どうも。
今回はマホイップで相手にデコレーションを使う戦術の新作です。
★本日のおしながき
シングルバトルでデコレーション
前回の記事にも書いた通り、この技は対象1体のAとCを2段階ずつ上昇させる強力な技だが基本的にダブルバトルで使うことが想定されていて、シングルバトルでは対象が目の前の相手しかいないので利敵行為となる。
というのはあくまでも「普通に」考えた場合であり、使い方次第でシングルバトルでも非常に強力な補助技であることに変わりはない。例えば、目の前の相手にデコレーションを重ね掛けすることでACを2~4段階程度上昇させ、後続のポケモンでパワースワップを仕掛けて能力上昇を奪うことができる。この戦術の利点は「1、元来積み技を使えないポケモンも強化できる」ところや「2、一度でACを2段階ずつ上げられるので両刀型を生かせる」ところにある。これについて記したのが前回の記事となる。
つまり、シングルバトルでデコレーションを使うということは能力上昇を奪う、もしくはコピーすることが前提となる。今回の戦術は後者の「コピーする」ということに焦点を当てたものになる。
デコレーション+メタモン
相手の能力をコピーするということに関してはメタモンというポケモンを使うのが手っ取り速い。第5世代で追加された夢特性のかわりもので場に出た瞬間にへんしんが発動するので、コピーするターンのロスやコピーしたい対象を変えられるリスクもないところが優秀といえる。
一方、以前書いた記事にもあるがじこあんじという技を使うことでメタモン以外でも能力コピーをすることはできる。これに関しては技を使用するターンに攻撃を受けるのでコピーしても倒される可能性があり、どちらかというとダブルバトルで味方の能力上昇をコピーするのに用いる技というニュアンスがある。
メタモンは最大でもHPが155までしか伸ばせない、能力値(実数値)は変身した相手に依存するのに対し、じこあんじは使用したポケモンの能力値がベースになる。変身する相手次第ではじこあんじにも利点があるということを以前述べたが、やはりラグなしでコピーできるメタモンの方が優秀だし何よりじこあんじを使うターンに被弾をするという致命的なロスを回避できる。
以上のことから、今回はデコレーションで意図的に強化した相手を素直にメタモンでコピーするという手法で戦術に落とし込んでいく。
スカーフor襷メタモン
メタモンが持っているものと言えばスカーフか襷、時々せんせいのツメを持った恐ろしいメタモンがいるというのが大体の共通認識だと思う。まずは24シーズン分のデータを一部掲載する。
いずれのシーズンもスカーフの採用率が襷を上回り、いずれも7~8割の採用率となっている。能力値をコピーするので同速対決を避けて確実に相手より先に動くという意味ではスカーフとの相性がいいのは言うまでもない。思ったより襷持ちが少ないというのが率直な感想。
今回はマホイップでデコレーションを重ね掛けし、メタモンでコピーするというのが基本戦術となるのでこだわりスカーフ一択と言いたいところだがメタモンにはしろいハーブを持たせる。
ツボツボ+メタモン
ツボツボ+メタモン自体は前回のツボツボ+リザードンのときに使用していた。先発で出したいけれど起点にされがちなツボツボを使用するとき、裏にメタモンを仕込んでおくことで積まれても問題ないという布陣を組んだ。
ツボツボが使うねばねばネットとメタモンはあまり相性が良くないが、それをカバーするアイテムがしろいハーブとなっている。このアイテムは相手の能力をコピーした際にデバフが掛かっている場合にも発動するので、ねばねばネットを踏む、もしくはがんせきふうじでSを下げた相手に変身してもSのランクダウンを無視できる。
こだわりスカーフとの差別化ポイントとしては、やはり技を固定されないところ。デメリットとしては場に出てすぐアイテムが発動してしまうので、スカーフか襷かという択を与えることができない。
直近だとS22のときにしろいハーブの採用率が0.1%ある程度なので、まず考慮されないところも優秀。そもそもすぐに発動するので読むとか読まれないという概念は無いと思うが。
実戦レポート
ねばねばネット+メタモン+しろいハーブで相手のSだけを下げるだけではなく、マホイップで複数回デコレーションを使用するためにもSサポートが欲しい。
対面のポケモンにがんせきふうじ+ねばねばネットで二回動いてくれると嬉しい。今回は起点作りのパワーシェアを使用してしまうと、コピーしたときにデメリットしかないので使わない。
デコレーションで相手のACを上げる。
今回はメタモンを入れている影響で意図が露骨になってしまうので、何が起こっているのか冷静に分析すればあっさりと破られてしまうところが痛い。
相手が上げた能力をそのままコピーできる。
スクショを例に説明すると、フリーザーのようなねばねばネットを踏まないポケモン、がんせきふうじのマイナス分をダイジェットで打ち消せるポケモンにはしろいハーブとのコンボが成立しない。こちらとしても心苦しいが、地獄の同速勝負を仕掛けるしかない。
ここからはねばねばネット成功パターン。
最近のドラパルトは珠持ちの竜舞型が多いので、物理型と相性のいいクリアボディを警戒しがちだが、統計によるとすりぬけの方が多いらしい(S25暫定で61.4%)。
ねばねばネットでSが1段階下がり、デコレーションによりACが2段階ずつ上がった状態のドラパルト。竜舞をされるとねばねばネット分のSダウンが相殺されてしまうので同速勝負になってしまったが、さすがにマホイップの前で積んでこなかった。
メタモンを死に出し。
能力変動をコピーしたのち、しろいハーブによりデバフのみ解除する。
本来ならデバフごとコピーしてしまうところだが、しろいハーブで解除することにより相手だけがねばねばネットを踏み続けることになる。この例のドラパルトのようにトップクラスの素早さを持つポケモンに変身することで、浮いていないポケモンのスカーフもケアできる。
この試合の相手は純粋な数字のみではドラパルトが最も早いパーティだったので、スカーフ等を考慮しなければ2段階上昇したACで一方的に上から叩くことができた。
この対戦を例に注意点を述べると、パッと見でラグザシサンダーに見えるので初手のラグラージを警戒しなければいけない。仮にHB(D)ラグだとして、このポケモン(攻撃能力をほとんど有さない場作り要員)をデコレーションで強化してメタモンで変身しても旨味が無い。諸々を考えるとサンダーかエースバーンをデコレーションして変身したい。
他にはカバルドン、オーロンゲといった初手に出てきて場を整えるポケモンと鉢合わせた場合のことを考えて、マホイップにはマジカルシャインとエナジーボールを搭載しておいた。さすがにカバルドンはきついが、ラグラージやオーロンゲなら何とかなるので倒してから後続のポケモンをデコレーションするように心がける。
おわりに
さすがに30~31日はなんやかんやあるので、今回で年内最後の更新とします。今年も当ブログをご贔屓くださりありがとうございました。
1月の公式大会は「ゆびをふる」限定大会なので、これは別に参加しなくていいかなと思っています。よく有志の方が主宰して遊ばれているのは知っていますが、正直このルールの楽しみ方が自分にはさっぱりわからないのでスルーでいいのかなと。
最後にネガティブな話題で申し訳ないところですが、ランクマを引退したりあまりプレーしなくなったという方々が散見されるので何とかしてほしいですね。鎧の孤島のときのように、ルール次第でどうとでも環境を変えられるので熟慮してほしいです。
来年の更新予定は今のところ未定ですが、年内にできなかった「2021年に投稿した記事で自分がお気に入りのもの〇選」みたいな記事を出したいです。
それでは本年もありがとうございました。何かありましたらコメント欄かTwitterにお願いします。
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