どうも。
キョジオーンです。
★本日のおしながき
イントロダクション
実戦レポート
今回はロックカットから思いもよらぬ速さでアタッカーとして振る舞うキョジオーンを軸に戦う。ドラパルトの壁展開からロックカットを使うターンを作り、壁展開と相性の良い弱点保険も仕込んだ。
テラスタルを考慮しなければ岩技の一貫があるのでドラパ+キョジで荒らしてディンルーで詰める流れを作りたい。
初手ドラパルト対テツノツツミ、エナジーでドラパが抜かれてしまったのでひかりのかべだけ使って退場、死に出しキョジオーン。
ロックカット+弱保を狙うと+2でもツツミを抜けずアンコールの餌食になってしまうのでロックブラストを選択したらツツミはみがわり、無傷でツツミを突破できた。
死に出しサーフゴー。こちらは壁があるのでゴールドラッシュを誘ってロックカット、相手は格闘テラスタルからシャドーボールという、互いの意図が何ひとつ噛み合わない気まずいターンになった。
これといってサーフゴーに打点が無いので、フェアリーテラスタルからテラバースト(妖)、岩にしろフェアリーにしろ鋼は一貫するので弱保起動待ち。相手もテラバースト(格闘)、こちらは安定行動をしていただけだが、ここも相手が裏目。
二回目のテラバーストでサーフゴーを処理。ツツミ、サフゴともに別の選択を読んだ行動だったと思うが、悉く裏目に出たのでHPを半分以上残して2体処理。
ラストはミミッキュ。ロックブラスト→テラバーストで処理。ディンルーを残しているので最低限皮だけ剥いでくれたら十分だったが、キョジオーンでスイープできた。
対戦ありがとうございました。お相手氏がキョジオーンならではの嫌らしい行動を強く意識した結果行動が裏目に出て、すんなりとロックカットを通せたのが大きかった。
ここも同じ動きを狙う。相手のディンルーやキノガッサをのろいで崩す必要があるかもしれないので、ドラパルトの扱いに気を付けたい。
この試合は若干の格差マッチであと1勝で3桁に上がりそうな相手だったので、何かの対策というよりこちらのやりたいことを通し、胸を借りるつもりで当たっていく。
初手ドラパルト対サーフゴー、ひかりのかべを張ったがスカーフをトリックされてしまったのでドラパルトがかなり動かしにくくなってしまった。
ドラパルト→キョジオーンに交代、流し際にわるだくみを積まれる。
ゴールドラッシュ→特性がんじょう発動、じゃくてんほけん発動、ロックカットで怒涛の展開。
ここまでサーフゴーがテラスタルを使用しないのが妙に気持ち悪いが、かもしれない論で裏目になるのは嫌なので素直にじしん、サーフゴーを処理。
死に出しキョジオーン。じしんを見せているのに出してくるということはテラスタルする気満々なのは分かるが、S6の暫定データでは飛行テラスが8.0%、ゴーストテラスが40.1%、水テラスが26.8%なので安定した打点のじしんを選択、4割程度しか削れなかった。
死に出しディンルー、しおづけ→しっぺがえしでキョジオーンを処理。
しっぺがえしは優先度こそ±0だが、こちらのディンルーは最遅(S45)なので個体値31無振り仮定のキョジオーン(55)より遅く、後攻時の威力100で攻撃できた。
死に出しハバタクカミ、ディンルーのしおづけを解除するためドラパルトに引いたらあまえる、次のターンはシャドーボールの選択肢もあったが、ディンルーの攻撃力を下げられて持久戦になるのは嫌なので、のろいで自主退場。
念には念を入れて毒テラスタル→ヘビーボンバーでウイニングラン。のろいのスリップダメージと合わせてハバタクカミを処理。
対戦ありがとうございました。
ディンルーが強いだけの内容になってしまったが、壁展開+チョッキディンルーはシンプルに強いのでパーティコンセプトを共有できるパーツとして見ていただけたら。
解説
ポイント1 「速い遅いポケモン」の脅威
S種族値35のキョジオーンはロックカット1回でS190(95*2)と遅く、昔は目安とされたS130族よりも上のラインで攻防が続く昨今では抜けない相手が多い。
とはいえ、最終的な数字が確定している過去5シーズンでキョジオーンが採用している技のトップ10にロックカットが掲載されたことは一度もない。性格のデータを見られるようになったS4では陽気と臆病が0.3~0.2%、S5ではいずれも0.4%と可能性としては無視しても差し支えない程度。
S190は最速マスカーニャより僅かに遅い程度だが、遅いと思っていたキョジオーンがこの速さで動くことが脅威に繋がるのではないかと考えた。
ポイント2 データによるマスキング
今月投稿した弱保ヘイラッシャの記事を覚えているだろうか。キョジオーンやヘイラッシャはA種族値が100あり、禁伝のいない環境ではギリギリ火力が足りるラインだと思っている。
ただし、これらのポケモンはA100を生かしたアタッカーよりも適した役割があり、データでも耐久重視の数字が示されているため、実戦レポートの1戦目のように役割の誤認を招きやすい。ゆえにじゃくてんほけんの存在も警戒されず、むしろ弱点を突いて手早く倒すか削ることを優先されるので、この手の型は動かしやすい。
ポイント3 特性のブラフ
実戦レポートの2試合目のように、壁による軽減率を超過するダメージを受けてもコンセプトを崩されないように特性はがんじょうを採用した。物理アタッカーなのでクリアボディも考えたが、それは霊獣ランドロスが対戦環境に参入してから本格的に検討してもよいだろう。
キョジオーンは固有特性のきよめのしおが強力なので、S1~5で特性の第一候補はこれ(96.9-95.2-97.0-96.6-93.1%)。常に9割以上の採用率があるので、一般論でキョジオーンの特性はきよめのしお一択ということになる。
なので、1ターンのロスを生じさせないという意味でもでんじはやおにびといった状態異常技が飛んで来ない。きよめのしおではないにもかかわらず、実質きよめのしおのようなブラフが効くところも強力なポイント。
反省・改善点など
まずは使用個体を。
今作の特徴のひとつとして、S135~136帯に強力なポケモンが追加されたことが挙げられる。特に解禁されてから高い使用率を維持し続けるテツノツツミやハバタクカミを意識して書いているが、このS帯はS+2では抜けない、ブーストエナジーでSが上がる場合はS+4でも抜けない可能性があるので、これらのポケモンが高い使用率を維持し続ける限り、安定した運用は見込めない。
無振りでの耐久力はまずまずの数字だが、パワーに関しては振っても心許ない。特に実戦レポートの1戦目のように、こちらのテラスタルを警戒した結果弱保を起動できないという今作特有のチグハグさもあるので難しい。
【コラム記事】なぜ人はランクマから離れるのか - 受けルガチアンチの記事で、ランクマから離れる理由として育成に関する事由が多く挙げられたので、ブログ上で「こういうのが面白いですよ」と一方的に勧めるだけではなく、構築済みデッキの配布も併せて行う。
1:HbS(Sは最速ツツミ+1~2くらい、残りB)
2:AS
3:HB
4:HCS(Sは最速マスカーニャ+1、残りH)
5:AD(Sは最遅)
6:hAB(Hは16n-1、残りB)
おわりに
遅いポケモンを速くして誰を抜くの?というくらい最近はSラインが押し上げられているので、昔はまぁまぁ早いイメージがあったS70族でも鈍足みたいな感じがします。
良し悪しの問題じゃなくて、そのくらいのS帯でSに振って中途半端、耐久に振ってもそこまで固くならないポケモンが使う側も窮屈そうだなと思いました。
筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter
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