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【コラム記事】なぜ人はランクマから離れるのか #1

 

 どうも。

 ランクマの人口減少について少しだけ。

★本日のおしながき

はじめに

 筆者は毎月ランクマの人口変動についてポケモンホームで公表されている数字を元に、全体におけるマスボ級人口や変動率を計算して添付する簡単なまとめ記事を作っている。減少率で見たときに剣盾の頃よりも激しいマイナスを出している現状に「なぜ人はランクマから離れるのか」と疑問を抱いた。

 その時々のモチベーションに差異はあれど自分自身は毎月ランクマを楽しんでいる方で、要するにランクマという円の内側の人間である。ゆえに、何らかの理由で離れていったプレイヤーが「なぜ離れたのか」ということを推測でしか語れない。

 そこで、ランクマを離れたプレイヤーを対象に(1)遊んでいた期間(2)なぜ辞めたのか(3)こうだったら復帰したいという3項目(+自由記載)で意見を募集した。

 

 筆者はプレイヤー同士の横の繋がりが殆ど無く、意見を募集してTwitterのリプライに1件、ブログのコメント欄に3件、DMで2件頂いた程度で、統計がどうこう言えるレベルの内容を出せないので、あくまでも「相互理解を深めよう」という記事になることを断っておく。

 最後に、ポケモン対戦の熱量やライフスタイルはプレイヤーによって異なるので「そんな理由で」と思わないでほしい。また、頂いた意見はゲーム性やシステムの批判ではなく、あくまでも「こんな意見もある」というニュアンスで紹介するので、決してネガキャン目的ではないことを明確にしておく

 

理由1:時間

 頂いた意見の中で最も挙げられた理由は時間に関すること。特に3~4月は新生活が始まる時期なので「職場の異動」「春から新社会人に」といったご意見を頂いた。

 中でも「対戦をする時間」というより「育成に要する時間」といった理由が挙げられた。特にテラピースに関しては要求数とドロップ数の乖離が目立ち、遊べる時間が限られたプレイヤーにとっては育成のハードルを上げる要因となっている模様。

 過去にデリバードハピナスレイドが開催されたが、そこに関しては各々の事情があるので「だからテラピ問題は言い訳でしかないよね」とは言えないだろう。

 実際、ハピナスレイドは1回目が3/24(金)~3/27(月)8:59、2回目が4/21(金)~4/24(月)8:59に開催されたが、暦通りに学校や仕事に行っている人の場合は、遊びや外出等の予定が詰まりがちな週末の方が触りにくいのではないかと思った(個人的な感想)。

 「技マシンの素材集め」といったご意見も頂いていて、そもそもエンドコンテンツのひとつに対戦があるポケモンに於いて、ソーシャルゲーム的な収集要素自体が合わない、受け入れられない部分があると感じた。

 

 これはあくまで筆者の推測の域を出ないが、例の感染症が落ち着き始めて自宅に拘束される時間が減ったこともあるのではないかと思う。ここ数年は制限等が多く諦めていた趣味を楽しめる機会が増え、仕方なしにゲームで潰していた時間を他の趣味に充てられるのなら、次第にゲームに触らなくなるのも当然か。

 

理由2:ポケモンの種類

 次にポケモンに関するご意見について。

 いわゆるランカーと呼ばれるプレイヤー(S1~3の3期連続R2,000超)からは「準伝の解禁で自分の得意なプレースタイルを通しにくくなった」といったご意見を頂いた。

 筆者がレートを追求していたのはもう10年くらい前のことなので「分かります」なんて軽口は叩けないが、やはり続けていく上で勝つことはモチベーションに直結すると思うので、プレイヤー自身が気持ちよく遊べる環境であるかどうかというのも軽視できない要素である。

 

 筆者にはない視点で面白いと思ったのは「推しのポケモンがSV未内定」というご意見。自分が対戦を始めたときにどういうポケモンを育てていたかを思い出すと、初めはやはり好きなポケモンから入ったので、推しの有無も対戦のモチベーションに直結しているのは間違いない。

 対戦をしていくうちに「頼りになる」「活躍してくれた」という理由で好きになるポケモンはたくさんいると思うが、そういった感情抜きに好きなポケモンを使いたいという意見も軽視できないと感じた。

 

 レート2,000台を複数記録したプレイヤーだからといって「強ければ何でもいい」というわけではなく、「得意な戦術で」「好きなポケモンで」という楽しみ方を大事にしているプレイヤーもたくさんいるはずだ。

 併せて「これから解禁されるポケモンが増えて環境が変わればまた遊びたい」というお話も聞かせて頂いた。各々が楽しいと思う環境で遊ぶことが一番なので、その環境が巡ってくるまで離れるというのも立派な選択肢だと思う。

 

理由3:戦闘システム

 最後は戦闘システム(ラスタル)について。

 例えば、剣盾では最終3桁台(200位台経験あり)を複数回獲得した経験があるプレイヤーから「SVでは5桁順位から上がれずに…」というご意見を頂いた。「テラスタル択などの読み要素が多くなった」という、戦闘システムへの順応も要因として挙げられる。

 「剣盾はプレイングが拙くても構築の工夫次第で…」とおっしゃっており、最終3桁複数回ともなれば構築だけで勝てる世界ではないのでご謙遜であると思うが、プレイングスキルが備わっているプレイヤーでも苦戦を強いられ、次第にモチベーションを失ってしまう部分があるように感じた。

 

 また別の方から「剣盾で仲間大会を開催したら同日に開催されたSVの仲間大会より人が集まった」というお話を頂いたので、少々突っ込んで伺った。

 筆者が「それはDMとテラスという戦闘システムの好き嫌いは関係していると思いますか?それとも剣盾なら育成済み個体が揃っていることが要因ですか?」と尋ねたところ「3月頭時点では育成面のキツさがあったと思いますが、ハピレイドが2回ありましたし」と育成面に関する問題は(そこまで)要因ではないと分析して頂いた。

 (あえて8世代の大会に参加するということは)自分含めテラスタル自体があまり好きではない人が多いのかな」とも。もちろんテラスタルに対する悪意とか否定ということではなく、比較した際にダイマックスの楽しさが、というニュアンスだと思うのでこちらの主催者様のご意見を否定しないでほしい。

 

 筆者は通信ケーブルを繋いで友達と対戦するところから始め、インターネットを通して不特定多数のプレイヤーと対戦できるようになったバトレボから本格的に対戦を嗜むようになった老害なので、年々世代ごとの戦闘システムが煩雑に感じ、第5世代までのシンプルでサクサク遊べたレギュレーションに戻してほしいと思うこともあるが、それだと単調すぎて逆に人離れが加速してしまうのだろうか。

 いずれにせよ我々はシステムへの順応を求められるが、それが楽しいと感じないのであれば身を引くことも正解であると思う。「じゃあ、こういう楽しみ方でランクマを続けませんか」と強要するよりも、そういったプレイヤーを尊重しなければいけないと思った。

 

おわりに

 この項の初めに、アンケートに協力してくださったプレイヤー各位に感謝申し上げます。並びに、Twitter上で当該ツイートの拡散でご協力してくださった方々にも感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 実際にお話を聞けて各々思うところがあって離れていることが分かりました。

 いずれも質問の「こうだったらまた」という欄をしっかり書いてくださっていて、復帰したい意思があるように感じたので、投げやりな表現ですが運営側の匙加減次第で人が戻る見込みは十分あると思います。

 アンケートを実施して6件しか回答をもらえない一個人が何かできるかというと何もできませんが、ポケモンというコンテンツと一緒に歳を取ってきて少しでも恩返しをしたいので、これからも何かしらの発信は続けていきたいです。

 

 また、ランクマを辞めてしまったプレイヤーを対象としたご意見の募集は引き続き行いたいので、よければ教えてください。

 上手く言語化できなくてもいいし愚痴をこぼす感覚でもいいので、特定のポケモンや個人への誹謗中傷でなければ何でもいいです。匿名を希望する場合はこの記事のコメント欄、匿名でなくてもいい場合はこの記事のリンクが添付されているツイートのリプライやDMでも結構です。

 投稿の際は以下のテンプレをコピーしてお使いください。

(1)ランクマを遊んでいた期間

(2)辞めた理由

(3)こうだったらまた参加したい要素

(4)その他(なければ空欄で可)

 

★記載例

(1)ランクマを遊んでいた期間

 SVのS1~S3くらいまで(ざっくりで可)

(2)辞めた理由

 環境の変化に付いていけなくなった

 剣盾と比較して育成にかかる時間が増えた

 (ここが一番知りたいので詳しくお願いします)

(3)こうだったらまた参加したい要素

 秋以降のDLCで好きなポケモンが解禁されたら

(4)その他(なければ空欄で可)

 公式大会や仲間大会には参加している

 対戦は辞めたが色違いや証持ちの収集はやっている

 など

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter

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