どうも。
今回はテツノツツミとテツノコウべの合併号になるのでいつも少しだけフォーマットを崩して記事を作成しました。
★本日のおしながき
戦術紹介
今回はテツノツツミ(S3使用率5位、記事作成時)とテツノコウべ(同69位)のコンビネーションで使用する。決してパラドックスシリーズ使用率ワースト2位のテツノコウべを人気のテツノツツミのバーターとして起用するわけではないので誤解なきよう願う。
今回の肝は「テツノコウべをいかに強く使うか」というところにある。奇を衒った使い方をせずこのポケモンの長所を生かすのであれば、雨下で一致最大打点のぼうふうを連打するのがよいだろう。
第5世代環境でボルトロス・トルネロス・ランドロスの霊獣フォルムが解禁された際に、再生力でサイクル適正と珠持ちアタッカーの適正が高い霊獣トルネロスを軸にしたファントム雨という雨パーティの一種が台頭した。現環境の雨パというとイルカマンやフローゼルといった物理アタッカーを軸とした高火力水技で押す傾向が強いため、虚を突いた高火力+雨下必中の特殊飛行技で押していける形を作りたい。
テツノコウべを支援する雨要員にはペリッパー……といいたいところだが、飛行+飛行の役割集中になってしまうので先日投稿したテツノドクガの記事*1と同じ理論で手動天候で展開していく。そのパーツが環境トップクラスのSと物理に対する一定の行動保証があるテツノツツミというわけだ。
尚且つ、特性ひでりを持つコータスと晴れ下で恩恵を受ける古代パラドックスポケモンを入れることで、パーティのコンセプトであるテツノコウべ雨を隠し、無警戒のところを強襲したい。
※*1:【ポケモンSVシングル】超活性テツノドクガ - 受けルガチアンチ
テツノコウベ@こだわりメガネ
特に仮想敵を定めない汎用アタッカーなのでCS振り。
一致技2つ+雨下で実質一致火力になるハイドロポンプ、対ドドゲザンやブラッキーを意識した役割破壊としてきあいだま。一致技2つ以外はほぼ使わないので何でもいいといえば何でもいい。
テラスタイプは一致火力を伸ばしたいので飛行。テラスタル使用時ぼうふうの火力指数は174*1.5*100*2.0=57,420、特化ザシアンの+1きょじゅうざんより少し高い数字。
テツノツツミ@しめったいわ
こちらも特に仮想敵がいないのでセルフあまごいアタッカーとして単体でも動けるようにCS振り。
一致技2つ+コンセプトのあまごい、テツノコウべの足りないSをサポートするエレキフィールドを採用した。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
5/6に飛行が等倍以上なのでツツミ+コウベ、流行っているらしいセグカミラッシャ+キノガッサに比較的強いHDキョジオーンを添える。
初手テツノツツミ対スナノケガワ。
タイプ相性上は五分、唯一の飛行半減なのでテツノツツミで叩いておこうとすると電気テラスタル+ステルスロック。レッドカードでテツノコウべが抽選されたのでキョジオーンに交代。
まきびしを撒かれてしまったがスナノケガワを処理。
死に出しヘイラッシャ。
交代際にじわれが来ると嫌なのでとりあえずしおづけを選択、ヘイラッシャはウェーブタックルだったのでキョジオーンを失ってしまった。裏がキノガッサだった場合は目も当てられないので、キョジオーンは残しておくべきだった。
死に出しテツノツツミ、ヘイラッシャ→ハッサムに交代。
交代際にあまごいを使用、ステルスロック+まきびしでかなりHPを削られてしまったのでハッサムの珠バレットパンチで倒された。
ステルスロックが抜群ダメージで入るので、ハッサムの珠バレットパンチを耐えるのか非常に際どいラインになってしまった。とはいえ、やるしかないのでテツノコウべにすべてを託す。
ここの交代の意図は分からないが、交代で出てきたヘイラッシャをぼうふうで処理。特殊技メインのテツノコウべなのでゴツメダメージの蓄積は考えられず、ハッサムは珠を持っていることが判明しているので拘り解除ではないと思われる。
既にスナノケガワにテラスタルを使用しているので、ここを耐えれば勝ち。特化ハッサムの珠バレットパンチは無振りテツノコウべに対して83~99ダメージなので、ステロダメージ込みで許容範囲。最大打点のぼうふうで返す。
対戦ありがとうございました。
ハッサムは鋼テラスタルが66.1%で最多なので、テラスタルを温存されていたら難しかったかもしれない。スリップダメージ+珠バレパンというコンセプトなので、ケガワにテラスタルを使用してステロ+巻き菱を使ったのは理解できるしラッキーだった。
解説する試合のパーティと選出。
ステルスロックが有効なのでコータスから、後発でツツミ+コウベ。タイカイデンが重くなりそうなのでチョッキセグレイブを選びたかったがハッサムに縛られて動きにくそうなのでやめた。
積まれるとしんどいのであくびから入り、ラムのみ警戒でクリアスモッグを選択したら交代先のマスカーニャにヒット。ボーマンダは特性がじしんかじょう、初手りゅうのまいだったので拘りアイテムではない、あくびで流せたのでラムのみではないことまで判明した。
わざわざ不利なマスカーニャを出すということはコータスが邪魔なので拘りアイテムを押し付けたいのは明白。かえんほうしゃでマスカーニャを倒すとそのままボーマンダの起点にされるので、ステルスロックを撒いてテツノツツミへ。
ステルスロックで拘っているので交代が読まれるリスクが高かったが、テツノコウべかセグレイブへの交代を読んだのかじゃれつくだったので耐えてフリーズドライでマスカーニャを処理した。
死に出しウルガモス。
ステロダメージもあるので無理やりテラスタル→ちょうのまいを積んでくることはないと読み、命中不安のハイドロポンプを撃つよりもあまごいで裏のテツノコウべに託す。
死に出しテツノコウベ。
ウルガモスと裏のボーマンダはSの関係で縛っているので、あとはぼうふう連打でウイニングランか。ウルガモスのスカーフはデータ圏外なので持っていた場合は事故と割り切るしかない。
ボーマンダは初手でりゅうのまいを使用したのでとつげきチョッキ(S3暫定採用率1.4%)は無いが、油断をして足元を掬われたくないのでテラスタルを使用。
ちなみにこだわりスカーフは16.4%でボーマンダが持っているアイテムで3番目に多い数字だが、マジックルームと併用しなければそれもあり得ない。あくびで流せたのでラムのみ(24.4%)でもない、いのちのたま(26.8%)で確定か。
対戦ありがとうございました。
ボーマンダの持ち物ががラムのみだった場合は初手コータスで崩壊していたので、もう少し注意深く初手に出すポケモンを選ぶべきだった。
解説する試合のパーティと選出。
合併号なので3試合目も。
初手ハバタクカミ対ドータクン。
相性有利、明確な特殊に強いポケモン(リククラゲ)がいるので交代読みで悠長していたらこうこうのしっぽを押し付けられ、ジャイロボールで倒された。甘い考えで早々に一体失ってしまったうえに、ぼうふうを半減されるドータクンに削りすら入れられなかったのは相当なディスアドバンテージ。
死に出しテツノツツミ。
どうしようもないのであまごい+水テラスタルからセルフアタッカーに。残りポケモン数は同数だが、せざるを得ない状況でテラスタルを使用させられ、軸となるテツノコウベの火力を伸ばせないので依然として不利は不利。
死に出しリククラゲ。
いくら特殊方面が固いとはいえ氷4倍弱点のポケモンをこの出し方をするということはテラスタルをする気満々。ハイドロポンプでもよいが、リククラゲを一撃で飛ばすのは不可能なので後続のテツノコウべにサポートを残すことを選択。エレキフィールドでうっかりキノコのほうしを防いでしまった。
1ターン生き延びたのでハイドロポンプを選択するもきちんと外し、ギガドレインでテツノツツミが倒された。
雨+フィールドの残りターンはどちらも3。ハイドロポンプを外してしまったのでリククラゲを処理するのに2ターン掛かると仮定しても、3枚目のポケモンを一撃で倒さなければ難しいか。
ぼうふう→ギガドレイン→ぼうふうと撃ち合ってリククラゲを処理。
最後の一体はサザンドラ。
未来の姿vsオリジナルというミュウツーの逆襲を彷彿とさせる激熱展開に。サザンドラはこだわりスカーフの採用率が19.2%あるが、クォークチャージでSが上がっているのであとは火力が足りるかどうか。サザンドラの攻撃を耐えられたとしても、このターンでフィールドが消えてしまうのでスカーフだった場合は2回連続で叩かれる。
対戦ありがとうございました。
無振りサザンドラに対してC252振りテツノコウベの眼鏡ぼうふうは88.0~104.1%ダメージ、低乱数一発(25.0%)なので運が良かったのを認めなければいけない。
反省点
手動天候の回りくどさを除けば悪くはない。条件さえ整えばハイアベレージを出せるのは流石といったところなので、テツノコウベが弱いということは絶対にない。
比較対象として適切かどうかは分からないが、今回モチーフにしたのはファントム雨の霊獣トルネロスの役割なので、アタッカーとしては十分だった。無振りの耐久指数を比較するとテツノコウべは17,914-16,900で霊獣トルネロスは15,400-16,940(珠前提でHは159で計算しても良い)となり、テツノコウべが総合的に見て上回るが、やはり再生力の有無は大きくサイクル適正といった点でもオリジナルが優れている。
特に、天候のターン管理がシビアな昨今では天候エースが出ずっぱりというわけにはいかない場面も多いので、再生力持ちの天候エースの強みを思い出した。
おわりに
特にないです。
★パラドックス使用状況
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