どうも。
今回はサムネにもなっている「ハロウィン」から展開する戦術について書きます。
★本日のおしながき
「ハロウィン」とかいう技について
ハロウィン〔Trick-or-Treat(Eng)〕
タイプ:ゴースト
分類:変化
命中:100
PP:20
範囲:1体
優先度:0
効果:対象にゴーストタイプを追加する
第6世代が初出の、バケッチャ・パンプジンの専用技。ボクレー・オーロットの「もりののろい」同様、対象にタイプを追加する技となっている。注意する点として「みずびたし」「まほうのこな」と異なりタイプを変化するのではなく追加するので、ノーマルタイプに使用してもゴーストタイプは無効化される。
どのような場面で使うのかというと「相手のタイプにゴーストを追加することで自身のゴースト技の通りはよくなる。ダブルバトル・トリプルバトルなら、かくとうタイプなどが弱点の味方にゴーストタイプを追加して耐性を強化したり、逆に相手に使用して味方の技を通りやすくする、と言ったサポートが可能になる※1」とあるように、どちらかというとダブルバトルや、今界隈で人気が出ているトリプルバトル向けの技となっている。
※1 引用:ポケモンWiki様「ハロウィン」の「こんなときに使おう」の項より
「ハロウィン」を用いる狙い
以前このブログで「F-1グランプリ」という、最も高火力のふいうち使いは誰かという比較をした。そのときに堂々たる1位に輝いたのがイベルタルというポケモンで、再び禁伝ポケモンが解禁されている今の環境ならイベルタルを使用できるうえに、今回はダイマックス(以下、DM)がないので、ハロウィン+ふいうちで大体のポケモンを倒せるのではないかと考えた。
というのは建前で、ネットミームになっている「マフティー構文」から派生したカボチャの被り物を被った人物が踊る動画から着想を得て「バケッチャ(カボチャ)で何かできないか……」と考えたところ、専用技を使った構築を組めないか模索した結果というのが正しい。
ダブルバトルでニャオニクスのいたずらごころをスキルスワップで移したカプ・レヒレのみずびたしからゴリランダーのグラススライダーで始末されるコンボを喰らったことがあり、タイプ変化(今回は追加)技+先制技で縛る動きは純粋に強いと感じたので、この発想自体は悪くないと思った。
ハロウィンイベルタル
イベルタルのふいうちはアイテムやランク補正を考慮しない場合、最も威力が高いふいうちとなる。特化時のA実数値201にタイプ一致(*1.5)、特性のダークオーラ(*1.33)を掛け合わせた28,069というのが火力指数で、A252エースバーンのかえんボールの火力指数が30,240となるので、先制技として破格の数値を誇ることがわかる。
イメージとしてはハロウィンでゴーストタイプを追加したスカーフカイオーガやザシアンといった自身より早いポケモンに対し、抜群~等倍のふいうちで確定圏内に入れる、または半分程度削るといった使い方になる。
<簡易ダメ計>
イベルタルはA特化+ダークオーラ(*1.33)
●無振り剣の王ザシアン(167-135)
ふいうち(素)→23.4~27.5%
ふいうち(ハ)→46.7~55.7%
ふいうち(ハ+珠)→60.5~72.5%
ふいうち(ハ+鉢)→70.7~83.2%
※A252振りでA+1ザシアンならハロウィン+イカサマで確定1
●CSスカーフ想定カイオーガ(175-110)
ふいうち(素)→54.9~65.1%
ふいうち(ハ)→109.7~130.3%
●無振りムゲンダイナ(215-115)
ふいうち(素)→43.3~50.7%
ふいうち(ハ)→86.5~101.4%
ふいうち(ハ+珠)→112.6~131.6%
※(ハ)→ハロウィン
(珠)→いのちのたま
(鉢)→こだわりハチマキ
バケッチャ単体のスペック
今回はできるだけ耐久を高めたいので特大サイズ一択となる。
なぜパンプジンではなくバケッチャにしたのかというと、純粋に友達がいなくて通信交換ができなかったから。今回は物理特化で使用するので物理耐久が特大パンプジンは192*191で36,672となるが、特大輝石バケッチャの場合は166*134*1.5で33,366。しかし、特殊耐久の場合は特大パンプジンは192*95で18,240に対して、特大輝石バケッチャは166*75*1.5で18,675とわずかに上回る。とはいえ、総合力ではパンプジンが上回るのでバケッチャを選ぶ必要はない。
と思うが、そもそも今回は「バケッチャで何かをしたい」というのがベースにあったので、パンプジンにしてしまうのは何かが違う。
さらに、今回のバケッチャはハロウィン、イカサマ、みちづれ、トリックルームという構成で使用するので自ら火力を出す必要がなく、トリル下で上を取れるポケモンを増やすためにS種族値が低い進化前の方が有利といえる。
また、みちづれを狙う場合は中途半端に固いと透かされてしまうので、これくらいの固さがちょうどいいといえる。
<簡易ダメ計>
バケッチャは特大、HB252D4+輝石
●C252カイオーガ(C202)
雨しおふき→68.7~81.3%
れいとうビーム→74.7~88.0%
●A252剣の王ザシアン(A222)
+1きょじゅうざん→56.0~66.9%
+0きょじゅうざん→38.0~45.2%
+1かみくだく→80.7~95.2%
実戦レポート
♪鳴らない言葉をもう一度描いて~
ザシアンにハロウィンを使うとタイプは鋼・フェアリー・ゴーストとなるので、ゴーストタイプの技は抜群、悪タイプは等倍に変化する。
このバケッチャは1体でできることが多いので、トリル→ハロウィン→イカサマでふいうち圏内に入れてイベルタルにつなぎ、ふいうちでとどめを刺すことも可能。
この戦術の根本的な弱さとして、見え透いているという点が挙げられる。
ハロウィンでゴーストタイプを追加してイベルタルという流れは露骨すぎて、当たり前のように交代されてしまう。引くだろうと思えば居座り、居座る(切る)だろうと思えば引くといった相手と自分の考えが噛み合わず、ふいうちで縛るのは難しかった。
ハロウィン、初めて使ったら思いのほかハロウィンだった。
ポリゴン2にハロウィンを使うと、元々ノーマルタイプなのでゴースト弱点にはならず、それどころか格闘弱点を消してしまうプレイングミスになってしまうと思うが、これにはきちんとしたメリットがある。
抜群時のインファイトとあんこくきょうだはダメージが同じなので、ポリゴン2にゴーストタイプを追加することでインファイトによる耐久力低下のデメリットを回避しつつ、相手に負荷を掛けられる。
D-1時の無振りウーラオスに、ダウンロードでC+1状態の無振りポリゴン2が使うトライアタックが91.4~108.0%ダメージという事実があるので、致死ダメージ+火傷引きで襷貫通という悲劇を免れることができる。
これが一番きれいに決まったパターンで、こちらの「ハロウィンから悪ゴーストを通す」という処理ルートが相手に見えておらず、てっぺき3積みでこちらを詰ませたと考えていたところに、バケッチャが出てきてハロウィンを使用。
あんこくきょうだを撃つ機械と化したウーラオスが確定急所によりB+6を無視しつつ、追加されたゴーストタイプにより弱点もつけるというコンボが完成した。
おわりに
今後の課題として、ハロウィンから悪ゴーストポケモンを展開すると引かれてしまうので、流し際に積み技を使えて圧力をかけられるポケモンとのコンボを開発したい。
今のところ、ハロウィンから弱点を突くということより、ハロウィンによって交代を促して流し際に瞑想か悪巧みで積む黒馬バドレックスを考えていて、それを使っていこうかなと。剣舞+ふいうちのキリキザンも面白いと思ったので、これに関しては育成した。
スカーフズガドーン型も試したが、シャドーボールの威力が低くてビーストブーストが発動しても全抜き性能がそこまで高くない、ズガドーン自身がふいうちで縛られるといった弱さがあってエース級にはなれないのかなと。
一撃ウーラオスの場合、ハロウィンから暗黒強打が決まらなくても、後続に与える負担が大きいので、バケッチャと合わせて一番使いやすかった。
それでは今回はこのへんで。次回は毎月恒例のシーズン振り返り記事を投稿する予定です。
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