どうも。
定期的に投稿されるジャイロボールシリーズです。
★本日のおしながき
イントロダクション
【ポケモン剣盾シングル】ジャイロボール・日食ネクロズマ・タクティクス では日食ネクロズマを取り上げ、高いA種族値を持ちながら中速帯に位置するS種族値のせいでイマイチ適合しないジャイロボールを、どのように使っていくかを考察した。
簡潔にまとめると、ねばねばネットをコートチェンジで回収してくろいてっきゅうを持たせた日食ネクロズマに踏ませることで極限までSを下げ、ジャイロボールの最高火力を出せる範囲を可能な限り広げた。
時は流れて第九世代、DLCにて「のろい」の技マシンが復活した。周知の通りゴーストタイプ以外が使用することでSを一段階下げ、ABを一段階ずつ上げられることから、ジャイロボールの下準備として非常に有用な要素となる。
ジャイロボールを投げよう(準備編)
のろい+ジャイロボールを両立できて、タイプ一致テラスタルでさらに火力を伸ばせるという意味で鋼タイプのポケモンをピックアップした。
最も手を掛けずに「威力」を出せるのはフォレトス、特性込みで最も「火力」を出しやすいのはニャイキングになる。全体的な種族値や耐性を加味すると、安定した運用が見込めるのはHヌメルゴンだと思われる。
ジャイロボールの威力は自分の素早さと相手の素早さによって決定されるので、単に使用者のSが低ければいいというわけではない。ざっくりとした表現にはなるが、自分と相手のポケモンのSに隔たりがあればあるほど良いので、低いことに越したことは無いができるだけ多くの相手に最高威力(150)をぶつけるためにも、可能な限りSを下げる必要がある。
ピックアップした5体のポケモンがどれくらいの自分のSから、どれくらいのSを持つ相手に最高威力(150)を出せるかまとめた。
最遅のみだとSブーストハバタクカミ(205*1.5)くらい極端でなければ威力を出せず、アイアンヘッドなどの物理鋼汎用打点の代わりに使用するにはやや安定感を欠く。この表ではじっくりとのろいを1~3回積む想定と、くろいてっきゅうを持たせて予めSを落としたうえでのろいを1回積む可能な限り手数を減らす想定で計算した。
ジャイロボールを投げよう(組み立て編)
結論から述べると、のろい+バトンタッチでジャイロボーラーにリリーフを仰ぐ方法に辿り着いた。
例えば壁や状態異常でサポートしたうえでジャイロボーラー自身がのろいを積む方法もあるが、自身がのろいから積みアタッカーにもなれるバトン要員と、そのポケモンが消耗した際にリリーフで出てくるジャイロボーラーの組み合わせが良いと考えた。
冒頭にも書いたように、のろいの技マシンが復活したことでのろいバトンを両立できるポケモンが増え、剣盾の頃はできなかったルートでジャイロボーラーを活躍させられるのではないだろうか。
のろい+バトンを両立できるポケモンを剣盾とSVで別にピックアップした。
特に下表の青く塗りつぶしている、SVで再度両立できるようになった、もしくは新規で可能になったポケモンに注目して欲しい。元々のSが低く、耐久値や耐性が優れており、強力な先制技を有するハッサムがいるではないか。ハッサムであれば自身がアタッカーになれてバトンもできるので、ここからの継投策を考えていく。
ジャイロボールを投げよう(最終確認)
ジャイロの火力を追求するのであればニャイキングを使用したかったが、レポートを書くなら「善戦した」ではなく「勝った」でなければいけないので、昨今の対戦環境を鑑みてあらゆる数値が高いHヌメルゴンを使用する。
@オボンのみ
雑にHD振りきりなので、使用率が高く頻繁に見かけるハバタクカミあたりに投げてのろいの回数を稼げたら。対炎(竈オーガポン、イーユイあたり)に無理やり展開できるようにテラスタイプはドラゴンにした。
HA振りきりでSは最遅。のろいバトンによる物理耐久のサポートと、元より高いDを補うチョッキで居座れるターン数を稼ぐ。今回はジャイロボールに特化した企画なのでテラスタイプは鋼だが、弱点を補完するものでよい。
ジャイロボールの最大威力が出る条件は前々項に添付した表の通りだが、このヌメルゴン(S58)のジャイロボールがアイアンヘッド(80)と同等の威力になるラインをまとめた。最高威力に到達するまでSを下げられなくとも、最低でもこのラインを目指せるように展開したい。
ジャイロボールを投げよう(実戦編)
ペリッパーイダイトウの並びに意味は無いが、ハッサムの補助(炎弱点の緩和)を考えたときに雨+なげつける(でんきだま)でサポートできるペリッパーが良いと思ったので、理解を深めたくて使用していたイダイトウと並べた。
初手ペリッパー対サーフゴー。
拘りは10まんボルトを持っているイメージがあるが、トリックで押し付けられたスカーフを投げつけて奪われたでんきだまを奪い返しているうちに倒された。出落ちといえば出落ちだが、のろいを積みたいハッサムやチョッキで耐久の底上げをしているヌメルゴンにスカーフを押し付けられるよりはマシか。
死に出しハッサム。
サーフゴーから見て等倍以上の打点は無いと思うので、HD振りハッサムでのろいを積むチャンス。
シャドーボール→のろい→シャドーボール→のろいで2積み、オボン込み確定4発のダメージ量だったが霊テラス→シャドーボールで崩しに。なんとか耐えてヌメルゴンへ継投。毎回のランナーを抱えるも5回無失点で乗り切った、といったところか。
サーフゴーはわるだくみ、ヌメルゴンはジャイロボールでサーフゴーを粉砕。
サーフゴーの持ち物がスカーフだったので、S実数値を136(準速)~149(最速)と仮定するとジャイロボールの威力は118~129となり、威力固定の汎用鋼物理打点で最も威力が高いアイアンテール(100)を超える。
結果としてサーフゴーが霊テラスを切った、特殊耐久に定評があるヌメルゴン対面でわるだくみを積んだことが今後の展開にも有利に作用する。
死に出しウーラオス。
つるぎのまい→ボディプレス。悪はSに振らずHABに振り分けている型もいるので、ジャイロで火力を出せる自信がなくボディプレスを選択した。
ウーラオスのSを117(無振り)、149(準速)~163(最速)と仮定するとジャイロの威力は101、129~141となる。B+2ボディプレスの指数が80*(121*2)=19,360(38,720)、S無振り仮定A+2ジャイロの指数が101*(167*2)*1.5=50,601なので冷静さを欠いたプレイングミス。尤も、悪は襷の採用率が高いのでどちらを選んでも一緒か。
ドレインパンチ→ジャイロボールでウーラオスを倒して残りはハバタクカミ。
+2ドレインパンチが思いのほか痛かったので、ハバカミの攻撃をギリギリ耐えるかどうかの攻防に。
ジャイロボールの火力増強用の鋼テラスのお陰で助かった。
テラスが見えていない段階ではシャドボより威力の高いムンフォを選択しても不思議ではないので満を持して。S16のHヌメルゴンが鋼テラスを採用していたのは2.2%程度であり、中間択のシャドボに逃げられなかったのは数字の功か運の良さか。
互いの素早さが極端なので、ここはもちろん150km/hの満額回答。Sを落とすためにくろいてっきゅうを持たせていたら直前の攻撃を耐えなかったので、(この場面では)チョッキで正解だった。
対戦ありがとうございました。
自慢のジャイロボールで三者凡退に抑えられてよかった。
あとがき
説明や表が多くなってしまったので実戦例はひとつだが、勝ちパターンは最低でものろいを2回積んだ状態でバトンをした場合に限られた。元より抜きんでていないA種族値、今作は未登場であるが最遅のみでSを落とせるナットレイと比較して中途半端な遅さが、手厚いサポートを必要とさせた。
Sに関しては最遅-3~鉄球最遅-1まで落とさなくても、のろいを2積みしてバトンする時点でA+2のバフもあるので、ジャイロの最高威力に到達しなくても火力は保証されていたと思う。基本的に上から叩かれるポケモンなので、細部を詰めるのであればテラスタイプは耐性変更系の飛行かフェアリーが適切だと思われる。
おわりに
プロ野球が開幕しましたがみなさんの贔屓はどうですか?
筆者はちなハムですが、今年は流石に「育成ガー」などと言っているフェーズではないと思うので、最低でもAクラス入りをシーズン終盤まで争って欲しいですね。秋頃には何もかも蚊帳の外で終戦というのはあまりにも楽しくないですから。
個人的に大型左腕の上原投手には毎年期待しています。良いときと悪いときの差が大きな選手ですが、身体能力抜群でスケールを感じる投手なので今年こそ(n年連続n回目)先発で10勝を達成して欲しいですね。野手では田宮捕手に注目です。俊足巧打の捕手なので近年のハムに欠ける「打てる捕手」としてマルチに活躍して欲しいですね。