どうも。
ガチの害悪をお見せします。
★本日のおしながき
ブリジュラスは人気者
レギュレーションFが始まって3週間経過したが、環境の中心には依然としてハバタクカミやカイリュー、サーフゴーといったパルデア図鑑組が居座っている。ウーラオスやオーガポンといった途中参加組も高い使用率を記録しているが、DLC後半で参戦したポケモンはどうだろうか?
DLC後半組はポリゴン2が10位、ブリジュラスが11位、アシレーヌが12位、ラティオスが13位、ガオガエンが19位、ウガツホムラが20位となっているが、いずれも旧BIG6を崩すには至っていない(数字は記事作成時のもの)。
今回注目するのは全体使用率11位、完全新規のポケモンでは一番高い使用率を記録しているブリジュラスだ。ディアルガと同じタイプでジュラルドン時代はパッとしなかった特性にもテコ入れがされ、まさかの600族の仲間入りと弱いわけがない。
現環境に於けるブリジュラス
まずはブリジュラスの情報をチェックする。
このポケモンの唯一性であるエレクトロビームは現状30%程度の採用率にとどまり、数値と耐性を生かしたステロ撒きに従事している印象。データには掲載されていないがミラーコートを採用した頑丈型、採用率は7%程度だが頑丈イバン+でんじはでとことん場を荒らす個体にも遭遇した。
この手のタイプのポケモンには明確な攻略法がある。
ステロ撒きポケモンの性質上、初手に来やすいことを利用したTOD戦術はこれまでも投稿してきた。これらを踏まえたうえでブリジュラスからも簡単に勝利できるのではないかと思い付いた次第だ。
トリデプスで詰まないか?
初手ステロ撒きブリジュラスから簡単に勝利をもぎ取りたいので、以下のトリデプスを育成した。
@タラプのみ
テラスタイプ:フェアリー
努力値:252-0-4-0-252(+)-0
ブリジュラスはドラゴンテールとほえるの2種類の強制交代技を使うので、とおせんぼうで対面ロックをするだけでは戦術が成立しない。
対策の組み合わせは幾つかあるが、ドラゴンテールにはフェアリーテラスタルを使用、ほえるはちょうはつで対応可能なので、とおせんぼう+ちょうはつを両立できるポケモンを探すとウソッキー、ガラルヤドキング、ドーブル、ノクタス、オニゴーリ、ユキメノコ、トリデプス、ダイノーズ、ランドロス、ワナイダーが該当した。
懸念点として、とおせんぼう/ちょうはつ/回復技+@1になると自由に選択できる技がひとつになり、とおせんぼうと回復技(大体最大でPP8)ではPPが足りず、対面ロックからTODで逃げ切れるかというと微妙になる。また、最終的にブリジュラスのHPを削ってHP残量で判定勝ちしなければいけないので、@1は攻撃技を入れたい。
しかし、トリデプスは夢特性ぼうおんによりほえるを無効化できるため、ちょうはつの枠を特性で圧縮可能。ドラテ対策で妖テラスを使用すると一致鋼技が痛いので、耐久値が高いところも優秀。
無振り(耐久振り想定)ブリジュラスのラスターカノンは特化トリデプスに対して19.7~23.3%ダメージ、妖テラス使用後は39.5~46.7%ダメージで確定3発。タラプ発動後は26.3~32.3%ダメージで確定4発までずらせるので、素眠りもしやすい。
前項で添付したデータにもあるように、レッドカードが0.9%採用されているので、下手に攻撃して対面ロックを解かれないように気を付けたい。
実戦レポート
どう見ても晴れっぽいが、ブリジュラスがいるのでトリデプスから。あとは強いポケモンに尻拭いをしてもらう。
初手トリデプスと岩オーガポン。
はたきおとす→てっぺき。悪くない対面なので先にとおせんぼうでもよかったが剣舞を持っていると重いので、まずはてっぺきから。
(23秒くらい)
オーガポンからブリジュラスに交代→とおせんぼう、ほえる→てっぺき。
一度てっぺきを積んだのでオーガポンをキャッチしようとしたところ、出てきたブリジュラスをキャッチ。積んだトリデプスを流しにくるのは分かっていたが、強制交代技がドラテか吠えるのどちらかを見てから、2サイクルにキャッチしてもよさそうだったので妖テラスは使用しなかった。
対戦ありがとうございました。
ブリをキャッチしたのでてっぺきを積んで時間を潰して、残り時間が少なくなったら倒して逃げ切るという流れ。ここで降参ということはドラテが無くてトリデプスを流せないと見た。ボディプレスはありそうなものだが、ラスターカノン/ステロ/ほえる/でんじはのような構成だった可能性もあるか。
早々に仮想敵から勝利を掴んだので、追加でトリデプスの可能性を探る。
クイックターン、とんぼがえりを覚えるポケモンが3体いるのでとおせんぼうが生きるかは不明、キュウコンはアンコールを警戒しなければいけない。
ランドロスは有利対面とんぼがえりマンなので居座っててっぺきでもよかったが、初手からリスクを冒したくないのでサンダーに交代→とんぼがえり、接触で麻痺。
せいなるほのお→はねやすめ、せいなるほのお→ボルトチェンジでトリデプスに交代。
エンテイの地面技を警戒して一応妖テラス使用、エンテイからランドロスに交代→とおせんぼう。ランドをロックしても仕方ないが、次とおせんぼうを押せばとんぼがえりでも交代先か、それ以外の選択肢を採ったランドをロックできるので問題ない。
エンテイをキャッチ。
適当に積んで体力が減ったら寝てPPを温存する。サンダーが半分程度削れているのでHP割合の勝負ではなく、頭数での判定勝ちを狙うので残り時間が数分になったところでエンテイを倒すイメージ。
対戦ありがとうございました。
エンテイ、ランドの裏がクイタン持ちのラグか蜻蛉持ちのゴリラだとしたら、ランドと回し続けてとおせんぼうのPPを枯らせばいいので、恐らくアンコールのないキュウコンかレジスチルだったと推測する。いずれにせよサイクルの中で対面ロックされるポケモンを1体差し出さなければいけない状況を作れたので、思った以上にトリデプスは強いことが分かった。
反省点など
周知の通りとおせんぼうはゴーストタイプを縛れない、攻撃技はボディプレスしかないので現環境で使用率ナンバーワンを誇るハバタクカミに何もできない。ハバタクカミが出てくる前に勝負を決めなければいけない。
とんぼがえりやボルトチェンジによる交代のほか、だっしゅつパックを利用した交代もある。さすがにきれいなぬけがらまでは考慮できないが、オーバーヒートを無理なく積める晴れパのポケモンは気を付けたい。
とはいえキュウコンはあついいわの採用が72.8%、だっしゅつパックは8.4%になっている。どちらかというと後攻で交代できる可能性が高いコータスの印象が強い。この対戦はおにび→あくのはどう→あくのはどうの順で行動し、ロックできたと思った矢先の脱出だったので「あるなら早く言ってよ…」という感じだった。
副産物というべきなのか、今も一定数存在するステロ+ドラテガブリアスもお手の物。これは【ポケモンSVシングル 特別編】緊急ミッション:ドラテガブを完封せよ で既に扱っているので改めて説明することは無い。
おわりに
自分でブリジュラスを使って「ブリジュラス便利すぎンだろ…」となるとは、このときはまだ知る由もなかった……
※サムネ用