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【ポケモンSVシングル】重火力両刀テツノワダチ

 

 どうも。

 今回はテツノワダチについて。

★本日のおしながき

スピードフォルム

 テツノワダチ:90-112-120-72-70-106

  ドンファン:90-120-120-60-60-50

 イダイナキバ:115-131-131-53-53-87

 今作唯一の地面+鋼、過去~未来のドンファンで最もSが高い。物理攻撃力がやや低くなっている反面、この系統が薄い特殊方面が高めに設定されている。長い年月を経て少しずつ知性を獲得していくような種族値の変遷が面白い。

 アイアンローラーを唯一習得するポケモンだが、このポケモン自身がフィールドの恩恵を受けられるので親和性が低く、フィールドの撤去や張り替えにしろ自身にとって都合の良いエレキフィールドを習得するので、使いどころが難しい。

 

戦術紹介

 便宜上「戦術」と書いたが、今回は単体で運用する。意外と器用なポケモンなので無理に何かと組み合わせるよりも、単体での立ち回りに特化した使い方をしたい。

 二刀流というと、ある事柄ともうひとつの事柄を両立させることを指し、近年では大谷 翔平選手の活躍により様々な方面で耳にする単語になった。

 では、ポケモンに於ける二刀流、両刀といった方がしっくりくると思うが、読者の皆様はどこまでご存じだろうか。

 筆者は学生時代にもこう氏のバトレボ実況を観てより深くポケモン対戦にのめり込むようになり、メジャーポケモンだけではなく様々なポケモンに目を向けるきっかけになったが、同氏がしきりに口にしていた「両刀」という概念について軽くまとめていく。

 ・ガチ両刀

 両刀にするために耐久に下降補正が掛かる性格(せっかち、むじゃき等)にし、AかCを無駄にしない。

 ・役割破壊両刀

 耐久は下げないが、役割破壊のために特殊技を採用した物理アタッカー(性格はいじっぱり、ようき)や物理技を採用した特殊アタッカー(性格はひかえめ、おくびょう)。

 ・重火力両刀

 ゆうかん、れいせいといったSが下がる性格の両刀ポケモン。後攻時の命中率が上がるフォーカスレンズを持たせたフォーカス重火力両刀は派生形。

 ・積み両刀

 正式名称は「努力値振り一致技ひとつ」とのこと。物理特殊両方の技を採用し、積み技を使って打点を上げるのが特徴。活舌の問題で「努力値BLEACH技ひとつ」と聞こえるが「振り一致」である。

 

 「催眠ドリル両刀」や「メガチ両刀」などまだ種類はあるものの、とりあえず4種類あればこの記事では十分だろう。意外と覚える技の範囲が広くてC種族値も72あるテツノワダチは両刀可能なポケモンではないかと考えた。

 では、A-Sが112-106、B-Dが120-70あるこのポケモンは上記の4種類だとどの形の両刀にするのが適切だろうか。積み技を習得しないので積み両刀は不可、最も低い数字(=諦めがつく数字)はDなので、Dに下降補正を掛けたガチ両刀か、あくまで物理技主体で特殊技をピン刺しする役割破壊両刀が適切に思えるが、今回は種族値が106あるSを捨てて対象を低速サイクルに限定し、Sを落とした重火力両刀の形を採る

 テツノワダチ@いのちのたま

 AC振り。無警戒の特殊技の火力に拘りたかったのでC特化。

 物理技は一致打点のじしん(S3採用率87.4%)、範囲の補完でアイススピナー(同38.7%)。特殊技は目玉となるかみなり(同圏外)、スクショのアイアンヘッドは途中からラスターカノン(同圏外)に変更。かみなりを撃ちたい仮想敵はヘイラッシャアーマーガア、その他地面が等倍の水タイプなど。ラスターカノンを撃ちたい仮想敵は地面技警戒でフェアリーテラスを使用したラウドボーンクレベース

 テラスタイプはドラゴン(S3採用率1.4%)。地面(同44.6%)、(同19.1%)、飛行(同11.0%)が人気上位。下の簡易ダメ計でも示す通り、かみなりの火力に拘るなら電気でもよかった。

<簡易ダメ計>

★特化(136)珠かみなり

 H振りアーマーガア(205-105)

  →140~166ダメージ

   電気テラス→211~250ダメージ

 H振りヘイラッシャ(257-85)

  →174~205ダメージ

   電気テラス→260~307ダメージ

★特化(136)珠ラスターカノン

 H振り妖テラスラウドボーン(211-95)

  →172~203ダメージ

 H振りクレベース(202-66)

  →242~289ダメージ

 

実戦レポート

 解説する試合のパーティと選出。

 アーマーガア+ドオーという物理と特殊の補完に優れた組み合わせがいるので、崩しのカードとしてテツノワダチを選出をする。あとは対面に強いポケモンを2種添える。

 初手テツノワダチアーマーガア

 ワダチを初手に置いた理由として、こちらのパーティに物理の印象が強いポケモンが多く、唯一はっきり特殊と分かるテツノツツミの場合はドオー引きが安定するので、様子を見る意味合いでもアーマーガアを初手に置きやすいと考えた。

 初手から見せるのはリスクも伴うが、削りを入れたいのでかみなりを選択。

 特化+珠でこの程度のダメージしか入らないのは少し寂しいが、崩しとしては上等。しれっと追加効果の麻痺も引いた。

 HPが2/3程度削れて麻痺もしたアーマーガアを残す意味があるのか悩んだが、アーマーガア+ドオーはある程度サイクルをするのが定石なので、かみなりを見せていることもあってドオー引きも考慮して中間択のアイススピナー

 両刀の良さがモロに出て、強固な受けサイクルを形成するアーマーガア+ドオーを半壊させることに成功した。

 相手のパーティ全体に等倍以上を取れるアイススピナーが安定択なので連打、ドオーの処理に成功。サイクルから特殊受けを除外できたので、テツノツツミの一貫を作れたと思う。

 死に出しイダイナキバ

 こうそくスピンでSを上げるところから入ってきたので、テツノツツミを出しにくくなってしまった。ここでテツノワダチに竜テラスタルを使用するならキョジオーンに草テラスタルを使った方がいいので、ここは最低限の削りだけ入れて退場。

 物理と特殊を撃ち分けることで一体で相手のパーティを半壊させられたので、仕事量としては200点の出来。

 イダイナキバを塩漬けにして処理。

 対戦ありがとうございました。

 なかなか両刀の良さを生かせなかったが「ザ・こういうのを崩したかった」というようなパーティとマッチングして、実際に両刀の良さを表現できたと思う。

 

反省点

 受けループを崩すような画を撮りたかったが、そもそもマッチングしなかったので撮れなかった。ピン刺しできるポケモンなのでS3終了ギリギリまでパーティに入れていたが、そういうこともある。アーマーガア+ドオーを崩せたので両刀の良さ自体は30%くらい示せたのではないだろうか。

 あとは実戦レポートに載せるのが難しいというか、掲載した試合のように「両刀ワダチが一体で相手パーティを半壊させました、だから勝ちに繋がりました」と強く訴えかけるのが難しい試合ばかりだったので今回は1試合のみの掲載にした。多分、動画であれば載せられると思うがスクショの切り貼りをしていたらとんでもなく長くなってしまうので、最もよくできた1試合のみとした。

 性能面に目を向けると、C72なので高望みはできないが火力はない。確定2発前提なら役割破壊両刀の形を採ってもよかったかもしれない。

 

おわりに

 次回でいよいよ最終回ですが、大トリを飾るのはテツノカイナ氏ですね。最後だから何か凄いものが隠されているとかそういうのは一切ないです。単に一番最後になっただけなので、内容的には凡の凡という感じです。

 最近ちょっと悩んでいて、客観的に見たときに「このブログ面白くないな」と気付いてしまい、身の振り方とかレート対戦との向き合い方とか考え直さなければいけないなと感じています。なので最終回もハードルをめちゃくちゃ低く設定しておいてください。

パラドックス使用状況

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