どうも。
今回はイダイナキバ(Great Tusk)について。
★本日のおしながき
これからは「牙(タスク)」と呼ぶ!
イダイナキバ:115-131-131-53-53-87
ドンファン:90-120-120-60-60-50
特殊方面以外は純粋にドンファンを強化した、というより時系列的に言えば経年劣化した姿がドンファンだが、物理特殊の得手不得手が明確なドンファンがより尖って速くなった。
ドンファンというとステルスロック+こおりのつぶてで古くから活躍を続け、徐々にマンムーが台頭してきても特性がんじょうの仕様が変更されたのを追い風に、一定の頻度で遭遇したポケモンだ。
その先祖に当たるのがイダイナキバということになるが、H115-AB131の重戦車タイプのポケモンでSが87もあるというのはなかなかに破格の数字である。この手のポケモン、ギガイアスやドサイドンといったポケモンは鈍足になる傾向があるので、これだけ速ければまた違った役割を要求できると考えた。
戦術紹介
牙(=タスク)で連想するものは何か。それは間違いなくジョジョSBRの主人公であるジョニィのスタンド「タスク」である。
承太郎のスタープラチナが時を止められるようになる、ジョルノのゴールドエクスペリエンスが矢の力でG・E・Rに変化するといったように、各部のラスボス級の敵と対峙したときに主人公のスタンドが進化することはあるが、ジョニィのタスクは第一形態(Act1)から第四形態(Act4)まで進化するので歴代ジョジョの中でも異質といえる。
今回使用するイダイナキバも戦闘中に能力を上げることで、戦いの中で進化するタスクを再現したい。
イダイナキバは素の状態(Act1)でも十分強力だが、各種バフを効果的に掛けることでチームのエース格に成長させたい。
Act2は特性こだいかっせいによる能力上昇。このポケモンの良さ、優れた物理耐久指数を生かして物理アタッカー全般を起点にしたいので、まずは持たせたブーストエナジーでBが上がる(1.3倍)ように育成した。
Act3はこうそくスピンによるS上昇。タスク(スタンド)の基本はジョニィの爪を回転させるという点にあり、何かと「回転」がキーワードになる7部をリスペクトするのであればこの技は欠かせない。S種族値が87もあるので、Sに振ることでこうそくスピン一回で抜ける範囲を広げたい。
Act4は完成形なので、ビルドアップによるABの強化。元より特殊方面は諦めが付くポケモンなので、相手の物理アタッカーを起点にビルドアップも積むことでもしかすると全抜きを狙えるような、漆黒の意思を身に付けるかもしれない。
形は特殊であるが積みエースという分類になるので、サポートできるポケモンも用意したい。今回実践データを収集する際に使用したのはドラパルト(おにび+ひかりのかべ)とゾロアーク(いちゃもん+アンコール)の2体。本来であれば拘りトリック+いちゃもんオーロンゲを使いたいが、つい最近使ったので違ったポケモンでデータを集める。
イダイナキバ@ブーストエナジー
BSベースでSは最速80族抜き、こうそくスピン一回でドラパルトまで抜く。Hは振らないと偶数なので4振って16n-1の191になるように、残りをAに振って端数をD。こだいかっせいでBを上げたいので一番高くなるように設定し、中速を生かせるこうそくスピン前提でSに振れば良し。
テラスタイプは一致火力を伸ばしたいので格闘(スクショは地面)に途中から変更したが、公式データ(S3暫定)を見ると鋼(50.0%)、地面(28.9%)、格闘(8.7%)の順。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
明確に物理で攻撃してくるのはテツノカイナのみなのでサポートを要する。ミミッキュ、カイリューは搦め手にも長け、ブラッキーは居座られると厄介なのでこの3体にのろいで牽制できてハバタクカミより速いドラパルトからイダイナキバへ。ブジンとカミが重くなりそうなのでテツノドクガを添える。
初手はドラパルト対テツノカイナ。
おにび→イダイナキバに交代、大抵の物理を起点にできるので、やけど状態にしたカイナに即対面させた。ここで交代するよりもドラパルト+イダイナキバに対して機能しないカイナを捨て気味に居座ることも考えて、余裕があるうちにビルドアップより先にこうそくスピンを選択するが……
ブラッキーに交代。インファイトで軽く小突くが一致弱点とはいえ殆どAに振っていないのでブラッキーを崩せず。ビルドアップなら倒せていたので、この場面のみで判断をするならプレイングミスを犯した。
あくびで流されてドラパルト、のろいを入れてブラッキーのHP管理を妨害する。
同じタイミングでイダイナキバとテツノカイナに引く、1サイクルめでこうそくスピンを積んで裏目だったのでビルドアップから。相手はブラッキーを見せているので交代読みをケアしたのかカイナで居座った。
こちらのパーティに刺さっているハバタクカミが裏にいるのは間違いないので、カイナが居座る以上こうそくスピンを積んでおきたい。ビルドアップを見せたのでカイナからブラッキーにスイッチ、こうそくスピン(カイナ流し際)→インファイト(妖テラスで受けられる)→ぶちかましで処理。
ブラッキーがHP管理を優先してフェアリーテラスタル→ねがいごとを選択したのはラッキーだった。ここであくびだと再度ドラパルトに引いて…となった。ねがいごとを入れていてまもるを採用していなかったのも大きかった。
こうそくスピンでSが上がっているのでハバタクカミも上から処理。
こだわりスカーフ(S3暫定5.2%)やブーストエナジー(同22.3%)を持っているならブラッキーでフェアリーテラスタルを使用したタイミング(インファイト読み)で出せばいいので抜けている自信はあった。きあいのタスキ(同32.1%)だと厳しいが、ドラパルトと一応サイコショックをケアできる炎テラスタルテツノドクガを残しているので、試合自体はなんとかなったはず。恐らくこだわりメガネ(同29.3%)だったか。
対戦ありがとうございました。
解説する試合のパーティと選出。
ゾロアークより遅いポケモンが多いので、この試合はゾロアークから起点を作って繋いでいく想定で選出。ハバタクカミが初手に来たら最悪ふいうち→ふいうちで縛れるのでそれで。イダイナキバ+汎用アタッカーのテツノブジンを添えて。
初手はゾロアーク(イダイナキバ)対ハバタクカミ。
案の定というか、ハバタクカミを出しやすい構成になってしまったので出てくる。ふいうちで削って2回目のふいうちで倒しても良し、引かれてもハバタクカミを退場させられるならそれで良し。
ふいうち読みセグレイブに交代、竜舞をされると嫌なのでいちゃもんを選択してこおりのつぶてでゾロアークが倒される。物理に滅法強いイダイナキバ(本物)を対面させ、まずはこだいかっせいでBを上げる。
ここで格闘技を読んでハバタクカミに引かれたら相当厳しいが、セグレイブがテラスタルを使って居座る可能性もあるので、格闘テラスタルで氷弱点を消してこうそくスピン。
セグレイブの攻撃すら痛手にならないので欲張ってビルドアップも積む。これによりABS+1ずつ、こだいかっせいでBに1.3倍補正が掛った状態に。
まずは1体。
もう1体。
どちらにせよインファイトを撃てない、こうそくスピンも無効なので、ぶちかましを見せていないとはいえここのテラスタルは意図が分からなかった。
ラストはコノヨザル。イダイナキバで取りこぼしてもかげうちにより物理方面から、ムーンフォースにより特殊方面からも攻められるテツノブジンを残してるので、ほぼ勝ち。
1発耐えられてしまったが2発目をぶち込んで終わり。こだいかっせい+こうそくスピン+ビルドアップ欲張りセットですべて破壊してくれた。
対戦ありがとうございました。
「LESSON5」はこのために…ありがとうジャイロ、本当に…本当に…「ありがとう」それしか言う言葉がみつからない…
反省点
数値も高く、その数値に沿った使い方をしているので強かった。得手不得手がはっきりしていて得意な方には滅法強く、中間択がないポケモンなので使いやすかった。
ただ、ハバタクカミ(S3暫定使用率2位)やテツノツツミ(同4位)といった高速高火力の特殊アタッカーが目の上のたんこぶか。両方とも汎用性が高いアタッカーなのでパーティに枠があれば入れ得なところも厄介だ。対面する前にこうそくスピンを積んでおけば実戦レポートで示したように上から叩けるが、どちらもきあいのタスキと相性が良く、同じカテゴリーのポケモンなのでこだいかっせい/クォークチャージでSを上げられるとこうそくスピン1回では足りなくなるので、過信はできない。
現在も使用率1位を堅持するカイリューに打点がないので3体目のポケモンで対処するか、先にテラスタルを切らせて(S3ではノーマルが66.0%で最多)打点を作りたい。総じて強いポケモンだが、環境で人気のポケモンを考えると積みアタッカーより、とつげきチョッキ(S3暫定29.5%)を持たせた方がいいだろう。
おわりに
イダイナキバの鳴き声が徐々に「チュミミーン」に聞こえてきました。
★パラドックス使用状況
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