どうも。
S14最終日、ある熱いデュエリストの記録。
★本日のおしながき
タイムリミットは朝4時
基本的に最終日はプレーをしないが「環境に多い水ウーラオスをノクタスで捕まえてTODか起点にできたら」と突発的に思い付いた。
結果的に先月(S14)は300戦以上して、水ウーラオスにはたくさん遭遇した。相手パーティにウーラオスがいれば9割は水だし、水ウーラオスに強そうなポケモンが複数入っていても出てくるので、これは教育しなければいけないと感じた。
ただ、成果もなくダラダラ続けても仕方ないので、2/1の4時をタイムリミットに設定して挑戦を始めた。
嵌めギミックを作る
S14では使用率4位を誇った水ウーラオス。このポケモンの唯一性であるすいりゅうれんだは採用率99.9%を記録し、こだわりスカーフは28.7%、こだわりハチマキは15.4%採用された。ここに特性ちょすいのノクタスを合わせて無効対面を作るのは簡単だが、とおせんぼうで対面ロックをしようとすると、それは話が別になってくる。
では、この盤面を作るためにはどうすればいいのかというと、クレッフィを挟めばいいだけなので理論上そこまで難しくはない。
次のターン終了時まで交代ができなくなるフェアリーロックを使用したターンにクレッフィが倒され、死に出ししたノクタスでとおせんぼうをする二段構えの対面ロックをすれば、ちょすいがバレていようがウーラオスとノクタスで固定する盤面が完成する。
これらの対面ロック技はゴーストタイプには無効化されるが、S14の水ウーラオスが採用しているテラスタイプのうち、ゴーストは0.4%なので出くわしたら事故と割り切るくらいの気持ちでよい。
対面ロックからTODは無理なので、ウーラオス対面でのろいを積みAB+6ずつ計12段階上昇のつけあがる(威力260)で全抜きを目指す。
すいりゅうれんだのPPは5~8なので途中からわるあがきが発動することを想定し、努力値はAB振りにした。特化ウーラオスのわるあがきはB振りノクタスに23.4~28.3%ダメージとなり、みがわりを残せるか残せないかギリギリなところなので、最低でも1回はのろいを積んだ状態でみがわりを使用したい(=相手にはPPを増やしていてほしい)。
テラスタイプは相性補完で炎。全抜きをしなければいけないのでウーラオスはわるあがきで自害をさせる、みがわりを残したまま2体目と対面する、3体目はみがわりがないことを前提としここでテラスを使うイメージ。
実戦レポート
可能な限り初手にウーラオスを呼びたいので、水ウーラオス一体で崩壊しそうなパーティを組んだ。いずれにせよノクタスで全抜きをするのでステルスロックを撒けて、初手ウーラオス以外にはふきとばしで「ウーラオス出るかもガチャ」を引けるカバルドンは、撒き餌としても戦力としても必要。
ウーラオスの持ち物が何でも成立するように、クレッフィはスカーフトリックから入る。同じ拘りアイテムでも鉢巻だとわるあがきの威力が上がるので、丁寧にスカーフを押し付けるところから。基本的に選出はこの3体で固定する。
一回目のすいりゅうれんだを程よく耐えたので、火力アイテムの補正は無いことが分かる。ステルスロックを撒き、二回目のすいりゅうれんだで倒される。
死に出しクレッフィ。
トリック→すいりゅうれんだ。火力補正がなかったのでスカーフかもしれないが、違うかもしれないのでトリックはしておく。
フェアリーロック→すいりゅうれんだで倒される。
これが成立した時点で次に死に出しするノクタスのとおせんぼうも通るので、相手の選択肢が絡む要素はここまで。これ以降は拘った技を押し続ける、PPが切れたら自傷ダメージで倒れるまでわるあがきを出す以外の択は無い。
とおせんぼうでウーラオスをロック。
技と対面を固定したので、あとはウーラオスが自傷ダメージの蓄積で倒れるまでのろいを積み、みがわりを残した状態で2体目と対面するように準備する。
こちらのウーラオスはPPを増やしていなかったため、想定よりも早い段階でわるあがきが発動してしまった。PPは一概に増やせばいいというものではない稀な事例のひとつ。
ウーラオスが倒れるタイミングでみがわりを使用し、次のポケモンを迎え撃つ。
みがわりを犠牲にハバタクカミの攻撃をやりすごし、返しのつけあがるで処理。
ウーラオスのわるあがき発動が早かったので3回しか積めていない、HPを多く残せていないが、恐らくアーマーガアならなんとか。
てっぺき→つけあがるで大きく削れた。
+2ボディプレスを耐えてつけあがるで勝ち。対戦ありがとうございました。
すいりゅうれんだのPPが5だったので思わぬ反撃を受けたが、アクシデントを乗り越える力があることは分かった。
やることはかわらないが、動きに再現性があるか確認をする。
初手カバルドンとハバタクカミ。
ちょうはつ→ふきとばしでウーラオスガチャ一発SSR引きに成功。
カバルドンが倒される、クレッフィでトリック→フェアリーロックも同じ。
実は、死に出しクレッフィのところでウーラオスに引かれることが多く、トリックからフェアリーロックのフェーズへと移る前に不成立になることが多発した。逆に、トリックを通すところまでいけばフェアリーロックまで決められるような感じだった。
フェアリーロックの効果が切れる前にとおせんぼうでロック、すいりゅうれんだしか撃てないので特性ちょすいで無効化し続ける。
すいりゅうれんだのPPを8まで増やしていたので、最大まで積めた。カバルドンとクレッフィに2回ずつ合計4回、とおせんぼうのターンで1回でのろいを積み始めるまでに5回使わせてしまうので、8まで増やしていなければ先に自害してしまう。
※スクショは後のターンに撮影したもの
みがわりを残したいので炎テラスを使用し、ツタこんぼうを耐えてこのノクタスが出せる最大火力のつけあがるでオーガポンを処理。
みがわりを残したままラストのハバタクカミと対面、ステルスロックも撒いているので攻撃が通れば勝ちという盤面。
対戦ありがとうございました。
BIG6と呼ばれる単体性能の高い非常に強力なポケモンで構成されたパーティだが、ウーラオスを捉えることで労せず崩すことができた。
おまけ。
ウーラオス以外でももちろん可能。他には変則的な手順になったが水オーガポンを対面ロックし、アンコールで抵抗されるものろいのPPを増やしていなかったことが奏功し被TODを回避しつつ全抜きできた試合もあった。
あとがき
意外と何とかなった。それでもギリギリでいい感じにデータを集め終えたら4時近かったので、成功例の割には時間が掛かった。
Bに振っているのに弱すぎで、アイテム補正無しエンテイのせいなるほのおが半減でこれだけ入ってしまい、柔らかすぎて驚愕した。
わるあがきも痛くて、たべのこしの回復量が追い付かないので降参するしかなかった。テラスを使えば水以外でもいけるかもしれないと思ったが、この体たらくである。元来ノクタスは受けるためのデザインではないので当然といえば当然だが。
最終日前日がこれくらいのところからスタートして……
最終的にはこのようになって朝を迎えた。そのとき、男の顔には全てをやり終えた充実感が滲んでおり、後悔など微塵もない晴れやかな表情だったという。
S14は90,000位から4桁、80,000位から4桁と落ちて戻してのシーズンだったので対戦回数も多くなったが、久しぶりにやりがいを感じる充実したシーズンだった。
おわりに
S14に取り溜めたものはこれですべてです。
自分としてはバトレボのフリー対戦みたいに楽しく遊べればそれでよくて、競技者ではないのでレートとか順位といった数字には拘りが無いのですが、今年はそういう価値観を共有できるプレイヤーとの出会いが少しでも多いと嬉しいなと思います。