どうも。
結論パ(今でいうBIG6)の一角、メタグロス氏にご登場願います。
★本日のおしながき
コケモンを知っているか?
誰も知らない話ではあるが、かつて筆者は「高速論理」を唱え「コケモン」と呼ばれる(勝手に呼んでいた)、こうそくいどうを駆使したS関係の破壊を主とする戦術理論を考えていた(4~5世代の頃の話)。
本来Sに多く振らないのがメジャーなポケモンに、耐久を大きく落とさない程度にSを振り、こうそくいどう(S+2の補助技)を絡めて、選出画面上で誘う速いポケモンより速く動くことで優位を作ろうという考え方である。
具体名を上げるとこうそくいどうエンペルトやメタグロス、ロックカットドサイドンなど、ヤケモンになり得るポケモンを使うことでS振りはあり得ない、補助技もあり得ない役割論理っぽく偽装できる、当時のSラインが現在ほど高くなかったので、Sに割く努力値も少なく済んだという背景もあった。
高機動型メタグロス
@ラムのみorオボンのみ
テラスタイプ:みず
Lv.50実数値:163-205-150-*-110-115
努力値:60-252+-0-0-0-196
Sの設定をどうするか、ブーストテツノツツミ(206*1.5)やハバタクカミ(205*1.5)は無理なので、そこは別途対策を考えるとした。素の火力で戦わなければいけないのでAを落とすことは不可、つまり準速(122)の範囲内で考える。
使用率上位のポケモンを見渡してスカーフの採用率が高いもの、サーフゴー(スカーフ36.6%最多)、水ウーラオス(同31.1%最多)、霊獣ランドロス(同30.0%)、イーユイ(同47.6%最多)らをピックアップした。
さらにスカーフでの採用が最も多いサーフゴー(最速*1.5=223)、ウーラオス(最速*1.5=244)、イーユイ(最速*1.5=250)に絞り、S13の記事を幾つか見たところスカーフウーラオスやイーユイは準速で運用されているものが多かったので、Sのラインを準速スカーフイーユイ(228)を目安にして、S+2でイーユイを抜ける115に設定した。
技が何を組み合わせてもイマイチ補完が優れず、準速スカーフイーユイ抜きまで振っている手前、れいとうパンチの枠はじしんでスタートしたがイーユイに遭遇しない。カイリューはれいとうパンチを読んでテラスを使うと思ったが無いと遂行速度の高い打点が無い、イーユイよりもランドロスと当たる機会が多かったので、じしん→れいとうパンチに変更。
一番いらないのはコメットパンチかもしれないが「コメパンは積み技」という格言がある通り、期待値は低いがあると心強い。また、ハバタクカミやパオジアン、フェアリーテラスタルを使用したカイリューなどへの打点にもなるので結局外せなかった。
アイテムは火傷や麻痺で止まるのでラムのみでスタートしたが、機能した場面が無かったのでオボンのみに変更した。
実戦レポート
最初はいちゃもんアンコールで起点を作るつもりでいたが、ブーストツツミやカミを対処しなければいけないので、レッドカードキラフロルで場を整え、最悪ブーストカミより足の速いテツノツツミでムンフォあたりをアンコールして起点を作る二重サポート体制で臨む。
これらのポケモンはサポート力に優れているが戦闘力も高いので、フロルツツミで1.5体、メタグロスで1.5体倒すイメージを作りやすい。
初手キラフロルとランドロス。
正直ここで草テラスを使うのもアドを回収できるか怪しいが(とんぼがえりの可能性もあるので)、じしん→レッドカード発動、キュウコンが抽選→ステルスロック。
ステロをアンコール、草テラスに氷打点など都合の悪い要素があるのでキラフロル→メタグロスに交代。オーロラベールを使用。
キュウコンが炎テラス、テラバースト(炎)→(オボン発動)→こうそくいどう。
正直全く警戒していなくて、Aキュウコンのテラスの内訳は水が42.7%で最多、炎が29.6%で次点(記事作成時)。テラバーストの採用率に至っては6.0%なので、下からこうそくいどうを積めることもあって安全に起点にできると思った。
れいとうパンチでランドロスも処理。キュウコンがテラスを使っていたので、水テラス(19.1%)や鋼テラス(8.9%)を考慮せず押せた。
出し方的にスカーフの可能性もあり、最速スカーフだと抜けない。S13の記事を見るとスカーフランドは意地陽気ともにあるので、何とも言えない。
対戦ありがとうございました。
サーフゴーに打点があるのはツツミだけなので、3体で総攻撃をかけてなんとかという感じだった。このパーティに出てくるのは隠密マント型ではないと思うので、眼鏡かスカーフか、最後まで続けていれば勝敗は分からなかったと思う。
テツノツツミ+メタグロスで十分戦えそうなので。
初手キラフロルとハバタクカミ(Sブーストした)。
ちょうはつでステルスロック不発、シャドーボール被弾でレッドカード発動、エンテイを召喚。
キラフロルでエンテイを倒して死に出しタケルライコ、じんらいでキラフロルが倒れたのでテツノツツミを死に出し。
じんらいをアンコールしたかったが、ブーエナ持ちツツミのアンコールは当たり前なので、ハバタクカミに交代読みみがわりを押すも10まんボルト。
フリーズドライを押す勇気がなかったのでアンコールでお茶を濁し、とりあえずメタグロスでこうそくいどうを積む流れを作る。
メタグロスが先に動いたので実はこうそくいどうをする必要が無かった。アンコールを解除するためにハバタクカミに引くなら積んで損は無いので押した。じんらいアンコール択から頑なにタケルライコを下げなかったので、何か意図があったのかもしれない。
最後は初手でブーエナを消費したハバタクカミ。S+2で最速カミは抜いているので何かとんでもないことが起きなければ勝ち。
コメットパンチ(命中率90%)が当たったので勝ち。テラスを使用しなかったのは舐めプではなく、初手キラフロルに使用することが多かったので既にないものと錯覚していた。
対戦ありがとうございました。
ライコ引っ込め→ハバカミ切り→じんらいでお相手氏は勝てるチャンスがあったと思う。死に出しツツミでとりあえずじんらいをアンコール、アンコ読みでハバカミに交代されたらムンフォを縛ってメタグロスでこうそくいどうを積めばよかったので、自分のプレーも荒かった。
反省・改善点など
正直、今の時代に135族の素の火力で戦おうという考えが甘かったと言わざるを得ない。一致技はコメットパンチの90(元々100)、サイコファングの85止まりで、エースアタッカーのメインウェポンとしては10~15程度威力が足りない。
例えば、パオジアンもつららおとしやかみくだくといった同威力帯の技を主力とするが、特性わざわいのつるぎによるオートデバフが働くので数字以上の火力が出る、ウーラオスは確定急所技を持つので大抵のバフ・デバフを無視できるなど、メタグロス世代とはアタッカーの質が変化している。
持っている数値は高く、クリアボディで威嚇を無効化できるなど物理アタッカーとして欲しい要素を揃えているが、純粋なアタッカーとしての序列は過去世代と比較して低下しているといわざるを得ない。
じゃくてんほけんと組み合わせることも検討した。
キラフロル+テツノツツミ+メタグロスのツツミの箇所をイエッサンに変えると、サイコフィールドを展開することでこうそくいどうで上げたSへの割り込みを防ぐ、サイコファングの火力を補助する、両壁を張れるので弱保のサポートになるなど戦術との親和性も高い。
が、弱保を前提にするとある程度耐久に回す分、採用率の高さ(22.7%、2番目)ゆえに警戒されて触ってもらえなければ弱い。こうそくいどうを見せた時点でとつげきチョッキ(48.1%、最多)ではないことがバレるので、隠さなければいけない弱保との相性が悪い。
おわりに
余談ですが、バトレボ時代にメタグロスの色違い率が高かったので色違いが通常色、みたいに言われていたこともありましたよね。今だとハバタクカミもランクマで色違いの遭遇率が高いので、緑色のハバカミが通常色みたいな感じはしますよね。
※サムネ用