どうも。
生まれながらのヤケモンにして過去に受けループの一角も担ったハイスペックポケモンのヤドランについて。
★本日のおしながき
イントロダクション
実戦レポート
とりあえずヤドラン、チオンジェン対策にマルノーム、その他特殊アタッカー対策にディンルーを選択し、選出した3体の合計HPがなるべく高くなるように。
初手ヤドラン対イダイナキバ、キバがうっかり居座ったのでとおせんぼう成立。
キバはじしん連打、ヤドランはからにこもる連打で序盤の準備を完了。こうそくスピンの最大PPが64なので、わるあがきまで誘導できないまま試合時間は残り17秒。
対戦ありがとうございました。
スクショの通り筆者の勝ち扱いになっており、もちろんそうなるように選出を工夫している。「なんでこれで勝ちなの?」と思う初心者の方もいると思うので、以前も紹介しているが、ここでもう一度TODの仕組みについておさらいをする。
20分の試合時間が経過しても決着がつかない場合は(1)残っているポケモンの数、(2)選出した3体の残りHP割合、(3)選出した3体の残りHP合計値で勝敗を判定する。
(1)については言葉の通りで、20分経過した時点で残っているポケモン(ひんし状態ではないポケモン)の数が多い方が勝ち。
(2)については少し難しくて、この試合を例にすると筆者の選出はヤドラン(202)、マルノーム(207)、ディンルー(231)となっていて、相手の選出を仮にイダイナキバ(191)、ハバタクカミ(131)、パオジアン(155)とする。
20分経過時のHP残数がヤドラン(101/202)、マルノーム(207/207)、ディンルー(231/231)だったとすると割合は50%、100%、100%で250%。相手がイダイナキバ(191/191)、ハバタクカミ(80/131)、パオジアン(155/155)だったとすると割合は100%、45%、100%で245%。では、250%対245%なので筆者の勝ち、というわけではない。
ここの判定は1体ずつの割合の合計ではなく、選出した3体の合計値なので筆者の場合は539/640で84%、相手は426/477で89%で相手の勝ちとなる。1体ずつの割合の合計値ではなく、3体の残りHPと最大HPの割合で判定するので要注意。
(3)については、(1)でも(2)でも勝負がつかない場合の判定項目。大体は(2)までに決まるが、スクショの試合のように両者ともHP割合が100%のまま試合が終わった場合などはここで決着。
対戦相手のパーティで最もHPが大きくなる組み合わせはサーフゴー(194)、ラウドボーン(211)、イダイナキバ(222)の627だが、筆者の選出はヤドラン(202)、マルノーム(207)、ディンルー(231)で640となり、13上回る筆者の勝ち。「もちろんそうなるように選出を工夫している」と書いたのはこの点について。
TODの仕組みについては受けループを使うのが上手いプレイヤーのブログや動画を観た方が参考になると思うので、使いこなしたい方は筆者よりも上手いプレイヤーを参考にするように。
とりあえずヤドラン、アテが外れた場合のプランBにドラパセグの壁+雪展開。
ここで会ったが百年目、ついに初手ヤドラン対パオジアンの対面作りに成功。
S6のパオジアンがふいうち以外の悪技を採用するとしたらかみくだく(40.3%)、じごくづき(13.1%)が予想され、テラバースト(35.9%)&テラスタイプ電気(22.7%、全体で2番め)をケアして初手フェアリーテラスタル+とおせんぼう。
つららおとしが等倍になるのは痛いが、もう一方の一致技やサブウェポンを等倍以下に抑えられるので、バランス面ではフェアリーが良いと考えた。
パオジアンの初手はかみくだく。剣盾時代にグラードンやザシアンを完封した際はアッキのみを持っていたので、とおせんぼうを使うターンも相手の攻撃をトリガーにバフを掛けられたが、現状はアッキが未解禁なので2手目以降にバフを掛ける。
なんと幸運にもパオジアンはこだわりハチマキだったのでかみくだくしか使えないが、3連続Bダウン+2連続急所というとんでもない確率を引き続け、序盤の態勢を整えるまでに何度か倒されかけたが持ちこたえてくれた。想定以上になまけるのPPを消費させられたのは誤算か。
かみくだくのPPが無くなってわるあがき発動まで試合を進めた。わるあがきとはいえ鉢巻パオジアンのわるあがきなのでダメージ量に気を付けたかったが、B+6でちょうどたべのこしの回復圏内だった。逆に、B+6特化ヤドランにここまでダメージが入るパオジのパワーを褒めるべきか。
あとはパオジアンのHPが3/4になるタイミング(HPが半分になったタイミング)でいやしのはどうを使用して延命措置を施し、20分経過時点のHP割合でこちらが勝てるように調整していれば勝ち。
こちらの戦術、勝ち筋を察していただいて降参が選ばれた。対戦ありがとうございました。
解説
ポイント1 データを制す
ポケモンというゲームは非常に親切で、シーズン中でも随時データが更新されてそのポケモンの傾向を探ることができる。ある程度相手の行動を予測できてポケモンAでポケモンBを対策するのに必要な要素はデータが教えてくれる。
つまり、今回もS6のデータ上、ヤドランでパオジアンからTOD勝ちを収められる可能性が高い(7割以上期待できる)と判断したので、データの正しさを証明する戦いを挑んだ。
1-1 テラスタイプの選択
パオジアンの攻撃タイプは主に氷、悪、格闘であり、これらを全て等倍以下に抑えられるタイプは炎、水、電気、格闘、毒、虫、妖の7タイプである。ここでパオジアンがS5では23.2%、S6では35.9%採用していて増加傾向にあるテラバーストを考慮する。
S6におけるパオジアンのメジャーなテラスタイプは妖(23.9%)、電気(22.7%)、悪(19.0%)、霊(17.4%)、氷(8.7%)であり、これらを考慮すると炎、電気、毒、虫、妖の5タイプまで絞られる。怯み効果が凶悪なつららおとしを重点的にケアをするなら炎一択となり、悪技を最も採用されているふいうちに絞るのであれば悪を半減する必要が無いのでなおのこと炎が有効だろう……といいたいが、ヤドラン対面でパオジアンはつららおとしを選びにくいので、とおせんぼうを使う一手目のダメージを抑えるという意味で悪を半減できる妖テラスを採用した。
1-2 つるぎのまいの採用率
パオジアンのデータから、どのタイプになれば考え得る攻撃技を受けられるかはわかった。次にケアしなければいけないのは崩しの要素、つるぎのまいである。
ランクマ初登場となったS5では29.4%の採用率を残し、およそ3割である。しかし、これがS6になると18.3%まで低下して2割を切る数字になる。これならばエラーの確率は大体2割程度なので、勝ち筋として積極的な採用をしても良い数字だと考えた。
ポイント2 からにこもるの利便性
これは過去にも書いているので目新しさはないが、てっぺきを覚えるのに遂行速度の遅いからにこもるを採用して入り理由は、PPの初期値が40もあり最大まで増やすことで64回使用できるため。
初手でパオジアンをロックしてTODで勝つためには、自分が倒されないことは大前提として、パオジアンを倒さないようにしなければいけない。意味のない行動でターンをやり過ごし時間経過を待つためにも、こちらが先にPP切れを起こしてはいけないので、一種類の技で64ターン消化できるからにこもるは唯一無二のバフ技といえる。
反省・改善点など
特になし。テラスタルを使うことでより広い範囲と戦えるのは純粋な強化だと思う。
おわりに
今年はバスケのワールドカップがありますね。日本、フィリピン、インドネシアの三か国を跨いで開催するようです。いろんなスポーツを観るんですが、バスケを日常的に観る機会が無いのでかなりニワカです。東京五輪のときは毎試合観たんですが、結構楽しめたのでワールドカップも観たいなと思っています。
筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter
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