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【ポケモンSVシングル】(重すぎて)ハ バ タ カ ナ イ カ ミ

 

 どうも。

 レギュレーションCお疲れさまでした。楽しめましたか?レギュDも頑張りましょう。

★本日のおしながき

イントロダクション

 まず初めに、今回の戦術について少し。

 HOME解禁に伴い、自前のスカーレットでハバカミを厳選できるようになったので、Aの低い個体を厳選していました。運良く色違いの個体を捕まえたところS0だったのでTwitterに投稿すると「ダブルでは全然あり(要約)」だと教えていただき、興味が湧いたので検索してみると構築記事が出てきました。

 意外性だけではなくS5でR2,000、PJCS本戦出場と説得力のある結果が並んでおり、一見するとアンチシナジーであるハバカミとトリルの組み合わせに感銘を受けて「じゃあダブルに挑戦してみよう」ではなく「シングルでも意外性がありそうだな」と思ったので、最終日はこれで遊ぼうと急遽育成してパーティを組みました。

 このオリジナルを考えた方とは面識がなく、こんな場末のクソブログで紹介をするのも失礼なレベルなので引用はできませんが、素晴らしいオリジナルへの敬意をここに示します。

 

実戦レポート

 こちらのコータスは初手に出しやすいポケモンの筆頭格なので、お相手氏のパーティだとディンルー(相性有利、Cデバフ)、カイリュー(S7アンコール採用率33.3%)、テツノカイナ(S7チョッキ採用率74.1%)が先発で出てきそう、サーフゴーとパオジアンは出るなら後発で来そう。ここから逆算して先発ミミッキュ+後発カメとカミ。

 先発ミミッキュディンルーじゃれつくがんせきふうじ→(ディンルー水テラス)じゃれつくがんせきふうじのろいじしんでHPを次のスリップダメージで削れるところまで減らして退場。

 死に出しコータス。裏にいるかもしれないカイリューやパオジアン(S7襷採用率53.1%)を考慮するとステルスロックを撒きたかったが、だっしゅつパック(同41.2%)をケアするがんせきふうじで何もせず退場。

 このターンはディンルーが呪いのスリップダメージで落ちるので、一発耐えてステロ→相手次第でテラスからオーバーヒートで退場したかった。

 晴れ下なのでハバタクカミこだいかっせいが発動。

 このあとディンルーがスリップダメージで倒れるので相手は後出しの権利がある、Cが上がるカミを見てパオジアンが出てきた。

 Cが上がる=S<Cなのでこちらのハバタクカミは最速ではないことがバレている、カミとパオジはS135族同士なので、相手のパオジがどれだけSに振っているか分からないが(S7陽気56.4%、意地40.6%)、つららおとしケアで水テラスタルを使用。

 相手のパオジが最速ではなくS勝負に自信がなかったのかふいうちを選択、こちらのトリックルームが噛み合って、(テラスが無駄になったが)無傷で晴れトリルを展開できた。

 パオジアン→テツノカイナに交代、交代際のムーンフォースを耐えられる。特化+古代活性のムーンフォースだが、ダメージ量的にAD振りチョッキの最高乱数付近(68.9~82.0%)か。それにしてもダメージが入りすぎな気がするので、どういう振り方をしているのか分からない。

 耐えられてしまい、トリルターン中と完全に墓穴を掘った……と思いきや、最遅+くろいてっきゅうで極限までSを落としている(126/2=63)ので、無補正無振りテツノカイナ(70)よりも遅い。ただ、ボルチェンを採用する場合はSを落としているかもしれないので、ここは技が通るまで自信がなかった。

 ここでふいうちを選択しなかったのは(1)鉢巻を持っているから(2)補助技を読んだからの二択だと思うが、1サイクル目でふいうちを透かして即座に引いた、襷でもなかったので(1)か。

 このハバカミはSに一切割かなくていいのでH-Bを特化パオジアンのふいうちを確定で耐える程度に振っているが、鉢巻だと無理なので助かった。対戦ありがとうございました。

 初手バンギと鉢合わせる分には問題ないのでコータスから、ドクガだった場合はオバヒ脱出からチョッキカイナに。

 初手コータスバンギラスちょうはつ→(ステロ)→ステルスロックソーラービームでんじはソーラービームでバンギを処理。しっかり起点を作られたが、脱出オバヒがあるのでまだ取り返せる範疇か。

 死に出しドラパルトひかりのかべオーバーヒートで脱出。これで裏はほぼクエスパトラ一本に絞れたか。

 コータスが居座りすぎてハバタクカミの着地と同時に晴れターンが終了してしまい、発動即効果が切れる古代活性氏。

 252振りドラパのシャドーボールなら耐える(実際に耐えた)、壁張り役のドラパよりも後続のポケモンにテラスを残しておきたいであろうと思い、物理霊テラバの可能性も除外してテラスを使わずトリックルームを使用。

 既にバンギは排除しているので通りの良いシャドーボールでドラパルトを処理、トリルターンは3残った。

 トリルハバカミの面白いところで、壁を張るドラパなので136族抜き~最速あたりと仮定するとS207~213、古代活性でCが上がるハバカミは相手視点で準速(S187)、耐久に厚く割いているかもしれないがクエスパトラは最速でS172となり、Sはクエス<カミ<ドラパとなっているように見える。

 ところが、こちらは極限までSを下げているのでカミ<クエスとなり、クエスが加速をする前でもトリル下で先制できる。相手視点ではトリル下でカミ<クエスに映るので、初手みがわり→(あれば)まもるでトリルターンをやり過ごすつもりだったかもしれない。

 対戦ありがとうございました。テラス権とチョッキカイナを残していたので、返しの攻撃でハバカミが倒されても火力バフのないクエスなら勝てたと思う。

 

解説

ポイント1 コータス+ハバカミ

 オリジナルがワタッココータスの晴れっぽい並びでパオジアンハバタクカミといった高速アタッカーもいることから、パッと見でトリル軸ではないと感じた。その部分を踏襲してあくまでコータスはハバカミのサポート、環境に多いパオジを意識した起用という感じに見せた(S7のミミッキュはトリルの採用率が5.7%以下)。

 ハバカミは鉄球でSを落とす都合上火力を上げるアイテムを持てないがコータスひでりこだいかっせいを発動できる、コータスもハバカミとトリルのコンセプトを共有できるので、コータス(オバヒ脱出)→ハバカミ(トリル)→コータスといった形で展開できる。

 

ポイント2 遅すぎるハバカミ

 実戦レポートでも書いたように、最遅鉄球ハバカミはSを63まで落とせる。S63というと無補正無振りアクジキングクワガノンユレイドルと同速で同条件のディンルー(S65)よりも2遅い。

 

反省と改善点

 まず使用した個体を。

 H-BをHが16n-1でBを特化パオジアンの一致80技まで確定耐え、残りを火力特化で始動役+アタッカーの二役をこなせるように。

 素でしんそく水テラスバレットパンチアクアジェットに耐性が付くようにして一撃で倒されるケースを作られないようにした。実際に対戦しているとハバカミよりコータスや+1枠にテラスを使いたい場面が多かった。

 HC振り。現環境で最も遅い天候特性持ちだが、最遅にすることで同じS20族のドオーの下を取れるので、後続を守りつつ脱出オバヒで退けたケースが3度あった。A0も誤差の範囲だと思うが、イカサマをHP1残して耐えたケースもあったので、きちんと準備してよかった。草テラスは耐性変化+草打点強化で2つの恩恵があって使いやすかった。

 AD振り。最遅にすることでS30族より1遅くなるが、カイナは非トリル下で使っても強力なのでシングルなら最遅にする必要はなかった。技構成について諸説あると思うが、HBウルガモスどくびしなど状態異常に手薄なパーティなので逆手に取って火力を出せるからげんきをオリジナルに倣って採用した。

 全体の反省としては、シングルならではの一方通行になりがちな部分が、オリジナルのコンセプトを妨げていたと思う。晴れ+トリルのターンを同時に管理するのが難しく、トリル下でフルパワーのハバカミが動ける時間が短い、カイナにトリルターンを残せないなど、理想的な動きは難しかったが個々のポテンシャルだったり遅すぎるハバカミの初見殺し的性能でそこそこ勝てたので楽しかった。

 

おわりに

 改めてダブルバトルが上手なプレイヤーってすごいな~と思います。盤面に2体、後ろに2体いるので考えることが多いし処理しなければいけない情報が多いので、ダブル上手い人はポケモンが上手いだけじゃなくて頭も良さそうです(偏見)。自分のような平凡なプレイヤーには到底及ばないところでポケモン対戦をしているので、あっと驚く戦術や意外なポケモンで大会を制してしまうのかなと思いました。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter

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