どうも。
先日開催された公式大会「トリックマジック」で使用したイダイトウについて、振り返り記事で熱語りすると何の記事か分からなくなるので、個別ページを作成しました。
★本日のおしながき
誕生まで
11/2の最後となる練習大会後に「コンボを狙うより工夫した個人を並べる方が強い」という真理に気付きます。どういうパーティを組むか練習大会での対戦を振り返ると「コンボ選出以外の初手が安定しない」という問題が発生しました。
11/2練習大会終了後のメモ
非コンボ選出時の初手要員を準備
襷カシブテラスは後ろに残す
ミミッキュはストッパー
アイテムに頼らず耐久値を買う穂
初手のゾロアーク択テラス択で一手遅れない
(原文ママ)
以上のことから、振り返り記事本文にも書いたように(1)一致+適応力の水技が主力で、(2)素のHPが大きいのでBDに振るだけで耐久値を確保しやすいイダイトウに注目し、アクアジェットの火力をできるだけ伸ばしたいのでA種族値が20高いオスを選択しました。
(1)について、ノーマルや悪テラスを使用するポケモンに干渉されない水打点を持ち、ゾロアークだった場合にも一貫するので、行動を制限されにくい点が択の回避に繋がり使いやすいです。
(2)について、攻撃性能と最低限のSを確保したうえで耐久までとなるとかなり欲張りなので、元のHPが200近くあるイダイトウは耐久値を確保しやすいのが魅力的です。
耐久ラインを考える
C252ハバタクカミのシャドボを耐えればゲンガーやゾロアークのそれも耐えるので、この三体が火力アップアイテムを持つ割合が低いデータに基づき、そこを特殊耐久のラインにしました。
眼鏡持ちのハバタクカミ(本番採用率12.3%)はパーティにいるゾロアークが抑止力となり、中間択のムーンフォース(同85.2%)かあくのはどう(同24.3%)のどちらかしかなかったです。眼鏡10まんボルト(同10.4%以下)は68.8%の乱数で一発になります。
物理はザックリとですが、特化ミミッキュの珠シャドークローは非急所なら確定で耐えるので、最低限皮を剝がす仕事はできます。ただ、ミミッキュが初手に来ることはほぼ無く、来ても中間択のじゃれつくかくさわけ(本番採用率5.5%)、もしくはウッドハンマー(同8.7%)でしたが、こちらは特化+珠でも乱数一発(43.8%)だったようで耐えました。
一度ドラパルトのパワフルハーブ+ゴーストダイブで奇襲を受けましたが、こちらも陽気なら低乱数、特化だとハバカミの眼鏡10万と同じくらいの乱数だったようで、耐えてくれました。
手ぶら作戦誕生へ
先発で固定する上でどういったポケモンが初手に来やすいか、練習大会での対戦データを基に算出しました。
すると、ゾロアーク31.6%、ゲンガー18.4%、その他50.0%という割合になり、ちょうど半分をゾロアークとゲンガーが占めていたので、先発適正が高いこの2体に対し絶対に出落ちしない最後の工夫を施すことが必要と感じました。
初手に来るゲンガーについては練習大会から本番まですべて毒菱要員かスカーフトリックだったので、これといって対策はしていません。練習大会6回の平均データでふいうちの採用率は16.4%(本番12.8%)あるので、それだけ覚えておきました。
ゾロアークについては振り返り記事本編に書いた通りです。2枚目に想定しているミミッキュの行動保証を守るためにも、絶対に初手のイダイトウで止める必要がありました。
そこで「陽気ゾロアークの叩き+影なら高乱数で耐える」ではなく「確実に耐える」でなければいけなくなり、アイテムを持たないことで被ダメを下げる工夫を施しました。そもそもナモのみ(悪半減)を持てば、はたきおとすの追加効果より先に半減効果が処理されるので問題ありませんが、耐久値的に耐えられないポルターガイストへの対策にもなるので手ぶらにしました。
人気トップ10のポケモンだと練習大会6回平均でゾロアークが11.2%(ランクインは2回)、ソウブレイズが19.2%採用していた程度ですが、トップ10外だとミカルゲ、サマヨール、ジュナイパーなどから練習大会で被弾したので、意識していないポケモンからの奇襲対策にもなります。
<ダメ計>
★イダイトウ/H196-B103
★ゾロアーク/陽気(本番26.8%、2番目に多い)
はたきおとす(アイテム有)
→108~128ダメージ
はたきおとす(ナモのみ有)
→54~64ダメージ
はたきおとす(アイテム無)
→74~88ダメージ
かげうち
→66~80ダメージ
ポルターガイスト(本番15.1%以下)
→186~218ダメージ(62.5%)
★ソウブレイズ/意地(本番61.9%、最多)
シャドークロー
→152~180ダメージ
ポルターガイスト(本番20.3%)
→236~278ダメージ
使用感
7割方イダイトウで勝った試合が多かったので、結果として成功だったと思います。
襷でもよかったのですが、ゾロアークはかげうちを採用していない(本番53.5%、練習大会6回平均69.5%)場合も多かったので、アクジェで縛れる対面が多く、アイテム無しはたきおとすで最小ダメージに抑えて2体目と対面する機会がそこそこありました。
HPを半分以上残した状態で、且つ不利対面ではないならイダイトウにテラスタルを使い、2体倒してテンポを作ってくれる試合もあったので、結果としてはたきおとすのダメージを下げて正解だったのかと。
結局、それならナモのみでよかったという話ですが、手ぶらゆえに実際にポルターガイストを無効化したりと「何がよかったか」については堂々巡りになるので、今回に関しては「手ぶらで使いやすかった」という結果論で片付けようと思います。
結果的に初手が安定したので、イダイトウで1.5体くらい倒し、削り残しをミミッキュで処理してラスイチみちづれを仕掛けるor削りを入れて、サーフゴーに詰めてもらう基本的な動きが作れました。
トリックマジック環境ならではの調整なので普段使いには向きませんが、楽しかった大会の思い出としてボックスに飾っておきます。何ならDLC後半の旅に連れていくのもいいかもしれないですね。
本編のおまけにも掲載した手ぶらイダイトウが強かった場面を置いておきます。
珠急所でも耐える
ポルターガイスト無効