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【ポケモンSVシングル】鉢巻Hヌメルゴン(+軽石ロトム)

 

 どうも。

 豆知識・Hヌメルゴンの体重は33-4(な阪関無)

★本日のおしながき

イントロダクション

 

実戦レポート

 今回は鋼+竜のHヌメルゴン、電気+水のロトムの相性補完に着目した。水ロトムが持っているかるいしは人生をほんの少し豊かにするスパイスだが、この試合では出番がない。

 選出意図としてはヌメロトムで回しつつダメージを蓄積させ、パオジアン(orハバカミ)でスイープしましょうというもの。

 先発ロトムジバコイルでスタート、ランド読みでロトムを出したのでボルトチェンジヌメルゴンに引き、ジバコイルボルトチェンジ霊獣ランドロスへ。

 不利対面なので水ロトムに戻す→とんぼがえりジバコイルに戻すという不毛なやり取りを繰り返し、ヌメルゴンジバコイルの対面に。

 この試合のロトムは最遅の個体を使用しているのでS4振りHヌメルゴンと同速(S実数値81)になり、臭いところのS判定も使える。ジバコイルは少なくともS81以下となり、ヌメルゴンが先に動ける可能性が高い。

 同じサイクルを繰り返して動きをパターン化させたので、ジバコイルボルトチェンジに合わせてアイススピナーを選択、出てきたランドロスをサイクルからの除外に成功。鉢巻なのでランドがASなら威嚇込み確定一発、HBなら7~8割。威嚇に干渉されないれいとうビームを覚えるので、物理型の特権といえる動きではない。

 死に出しHバクフーン。これで残りはヌメルゴンの得意な特殊アタッカー、且つじしんが一貫する。与ダメ的にランドはASなのでテラスは(S9暫定20.0%)よりも飛行(同53.3%)だと思うが、択になるのは嫌なのでパオジアンも動かしやすくなった。

 アイススピナーで拘っているのでヌメルゴンを水ロトムに交代→ふんかジバコイルに交代→ハイドロポンプハイドロポンプ(外し)→ロトムがお役御免。

 死に出しパオジアン。(悪テラスタル使用)→バクフーンに交代→じごくづき。恐らくせいなるつるぎ(S9暫定69.3%)読みの交代だったか(バクフーンが恐らくスカーフなので聖剣透かし→噴火か)。

 じごくづきボディプレスせいなるつるぎジバコイルとのしばき合いを制して勝ち。対戦ありがとうございました。

 パーティのマイナーチェンジを繰り返し、パーティで一番早いのがハバカミだったのでスカーフ霊獣ランドやエナジーツツミで全体のSを底上げした。

 変更点としてロトムの個体を最遅ではなくS個体値31のものへ努力値振りは変わらずHB特化。理由としてはかるいしを使いやすくするため。

 初手ハバタクカミコノヨザルふんどのこぶし被弾→シャドーボールで処理。

 スカーフ(S9暫定7.2%)による奇襲を受けたが何とか重傷で済んだ。A252振りふんどのこぶしは無振りハバカミに対して96.9~115.3%ダメージ(特化で確定)になるが、昨今のハバカミは大なり小なり耐久に振っているので、流行に則して振っておいてよかった。

 死に出し霊獣ボルトロス。ハバカミを残してヌメルゴンに引いてもよいが、それだとボルトの持ち物を判別しにくく、どちらにせよ逃げられるので無駄にヌメルゴンを消耗させるならハバカミで小突いてみることにした。

 こちらが先行し被弾時に珠ダメが無かったのでスカーフ(S9暫定28.2%)や珠(同5.3%)ではない、眼鏡シャドーボールで半分削れなかったのでチョッキ(同11.2%)で幾ばくか耐久に振っていそうという情報を得た。

 死に出しヌメルゴンきあいだま被弾→アイススピナーで処理。

 この対面はボルト側が大体逃げるのできあいだま(S9暫定14.9%)を失念していた。とはいえ一点読みしてテラスを使用できるほど採用率が高くないので、テラスの択は結果論になってしまうだろう。

 死に出しカイリュー。一旦ロトムに交代→げきりん被弾。

 霊獣ボルトのきあいだまを軽視したばかりに勝ち筋が薄くなってしまった。ここから勝つには(1)ロトムカイリューより先に行動し、(2)かるいしを押し付け、(3)逆鱗が2ターンで終わり、(4)立ち上がり1ターン目は混乱自傷を引き、(5)ヌメルゴン対面で妖テラス警戒でじしんを選択していてそれを飛行テラスで透かす必要がある。

 (3)~(4)は運が絡むので上振れを期待しなければいけないが、最後まで諦めずに勝ち筋を追っていきたい。

 トリックかるいしと鉢巻を交換→げきりん被弾でロトムがお役御免。被ダメ的に鉢巻は何となくわかっていて、鉢巻持ちはあまりSに割くイメージがないのでトリックまではいけると思ったが、細い勝ち筋の(1)~(3)を満たした。

 あとは運と相手次第ではあるが、まだチャンスは繋がっている。

 カイリュー混乱自傷ヘビーボンバー

 ヘビーボンバーは対象の体重が自分より軽いほど威力が上がるが、カイリューは210キロなので334キロのヌメルゴンは威力40しか出せない。ところが、持っているポケモンの体重を半分にするかるいしを押し付けることでカイリューの体重は105キロ、ヘビーボンバーの威力は80に上がる

 鉢巻持ちということはテラスは飛行(S9暫定29.3%)よりノーマル(同51.5%)である可能性が高いため、不一致80打点のアイススピナーより一致80打点のヘビーボンバーを押したい場面である。アイススピナーを見せていたが何故かテラスを使用しなかったので、もしかすると鉢巻飛行テラスだった可能性がある。

 (飛行テラスタル使用)→じしんヘビーボンバーカイリューを処理。

 Hヌメルゴンのテラスはフェアリー(S9暫定42.7%)が最多で、次に多いのが飛行(同30.0%)になる。このデータを頭に入れている場合、先にげきりんを見せているので妖テラスを考慮するとげきりんを選択するリスクが高くなり、よりリスクが低いじしんに切り替えてくる可能性は大いにある。やや運に恵まれたが、この心理的な部分は勝つための要素として最後の一押しになると考えていた。

 対戦ありがとうございました。

 人生をほんの少し豊かにするスパイスであるかるいしトリック+ヘビーボンバーコンボを成立させたうえでいい感じに勝てた試合が少ないので、運に恵まれたが無理を通せたこの試合をピックした。

 相手がテラスを使わなかったのでアイススピナーでよかった、威力80ならアイアンヘッドで再現できるのでこれといった利点は無い。

 

解説

ポイント1 物理Hヌメルゴン

 現環境に置いてHヌメルゴンは14位とそこそこ高い使用率を残し、大別してチョッキアタッカー型と残飯立て籠もり型の2種になる。

 こだわりハチマキの採用率はS9暫定で0.5%以下、前期最終も0.5%以下であり、ヘビーボンバー(S9暫定54.8%)やじしん(同45.0%)といった物理技の採用が目立つものの、あくまでも役割破壊であり「物理に特化した」という点では少数だと感じた。

 HヌメルゴンはC種族値が110に対しA種族値が100なので物理型が特殊型の劣化になるとは言い難く、役割破壊で使用される技の火力を高めて放つことで崩しに繋がるのではないかと考えた。

 

ポイント2 人生をほんの少し豊かにするスパイス

 汎用一致打点を作るうえで無効タイプがあり、ローリスクローリターンのドラゴンクローか、ハイリスク中リターンのげきりんの極端な竜打点より鋼打点で作りたいと考えた。

 とはいえこちらも安定打点のアイアンヘッドか、命中不安のアイアンテールの選択を迫られるので、そのどちらも拒否してヘビーボンバーに重きを置くことにした。相性補完で水ロトムと組ませること、ロトムがトリックを覚えることでかるいし+ヘビーボンバーのコンボが決まれば芸術点が高いのではないかと考えた。

 S9暫定使用率50位までのポケモンの体重を調べたところ、体重334キロのHヌメルゴンが素のヘビーボンバーで火力を出せる範囲が意外と広いことに気が付いた。さらに、かるいしトリックアイアンヘッド以上(80~)の火力を出せる範囲も広がるので、狙ってみることにした。

★メモ

 

反省と改善点

 かるいしトリックに執着しなければ無難に強い。ヌメルゴン自身の火力は鉢巻込みでも抜きんでて高いわけではないが、相性補完+対面操作+火力増強をしてくれる水ロトムとのコンビネーション、相手に合わせて選べる+1枠で戦果自体は非常に優れたものであった。

 逆に自分の体重を重くするアイテムがあると、このコンボはより強力になると思う。現状ボディパージやライトメタルなど「体重を軽くする」技や特性は幾つかはあるので、ヘヴィメタル以外の重くする要素の登場に期待している。

 以下、膨大な対戦データから印象的な場面をピックアップ。

 じしんで削る→妖テラスたてこもるで硬くなった相手のヌメルゴンに対し、かるいしトリックで体重を半減→ヘビーボンバーで無理やり打点を作る動きができた。

 92キロ(威力80)のチヲハウハネに対してかるいしを押し付け、重さを奪うことで46キロの威力120まで高めた。ポケモンの体重を調べながら戦う奇妙な体験をした。

 ロトムが押し付けたかるいしが巡り巡ってヌメルゴンに回ってきて、ヘビーボンバーの威力を上げるどころか下げられてしまった。

 

おわりに

 ルメール氏と武豊氏が出演しているCM等を観て、ウマ娘凱旋門賞に出られるようになったみたいなのでちょっと興味が湧いて、でもアンインストールした際に何も控えずに消したので「あ…」ってなりました。今だとネオユニヴァースとかヤマニンゼファーを触ってみたいです。

 でも凱旋門賞は2,400mなのでゲーム内では中距離扱いだと思いますが、バクシンオーみたいに適性のないキャラは因子で中距離適性を上げなきゃダメということなんでしょうか。それとも10月に出走できるレースのひとつとして追加されるのかニュアンスが分かっていないです。ロンシャン競馬場が実装されるなら名物フォルスストレートがあるので、スキルの発動タイミングが違ったりして面白そうですね。

 全く関係ないんですが2.5周年おめでとうございます、ぼくを競馬の世界に導いた元凶です。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter

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