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【ポケモンSVシングル】弱 保 ヘ イ ラ ッ シ ャ

 

 どうも。

 ヘイラッシャについて何やかんや考えました。

★本日のおしながき

イントロダクション

実戦レポート

 今回の主役であるヘイラッシャはAD振りのフルアタ仕様、Dを補うことで対面性能の塊になるので初手から繰り出していく。

 弱点保険に触れてもらい火力を上げたいので、パオジアンのテラバースト電気(S5採用率23.2%、電気テラスは30.7%)、テツノツツミのフリーズドライ(同99.1%)、ハバタクカミの10まんボルト(同11.5%)、ラランテスリーフストーム(同99.2%)など発動機会が多そう。

 ヘイラッシャは多く採用されているあくび(S5採用率63.0%)やねむる(32.1%)を意識したちょうはつを受けやすいポケモンなので、印象による初手挑発を誘うことで1ターンのアドバンテージを得られる。

 相手のブロロロームふうせんきあいのタスキを持っていなかったので、順当にじしんで処理。

 ハバタクカミブーストエナジーでSを上げたということは(1)火力アップ要素がないので弱点を突かれても比較的安全に弱保を起動できる(2)襷ではないのでこの対面も押し切れるという2つの情報アドバンテージを得る。

 D振りのみヘイラッシャ(225-117)に対してC振りハバタクカミ(187)の10まんボルトは48.8~57.7%ダメージに収まり、眼鏡だとしても72.0~85.3%ダメージ

 ウェーブタックルでハバタクカミを処理。仮にムーンフォース等で弱点を突かない攻撃をされても、無振りハバタクカミなら特化ヘイラッシャの圏内。

 死に出しパオジアン。もしかするとヘイラッシャの残りHPから攻撃を耐えて…と考えたがデバフも込みなので耐えられなかった。

 死に出しイーユイ。このポケモンこだわりスカーフ所持率(S5採用率56.5%)を考えてのふいうちだったと思うが、こちらは襷を盾にしてはおにび。パオジアンが鉢巻の可能性も考慮して炎テラス、悪タイプを外しておいた。

 対戦ありがとうございました。次回以降にも出番があるので、今回はサンプルを一試合のみにします。

 

解説

★ポイント1 弱点保険の意外性

 S1からS5までヘイラッシャは安定して高い使用率を残しているゆえに、このポケモンの傾向は全体の印象として共有されている

 アタッカー寄りのアイテムとしてとつげきチョッキこだわりハチマキがS1〜S5すべてでランクインしているが、じゃくてんほけんが記されたことは一度もない。

 

★ポイント2 弱保との親和性

 ヘイラッシャは完全な受け駒かというと「おまけ」と言うには余りあるA種族値、意外と広い技範囲を持っている。同様の種族値傾向を持つドサイドンなどと比較するとやや火力が不足するが、そこを補う要素としてじゃくてんほけんに期待した。

 物理耐久指数は無振りでも30,375特殊耐久指数は19,125、Dのみ振れば26,325と弱点技を受け止めるための数値がある、高耐久ゆえに弱点技を誘う利点があり、何から何まで弱保との親和性が高いポケモンだと思う。

 

★ポイント3 高い対面性能

 元から高いH-B、努力値を振ることで伸ばせるA-Dでバランスの良いステータスになるので、単体としての性能が非常に高い。1~2発受けて返せるだけの力があるので、対面寄りのパーティや選出に適当に放り込むだけで何かしらの仕事をしてくれた。

 

反省・改善点など

 所詮はA種族値100なのであと一声足りない火力がもどかしく思う機会が多かった。

 覚える技の威力が高いのでそこそこの火力は出るが、耐久振りのポケモンの回復圏内に収まってしまうなど、純アタッカーとして扱うにはやや弱保前提となる部分がある。

 今回の弱保ヘイラッシャは、物理だとパオジアンが強いのである程度数値で誤魔化せるポケモンが欲しい→汎用性のあるヘイラッシャ→パオジアンの電気テラスが無視できない程度に存在する→じゃあ電気テラバ誘って弱保発動させたら面白いよね、という流れで生まれた。

 初めはHBヘイラッシャに弱保を持たせる形からスタートし、どうせならフルアタにして特殊相手にも機能できる方が良いよね、ということでAD振りフルアタになった。この弊害として、A振りパオジアンのテラバースト電気45.1~53.6%ダメージに抑えられていたのが67.5~80.8%ダメージまで増加してしまう。そうなると良くてパオジアンとの相打ち程度なので、壁張りと合わせて弱保ヘイラッシャを軸にする形でパーティを組んである程度パターンを確立できた(今回紹介したものはその形を崩しているが)。

 テラスタイプをにすることで草・電気で弱点を突かれた次のターン、再度同じ技で攻撃してきた場合に半減できる(=生存確率が上がる)。

 今回は雑にADに振り切ったが同速(キョジオーンやドヒドイデ)、低速帯(ディンルーやカバルドン)等を意識してSに割いても良いかもしれない。

 

おわりに

 イメージとしては眼鏡スイクンに近いというか、ほぼそこから着想を得ていると言っても差し支えないと思います。眼鏡と分かっていれば出てきて困るかというとそこまで困らないけれど、ノイクンが主流になったときに不意に出てくると「イメージと違うじゃん!」と困るような、そんな感じだと思います。遠い昔の記憶ですが。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter

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