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【ポケモンSVシングル】つくってあそぼ ~さいきょうのテツノドクガ(イーユイ)編~

 

 どうも。

 今回は準伝ポケモンのイーユイちゃんを使いましょう。

★本日のおしながき

イントロダクション

※初出:【ポケモンSVシングル】超活性テツノドクガ - 受けルガチアンチ

実戦レポート

 まずは記事化していなかったテツノドクガ(S4のもの)→最新環境でリメイクしたイーユイの順。古い情報が要らない場合はイーユイのみ読んでも大丈夫です。

<テツノドクガ編>

 こちらは拘りトリックで地面技を固定、飛行テラスタルキリンリキくろいまなざしを使用して対面をロック、積みバトンが基本の流れになる。従って、初手はトリックじしんを被弾。

 背景として同一レギュレーションだがS3とS4ではキョジオーンじしん採用率が約10%も違う(12.1→22.8%)ので、ギリギリ役割対象にできた。

 くろいまなざしを使うターンに交代の選択肢を消すためにフェアリーロックを施し、死に出しキリンリキじしんで拘ったキョジオーンを対面ロック。

 わるだくみこうそくいどうを積み(割愛)、テツノドクガバトンタッチ

 ふうせんは先制技や襷持ちに耐性を付けるためにみがわりを使用するため。地面技で拘っているポケモンは風船持ちに有効打が無いので居座るにしろ流すにしろ必ずみがわりを置ける。

 オーバーヒート、ほうでん、オーバーヒートで相手のポケモンをスイープして勝ち。対戦ありがとうございました。

<イーユイ編>

 こちらはS5の最新版、チオンジェンを意識した立ち回りをする。特性そうしょくで草技全般を無効、イカサマには悪半減テラスタルで対抗し、くろいまなざしを用いて積み起点を作る。

 襷等を破壊したい、初手がチオンジェンでなくても無理やり引きずり出せるステルスロック+ふきとばしディンルーから入り、後発で展開していく。

 初手ディンルーパオジアンつるぎのまい→ふきとばしでチオンジェンガチャ一発SSR引きに成功。初手があまり良い対面ではなかったのでステロは撒けず(チオンジェン対面で撒いてから交代でもよかったのでプレイングミス)。

 やどりぎのタネに合わせてキリンリキに交代、くろいまなざしで対面ロック→イカサマを被弾。

 ここで悪半減テラスタルを使用しなかった理由は、そうしょくキリンリキを見てチオンジェンが引いた場合は起点にできず、ゲームプランを変更しなければいけないため(ディンルーにテラスを使う必要がある)。HB振りA0キリンリキに対して+1イカサマは5~6割のダメージ量と把握していたので急所さえ引かなければオーケーという感じ。

 初撃のイカサマが痛いので最大まで積めなかったが、これだけ積めばイーユイのポテンシャルがあれば問題ないか。

 キリンリキの技スペースが足りないのでみがわりはセルフサービス、チオンジェンテツノドクガを突破。

 対戦ありがとうございました。

 

解説

 過去環境の解説をしても仕方ないので、ここではイーユイ編(2戦目)のポイントを解説する。

★ポイント1 キリン力(りょく)の違い

 リキキリンではなくキリンリキである理由として(1)進化することでS種族値が下がるので無振りで無振りチオンジェンを抜けない(2)リキキリンより火力が無いので居座ってイカサマ連打でも差し支えないと油断を誘えそうといったことが挙げられる。よりキリンらしいキリン力(りょく)が上回る(?)進化前を採用した。

 

★ポイント2 すでに固まりつつある役割

 チオンジェンのデータを見ると技はやどりぎのタネ(93.1%)、まもる(63.2%)、カタストロフィ(48.3%)、イカサマ(45.4%)、みがわり(42.4%)が4割超えの採用率、アイテムはたべのこしが88.7%と一強状態、性格は図太い+腕白+穏やかの上位三種で83.3%耐久型の傾向がはっきりと表れている

 カバルドン型ばかりではなくアタッカーも一定数存在するディンルーと違って傾向が分かっているので、役割対象として選定しやすい。

 

★ポイント3 流行している毒菱対策

 バトン戦術の弱点は毒菱とはっきりわかっているので、今回最も重要となる中継地点のキリンリキラムのみを持たせて毒菱で崩壊しないように気を付けた。イーユイまでバトンが回れば毒殺される前に勝負を決められる(かもしれない)のでキリンリキだけに対策を施したが、モモンのみとの両採用でもいいかもしれない。

 

反省・改善点など

 そうしょくイカサマ被弾前提はアンチシナジーなので、そこは反省したい。ただし、バトンタッチ+くろいまなざしを両立できるのはブラッキーキリンリキ、リキキリン、ルチャブルのみなので、バトン時の宿り木の仕様を考慮すると選択肢としてはベストだと思う(とおせんぼうと両立できるポケモンはいない)。

 ただし、中継地点となるキリンリキイカサマ対策でテラスタルを使用するのが前提なら、草テラスタルブラッキーキリンリキよりもA種族値が低いうえに固いので一考の余地はある。

 HB振りでA0、草技を被弾してそうしょくが発動しA+1と仮定してチオンジェンのイカサマを非テラスタルで受けた場合は55.3~65.5%ダメージになる。通常時だと37.2~44.0%なので、できれば草技に受け出しはしたくない。

 機転の利くプレイヤーの場合、あえて複数回そうしょくを発動させてからイカサマを使用する可能性もあるので、いうほどキリンリキはチオンジェンに対して完璧ではない。リキキリンにしない理由の8割が無振りのSなので、無振りチオンジェン抜きまで振ったリキキリンでオーケー。

 

おわりに

 以前Twitterに投稿しましたが、弊ブログの得意分野であるディンルー(地面タイプ)を役割対象にしない理由として、先ほども書いたように現段階のディンルーは役割が広く、カバルドンラグラージといった伝統的な整地要員のように細かい要素の傾向が固まっていないからなんですよね。

 現状アタッカーも見かけますし(データ上3割強は存在する)、そういった状況で「ステロふきとばしディンルーを嵌めました」と主張してもエラーの可能性が3割ある以上、再現性という点できちんとしたものを出せないと判断しました。

 その点チオンジェンは既にかなり傾向が固まっているのでディンルーよりもエラーが起きにくいと判断して今回は対象に選定してみました。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter

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