したのは相手だった(ウッドホーンが痛いので2サイクルめ以降はクイタンを使用せず通常交代だった)。
ママンロンゲで回されていたが、そもそもすてゼリフが実質無効な時点で相手優位どころか対等でもなかったので、きあいだめの良さが出た(剣舞だとイカサマの餌食になる)。
死に出しガチグマ。
今さらA+1になったところで意味がないくらい下げられているが、テラス補正は加わるので炎テラス→ツタこんぼう(確定急所)で処理。
対戦ありがとうございました。
相手批判ではなく「こうだったら自分が苦しかった」という意味合いですが、急所の仕様上オーガポンがどうしようもない選出なので、ママンボウにテラスを切るべきだったと思う。十中八九毒(S17暫定82.8%)だと思いますが、確定急所ツタこんぼうを考慮すると一長一短か。
二試合を通して「剣舞対策(イカサマ持ち)をしているデバフ持ち」に滅法強いことが伝われば幸いだ。
あとがき
純粋な火力の爆発力でいうとつるぎのまいに軍配が上がるが、きあいだめに利がある部分として(1)イカサマの対象にならない、(2)剣舞と同じ遂行速度の技(あまえる、てっぺきなど)を対策できる、という二点が挙がる。逆にいえばそこしか強みが無いので「汎用的な積み技」というよりも「ある目的を持った積み技」として、どちらがよいか選択するのがベストだろう。
おわりに
4月って社会人も学生さんも忙しいですよね。少しバタバタしていて累計25万PVの件が後回しになっていますが、28日(日)の21時くらいにやります。剣盾環境末期の時期、ランクマの意欲がわかないときに過去作を周回して集めた余剰分の禁伝ポケモンを中心に、対戦のモチベーションがあるプレイヤーや、対象のポケモンを使ってユニークな戦術を組み立てたいプレイヤーに配布できればと思っています。筆者の代わりにたくさん活躍させてくださいね。