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【ポケモンSVシングル】毒ネコダチョウ

 

 どうも。

 今回は第9世代では初めての毒菱で遊びます。

★本日のおしながき

最後の砦・どくびし

 突然で恐縮であるが、弊ブログの三種の神器とは何か。

 こだわりハチマキ、こだわりメガネ、いのちのたま?いいや、それは役割論理の話だろう。弊ブログにおける三種の神器とは「メロメロ」「どくびし」「キョダイヒャッカ」であることは、読者の皆様は周知している筈だ。

 しかし、今作SVではメロメロの技マシンが削除され、ダイマックスが無いのでキョダイヒャッカ(使用者が場を離れても継続するバインド)がない。三種の神器のうちふたつが失われている、まさに飛車角落ちの状態である。

 

 とはいえ、どくびしは健在だ。

 現環境ではキョジオーンサーフゴーといった状態異常(毒)に耐性を持つ新ポケモンカイリューサザンドラといった浮いている既存のポケモンが人気だが、よく考えてほしい。ザシアンや日食ネクロズマ、ムゲンダイナといった毒菱が効かないポケモンだらけの剣盾末期環境も生き抜いてきたので、今の環境程度なら全く問題ない。

 今回は対戦初心者のプレイヤーにも役に立つ、毒菱を使った正統派のコンボを解説する。

 

戦術紹介

 どくびしと合わせて強いのはまもるみがわりによる遅延戦術が代表的。

 第4〜5世代で使っていたのは毒菱要員+加速メガヤンマ(めざ炎)+しんりょくジュカイン(めざ氷)のような形で、速いポケモンまもみがで時間を稼ぎ、攻撃圏内までHPを削ったら攻めるオーソドックスなもの。

 現在の環境はラスタルという特異な要素はあるものの、メガシンカダイマックスがない分4~5世代の対戦環境に似ていると感じるので、過去の自分が使用したものに倣って第9世代の毒まもみがを作っていく。

 

 毒菱要員はキラフロルドヒドイデ

 キラフロルは物理技を受けると毒菱を撒く特性どくげしょうを持ち、うまくいけば1ターンで2段階の毒菱を設置できるのが魅力。また、C種族値130と一般ポケモンの最高クラスなのでアタッカーとしても優秀。

 ドヒドイデは高い耐久力に裏打ちされた行動保証が魅力。現在は積みサイクル系のパーティが多いので、くろいきりで起点化を防ぐ手段を持っているところも今の環境に向いている。純粋に強力な電気や地面アタッカーが少ないのも追い風か。

 メガヤンマの枠にはエスパトラを準備した。

 現状では特性かそくを持つ唯一の最終進化系なので、消去法といえば消去法。毎ターンのエンドフェイズ時にSが上がっていくので特性すりぬけ、連続技、先制技、音技が無ければまもる+みがわりで完封できる。

 ジュカインの枠にはマスカーニャ

 この枠の要素を分解すると(1)純粋に素早さが高い(2)みがわりと相性の良い特性を持っているということになり、ジュカインよりもS種族値が3高く、同じく草御三家専用特性のしんりょくを持つマスカーニャがピッタリ。

 

 先発が毒菱を撒きつつ対面のポケモンも毒状態にして、後続がまもみがを繰り返すだけで勝てるようにするのが理想。なので、特性いたずらごころで補助技の優先度が上がるオーロンゲや、圧倒的S種族値を持ち一致たたりめを使えるドラパルトなども相性がいい。

 以下、使用個体。

 クエスパトラ@たべのこし

 HPはたべのこし4回でみがわり1回分回復できる16n+1を作ってできるだけ大きく、Sは最速サザンドラ+1(味方のどくどく前提)、残りはアシストパワーの打点が欲しいのでCに。

 マスカーニャ@チイラのみ

 シンプルにASに振って端数の4をHPに振ることで4n(みがわり3回でチイラのみ発動)になる。速いまもみが使い、チイラ+しんりょく+テラ草で火力を盛れるアタッカー。

 キラフロルはCS、ドヒドイデはSにちょっと割いたHBで特記することがないので割愛。

 

実戦レポート

 解説する試合のパーティと選出。

 パッと見で起点作成デカヌチャン+カイリューウルガモス、セグレイブの積みサイクルに見えるのでキラフロルよりもドヒドイデを優先。つららばりしんそくむしのさざめきなどでまもみがが縛られているのでエスパトラのみを選出、スイーパーにドドゲザンをチョイス。

 初手ドヒドイデウルガモス

 どくびしを撒いてちょうのまいくろいきりでリセットしつつウルガモス自体にも毒を入れることに成功。ジワジワ削られるがどくびしを2段階撒き、ウルガモスに起点にされることは分かっていたので仕込んだアクアブレイクで削って退場。

 死に出しエスパトラウルガモスのHPゲージが毒圏内だったのでまもるを選択して毒殺。

 パーモットに対しても同様。

 みがわりまではないと考えてテラスタルを使用したのか、まもみがで攻撃をいなしつつHPを削る。

 まもるのタイミングに交代を合わせてセグレイブ登場。

 連続技を持っているのでみがわりは使えない、まもるに合わせて竜舞を積まれると負け筋になるので、毒ダメージの蓄積と併せてなんとかドドゲザンの攻撃圏内に入れたい。

 ドドゲザンはテラスタイプが飛行なので、パーモットまで考えると不要になる。つまり、ここはクエスパトラにテラスタルを使用してできるだけアシストパワーの打点を上げたい。

 この時点で能力上昇はS+5のみなのでシンプルに威力120の一致エスパー技程度の火力しか出せず、セグレイブを倒すことはできなかった。

 つららばりをクエスパトラが耐えたのでまもるで遅延、こおりのつぶてドドゲザンで透かしつつ毒ダメージの蓄積で毒殺完了。死に出しの場合ふいうちじゃんけんが面倒なので、クエスパトラが耐えてくれたのが大きかった。

 削れたパーモットを倒して勝ち。対戦ありがとうございました。

 毒菱+まもみがで荒らしてスイーパーで一掃する理想的な動きができたが、せっかくなのでマスカーニャのパターンも掲載する。

 解説する試合のパーティと選出。

 オーロンゲがいるのでいたずらごころによる妨害を受けないマスカーニャ。また、アシパワンウェポンのクエスパトラだと相手のマスカーニャとオーロンゲに対して遂行速度が下がるので選出できない。毒菱を踏まないボーマンダ、毒が効かないハッサムを処理するためにスイーパーのドドゲザン。こちらもロンゲ始動の積みサイクルに見えるので先発はドヒドイデ

 初手はドヒドイデオーロンゲ

 ちょうはつ持ちならドドゲザンに引くことを選択肢に入れつつ、どくびしを撒いた。パーティが積みサイクルっぽいので両壁+捨てゼリフ+ワンウェポンではないかと推察する。

 ロンゲがやることをやったので捨てゼリフが来そうなタイミングでどくどくを押したら素引きからボーマンダにヒット。ラムのみで回復されたので再度毒を入れつつ、起点にならないようにくろいきりを連打。

 まもみがで2体毒殺。

 マスカーニャチイラのみ+しんりょくを発動させた。最後の一体がヘイラッシャなら比較的安全に勝てるか。

 死に出しウルガモス

 まもるに蝶舞を合わせられるとマズいので攻撃。しんりょく込み+1トリックフラワーで草技を1/4で受けられるウルガモスに対して大体半分削れた。与ダメージ的にウルガモスは無振りである可能性が高いが、この条件のトリックフラワーが39.1~46.0%ダメージなので良い乱数を引けた。

 ふいうちの場合は70.8~83.9%ダメージを与えられるが、ふいうち読み蝶舞を通されると危険なので自重した。結果論だが、初めにトリックフラワーで削りを入れておけば蝶舞を使われても毒ダメとふいうちで縛れるので、これで良かったと思う。

 最後は総大将に締めてもらって勝ち。対戦ありがとうございました。

 風船ヒードランのいない環境で格闘ウルガモスは珍しいなと思った。蝶舞から捲られるのを過度に恐れて、マスカーニャのところで一手早まったところは反省したい。猛毒を受けているので積み技から入りにくいことを考慮したら、まもる→ふいうちでも良かったかもしれない。いずれにせよ、ドドゲザンがヤワなポケモンではないので安心してアンカーを任せられた。

 

反省点

 キラフロルを選出した試合もあったが、ドヒドイデが圧倒的に使いやすかった。

 というのも、レジエレキやサンダーといった一致電気アタッカー、ドリュウズランドロスといった一致地面アタッカーがいないので、不一致程度なら2発耐えてしまうドヒドイデの行動保証が強かった。

 キラフロルは物理で攻撃してもらわなければ性能を100%発揮できないので、夢特性ふしょくで鋼+毒対策として採用した方がパーティに選択肢が増えそうだった。

 これに関しては完全に言い訳だが、育成が追い付いていないので使えるポケモンの選択肢が少ない。ドドゲザンはさておき、鋼+毒にあまり強くないミミッキュの枠は毒菱を踏まない具体的なポケモンに対するメタカードを入れた方が強い。

 

おわりに

 クエスパトラのNNはコリジョンルールの導入でパワプロから消えた特殊能力。ブロック○とか体当たりは効果は据え置きのまま、別の特殊能力に生まれ変わったみたいですね。

 コリジョンとかワンポイント禁止、いわゆる大谷ルールの適用とか野球ゲームを作る会社は目まぐるしいルール変更に頭を抱えていそうですね。

 

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