どうも。
今回は体を張って検証してきました。
★本日のおしながき
企画概要
【コラム記事】なぜ人はランクマから離れるのか - 受けルガチアンチや【コラム記事】なぜ人はランクマから離れるのか #2 - 受けルガチアンチの記事で、テラピース50個と技マシンの素材を集めるのが面倒、剣盾時代と比較して時間が掛かるといった声があり、それが人離れの原因のひとつになっている。
では、その育成面における「負担」というのはどの程度のものなのか、なんとなくポケモンを育成していると忘れがちな部分を数字を用いて可視化していく。
★ルール
(1)育成するのは(a)元タイプ以外のテラスタイプが前提、(b)技マシンが2種類以上必要なポケモンが条件。
(2)必要な素材もイチから集める。必要な個数を集めるまでにどれくらい掛かるかという趣旨のため、テラピ収集にはやむを得ず日付変更を使用する。
(3)レイドの副産物でアメも集まるのでレベリングはアメで行う。
(4)今作はLv.50から王冠を使えるので、野生の個体からのスタートを前提に行う。
(5)努力値振りは連コン金策を用いないプレイヤーを考慮して野生のポケモンを倒して稼ぐ。
これらの工程を経て一体のポケモンがランクマで使用できるようになるまでどれだけの時間が必要かを計測する。育成するポケモンはTwitter上で募集して推薦をいただいたサザンドラ、カイリュー、ドドゲザンの3体を指定されたテラスタイプ、技構成で行う。
case1.サザンドラ
★育成内容
鋼テラスタル
CS252、D4振り
あくのはどう(技マシン)
りゅうせいぐん(技マシン)
ラスターカノン(技マシン)
かえんほうしゃ(技マシン)
必要な素材
推薦者からの一言「悪の波動の生成が面倒なのもポイントです」
開始時点
※テラピのスクショはカイリューと共有する
★実践レポート
①テラピース集め
オーダーは鋼テラスタルなので、テツノカイナを使って周回した。結果は以下の表を参照。
テラピース50個を集めるために掛った時間は約33分28秒(フィールド間の移動時間は含まない)だった。日付を変更した回数は6回。
(収集後)
②技マシンの素材集め
ミカルゲ等の極端に出会いにくいポケモンはメタモンを使って集めた。あとはおまかせバトルで収集し、21:25:60(フィールド間の移動時間は含まない)だった。
(収集後)
③努力値振り
Cはセルクルタウン周辺でメリープとミニーブを倒して10:16:09、Sは入り江のほら穴前でポケモンを倒して19:00:00、端数の4はDに振るので近場でハネッコを倒して19:23:27でフィニッシュ(フィールド間の移動時間は含まない)。
④完成
オーダー通りのサザンドラを育成できた。素材集め+努力値振りで掛かった時間は約1時間14分。
case2.カイリュー
★育成内容
ノーマルテラスタル
AS252、H4振り
つばめがえし(技マシン)
しんそく(基本技)
じだんだ(技マシン)
まもる(技マシン)
必要な素材
推薦者からの一言「マルスケを使う場合、何もない状態からだと少し時間がかかってしまうかもしれません」
開始時点
★実践レポート
①テラピース集め
オーダーはノーマルテラスタルなので、同じくテツノカイナを使って周回した。結果は以下の表を参照。
テラピース50個を集めるために掛った時間は約33分20秒(フィールド間の移動時間は含まない)だった。日付を変更した回数は5回。
②技マシンの素材集め
11:34:43(フィールド間の移動時間は含まない)だった。
(収集後)
③努力値振り
Aはナッペ山でクマシュンやユキカブリを倒して10:15:51、Sは入り江のほら穴前でポケモンを倒して18:13:40、端数の4はHに振るのでセルクルタウン周辺でププリンを倒して18:45:11でフィニッシュ(フィールド間の移動時間は含まない)。
④特性パッチ入手
今回の企画は「イチから」なので夢特性ミニリュウ系統を所持していない前提で始めた。
今作は日付変更でレイドの内容を選択できないのでレイドで夢ミニリュウ系統の入手は再現性がない、交換で入手できない(したくない)人もいると思うので、ちょうど開催していた最強レイドを利用して手に入れる。
★6レイドを周回してどれくらいで落ちるか、5個くらい集めて平均を取ってもよかったが、こちらも再現性が無いので頻繁に開催されていて初回報酬で確実に入手できる最強レイドを用いる。
今回は岩タイプのブリガロンなので、BC振りタルップルが有効とされた。ここも「イチから」に則り、タルップルを育成するところから始めた。その結果、努力値振りにBC合計で21:38:91、レイド攻略に5:42:92で特性パッチを入手するのに要した時間は約28分程度だった。
このオーダーをくださったのは主にダブルバトルをプレーしている方からだったので「ダブルなら精神力か?」と思ったが、直近のデータを見るとマルスケが8割だったのでこの工程を含めた。
⑤完成
オーダー通りのカイリューを育成できた。素材集め+努力値振り+パッチ入手で掛かった時間は約1時間31分。
本来はこの2体で終わるはずだったが、レイド周回に強力なポケモンを使えたので別のタイプで募集したところ、テツノカイナでレイドを周れないフェアリーテラスのドドゲザンを提案して頂いたので追加で育成する。
case3.ドドゲザン
★育成内容
フェアリーテラスタル
HA252、B4振り ゆうかん
アイアンヘッド(Lv.57)
ふいうち(遺伝)
ドゲザン(進化時)
テラバースト(技マシン)
必要な素材
推薦者からの一言「進化条件が厄介&「ふいうち」がタマゴ技など、育成に時間がかかる点については共感いただけるかと…」
開始時点
★実践レポート
①テラピース集め
オーダーはフェアリーテラスタルなので、テツノドクガで周回した。結果は以下の表を参照。
テラピース50個を集めるために掛った時間は約30分48秒(フィールド間の移動時間は含まない)だった。日付を変更した回数は5回。
(収集後)
②技マシンの素材集め
単一の素材8つと、ふいうちを遺伝するためにベロバーを捕獲して2:26:59(フィールド間の移動時間は含まない)だった。
(収集後)
③努力値振り+進化
Hはセルクルタウン周辺でプリンやププリンを倒して8:24:36、Aと端数のBはナッペ山でクマシュンやユキカブリ、カチコールを倒して19:14:79でフィニッシュ(フィールド間の移動時間は含まない)。
ドドゲザンへの進化はフィールド上でコマタナを従えているキリキザンを3回以上倒してレベルアップが条件。過去に二度進化させており、経験上遭遇パワーを付与して竹林で探すのが結果的に近道になる。ふいうちを遺伝するついでにピクニックで調理→進化で24:33:20(努力値を振ったあとに続けて計測)だった。
④完成
オーダー通りのドドゲザンを育成できた。素材集め+努力値振り+進化で掛かった時間は約57分。
よく見ると技マシンを使うのはテラバーストのみだったが、推薦してくださった方の言う通り、技遺伝や進化といった要素が面倒なので同じくらいだろうと判断した。
まとめ
どこから計測するのか、というのを考えれば考えるほどキリがないので、育成する個体は捕獲済みであることを前提に、必要な素材集めと努力値振りに要した純粋な時間のみを計測した。
特に地点Aから地点B、地点Bから地点C……と移動が多いテラピース集めはもっと時間がかかっており、ストップウォッチとは別に時間を計測したところ、諸々込み(フィールドの移動、日付の変更等)で1時間程度掛かっている。なので、各ポケモンの所要タイムに30分程度加算したものが正確なタイムになる。
テラピース50個問題について触れると、3体それぞれの項に張り付けた表を思い出していただいて、★5レイドで5~6個しか落ちない、簡単とはいえ★3だと2~3個しか落ちないのに50個は確かに重い。等級順に10→8→6でもいいと思う。
だからこそデリバードやハピナスといったイベントレイド時に腰を据えて集めておく必要があるので、今更パラドックスポケモンのレイドを開催するくらいなら毎週ハピレイドを開催した方が有意義ではないだろうか。
努力値振りに関して、連コン金策ができるプレイヤーは栄養ドリンクで行えるので丸ごとスキップ可能。長い目で見るなら、それだけの時間を短縮できるのだから連コンは買って損はない。
効率よくテラピを集められるイベントレイドを利用する、努力値振りはアイテムで行うなど育成に要する時間を短縮できるポイントは幾つかあるので、それらを最大限利用して育成をするのが望ましい。
あとがき
ダラダラと思ったことを書かせてもらいます。
ランクマから離れる要因として育成面の負担が指摘されたので「じゃあ意識して育成してみるか」って感じで企画しました。
サザンドラは技マシンで覚える技が必須でどれも妥協できない、カイリューは何もない状態から夢特性を手に入れるのが大変、ドドゲザンは進化の方法が特殊と三者三様の面倒臭さ(ここでは褒め言葉)があり、いずれも異なる人に推薦してもらったにもかかわらず秀逸な面子が揃ったと思います。この場を借りて再度感謝申し上げます。ご協力ありがとうございました。
で、肝心の「育成は負担に感じた?」という部分なんですが、筆者は特殊な訓練を積んでいるのでギリギリ許容範囲でした。
というのも、前も書きましたが4世代のバトレボ発売から本格的に対人戦を始めて、あの頃の厳選育成環境で理想(に近い)個体をツモろうと思ったら1日じゃ終わらないこともザラだったので。特に全てのステータスが要求される両刀ポケモン、役割破壊の大文字を使うガブリアス等は妥協できる箇所が無いので、それに比べたら「え、テラピ+パッチ込みで2時間あれば終わるの?」って感じです。
ただ、これを6体(パーティひとつ分)ぶっ続けでやるのは流石に辛いかな、というのが率直な感想です。日頃から少しずつでも素材を集めておかないと一気にはキツい。
プロ野球を観ながら作業すれば1試合終わるまでに1〜2体育成できるし、対戦は「ながら」でできないけれど育成ならできるので、そういうところもあると思います。
1体平均1時間半とすると1日2~3時間しかゲームをできないとか、そういうライフスタイルの人はなかなか対戦に移れないのでキツいと思います。筆者は時間に余裕があって、本格的な厳選育成を始めたときに培われた土壌があるので耐えられるギリギリのラインなんじゃないかと思います。
決して昔の環境を知っている人が偉い、今の環境しか知らない人は堪え性がないとかそういうわけじゃないです。そこは誤解しないでほしいんですが、やっぱり「あの頃の環境に比べたら」というのは間違いなく根底にあると思います。
テラピ節約術に関しては、明らかに正常じゃない挙動なので筆者は使いませんでした。それに慣れたら将来的に修正が入ったときに50個集めるのが馬鹿らしくなるし、初めから使わなくて正解だったのかな。だからといって地道に集めるのが偉いとかそういう話ではなくて、要求個数とドロップ数のバランスがおかしいのは間違いない。
まぁでも、こういうことを言うと怒られるかもしれないけれど、イベントレイドや最強レイドでちゃんと集めておけばそんなに困る問題でもないのかなと。一応その機会は与えられているわけだし。そこに時間を割けるかどうかは個々の価値観なので、善悪とかそういう話ではないけど。
あとは秋以降に解禁されるDLCで育成環境がどう変化するかですかね。特に剣盾の鎧環境でかなり楽になった前例があって、お金で時間を買うという観点でDLCを購入してよかったと感じているので今作も期待しています。
筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter
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