受けルガチアンチ

ポケモンバトルにエンタメを

【ポケモンSVシングル】なんとかしてくれマフォクシー

 

 どうも。

 S18の書き溜めた分です(2/2)。

★本日のおしながき

禁伝環境と封印

 禁伝環境におけるふういんの強みとは、ミラーマッチや禁伝環境になると増えるメタモンに強くなる点が挙げられる。環境が進むと同速対決に強くなる耐久振りが確実に増えるため、前作だとザシアン黒馬バドレックスといったポケモンの耐久振りが増えると、逆に最速+封印が動きやすくなる利点があった。

 もうひとつ、ふういんの強みとして自分が使われて嫌な技を縛れることが挙げれれる。例えば日食ネクロズマ自体がじしんを採用し封印することで、他者からの有力な地面打点を縛ったり、火炎玉+なりきり+ふういんを揃えたアヤシシ原種ガチグマからげんきを縛りつつ自身が火力を出す使い方等を過去に掲載してきた。

 また、禁伝が参加するレギュレーションでは役割を持てるポケモンがこれまでより絞られる傾向がある。平たく言えば、弱いポケモンは環境から除外されるということだが、使われるポケモンがより絞られる環境に於いて、多少の決め打ちが必要になるふういんは意外な強さを見せることがある。

 そういった強さを探りたくてレギュGの1か月目は封印を使用した立ち回りに重点を置いて、仮説を立てては検証しての繰り返しだったが、終始コライドンの多様性や縛りにくさに手を焼いたシーズンだった。

 

なんとかしてくれマフォクシー

 こちらの記事では自身が物理アタッカーとして振る舞いつつ、ふういんによりコライドンを縛る対策カードとしても機能するように考案したレシラムを取り上げているが、ニトロチャージの採用率と破壊力を侮っていたため、考えていたほどの活躍ができなかった。

 レシラムのあとにホウオウでも試したが、禁伝枠で試みること自体の費用対効果が低く、コライドンは特性で天候を晴れにして実質タイプ一致で炎技を扱えるため、アタッカーとしてコライドンの劣化にしかならないところも弱かった。劣化コライドンとも呼べる封印アタッカーを選出に組み込むことも選出全体のバリューを下げることに繋がり、ここは改善しなければいけないと感じた。

 チームの核となる禁伝ポケモンとは別に、一般ポケモンで封印枠を設けるとなると、必要な条件は(1)大前提としてふういんを習得し(2)対象となるフレアドライブニトロチャージを覚えるポケモンの2点になるので、自ずと炎タイプに集中する。各種格闘技+ドラゴン技はテラスタルで対策するので、元のタイプは考慮しない。

 ぶっちゃけた話、もらいび+妖テラスのソウブレイズ等で良いのだが、それでは相手視点で見える対策な上にふういんを使う楽しさを得られないため、真っ当な対策は今回は見送る。

 上記条件を満たす現環境で使用可能なポケモンをまとめた。進化後でできることをわざわざ輝石を持たせて進化前でやる必要は無いので、最終進化系のみ掲載する。

 個人的な評価と優劣は表内の寸評と印を見ていただくことで割愛するが、これといって評価は高くないうえに重い印も打っていないマフォクシーを選んだ理由を簡潔に。

 封印するついでにニトロチャージを自身でも使えるので、S+1で最速コライドンまで抜けるSを確保できると立ち回りやすくなると考え、ある程度速いポケモンだと組み立てやすいと思った。

 ふういんは相手視点で見えにく対策札であるところが強みなので、特性+タイプで有利を取ろうとするシャンデラや、タイプと数値で強く立ち回ろうとするラウドボーンでは面白みが薄れると思い、今回は採用を見送った。

 となると、キュウコンマフォクシーの二択になる。この二体はモチーフから種族値構成までソックリなので、どちらを選ぶかは好みの領域だと思うが、耐久を補うために持たせるアッキのみを使用するので、消費型アイテムと相性の良い特性のマジシャンを持つマフォクシーを選択した。

@アッキのみ

テラスタイプ:フェアリー

努力値:244-0-158(+)-0(-)-0-108

 Sを+1で最速コライドン(S135族)抜きに、残りをH-Bに。

 

実戦レポート

 コライドンはいるが、正直マフォクシーを出したくない面子。禁伝枠のキュレムは対ミライドンに特化しすぎているので、オニシズクモマフォクシー+ドルジの一般ポケモン3体で勝負。

 初手オニシズクモカビゴン

 アクアブレイクはらだいことびつくカビゴンを処理。初手はねばねばネットと思ってのはらだいこだと思うが、こちらの選出的にネットの需要は低いので高火力水アタッカーとして役割を果たしてくれた。カビゴンははらだいこ型だが各種回復実ではなかったので何を持っていたのか謎が残る。

 死に出しコライドン

 コライドンは炎テラスを使用、こらえるフレアドライブを被弾。

 イバンのみ発動、とびつくフレアドライブ被弾でオニシズクモはお役御免。

 先にコライドンを出されているのでマフォクシーのアシストになるよう、とびつくでSを下げる方を選択。

 死に出しマフォクシー

 コライドンからパオジアンに交代、フェアリーテラスを使用、ふういん。テラスはもちろんコライドンが居座ると想定して使用したが、炎テラスを使用している(=エスパー弱点を消している)状態で下げるのは、何かしら拘っている可能性がある。

 つららおとし被弾→(アッキ発動)ニトロチャージ。特性マジシャン発動でパオジアンから襷を奪った。晴れニトロチャージが思ったより入らず、乱数だと厳しいので次はフレアドライブを使わざるを得ない。

 パオジアンを処理、再度コライドン。

 ステータス変化と残りHP、場の状態を確認。フレアドライブ&ニトロチャージは封印状態なので使用不可、ドラゴン技は妖テラスで無効、通るとしたらアクセルブレイクかその他サブウェポンの類か。

 ニトロチャージのS+1分こちらが先行したのでスカーフではない。

 イカサマの与ダメが何とも言えない感じ。コライドンのHPはオニシズクモへのフレアドライブの反動*2(174*0.33=57、1*0.33=1の2回で58)との累積で100~くらいは減っているはず。

 コライドン(炎テラス時)の不一致イカサマ被弾時のダメージは、A252振りで50~59A特化で55~65最大値の65と仮定して反動ダメージの58と合わせると123になり、HPバーの減り具合的にもちょうどいい感じにはなる。

 アクセルブレイクを耐えれば次のイカサマで勝ちだったがマフォクシーが倒されてしまった。

 この条件のマフォクシーに対し、晴れ下のA252振りアクセルブレイクは38~45ダメージなので確定で耐える、同じく晴れ下の特化アクセルブレイクは42~50ダメージなので上3つを切ってかなり有利な乱数で耐えられた。

 死に出しテツノカイナ

 万事休すかと思いきやコライドンが選択した技はアクセルブレイク。特化コライドンの晴れ下アクセルブレイクがB無振りカイナに対して120~142ダメージになるが、Bに結構割いているカイナに対して139ダメージ入っているので鉢巻だろう。

 返しのじしんでコライドンを倒して勝ち。土俵際まで追い詰められたが、コライドンが拘っていたことも味方して何とか倒せた。決まり手は「うっちゃり」が妥当なところか。

 さすがのカイナも一致テラス晴れ鉢巻フレドラは耐えられないので、拘ったコライドンに対してマフォクシーふういんが生きた形になった。封印状態は使用者が場から離れた際に解除されるが、マフォクシー対面でフレドラを選択できず、アクセルブレイクで拘らせたことが勝因ならば、マフォクシー自身でコライドンを倒せなくとも役割を果たしてくれたといえる。

 1サイクル目でコライドンが引いた辺りから拘りは意識していて、2サイクル目でマフォクシーが上を取った時点でスカーフの線は消えたため、途中から鉢巻であるのはある程度見えていたが、決着がつくまでハラハラした。対戦ありがとうございました。

 

あとがき

 時間が足りなくてデータ不足である。

 コライドン自体が拘りアイテムの割合が高いため、封印状態にすることで拘らせる技を限定できる場面もあり、サイクルを窮屈にさせるなど対面以外でも生きるというのは筆者自身学びになった。

※コライドンの拘りアイテム

 S18が鉢巻+スカーフで42.5%S19(暫定)が鉢巻+スカーフで28.9%。今季はいかさまダイスが43.7%で前期の拘りアイテムを合算した数値を上回っており、拘りの割合が顕著に減少している。

 

おわりに

 書き溜めた分は今回で最後です。

 前々回お知らせした通り、私生活が落ち着くまでの間プレイヤーとしての活動を休止するだけなので「また会う日まで」と言うと大げさであり、何かしら記事の投稿はしていくつもりなので「また次回お会いしましょう」くらいでいいのではないかと思います。

 筆者自身も承認欲求や自己顕示欲に駆られてポケモンに夢中になった精神的に未熟だった10代の頃を経て、今こうして大人になり、いろいろな世代のプレイヤーの気持ちも分かる中で昨今の界隈に思うところも多々ありますが、それぞれが思う「楽しい」を追求していってほしいと思います。

 それでは、また次回お会いしましょう。

 

筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / X