どうも。
今回は第9世代で登場した新要素モリモリのようやくSVらしい内容になりました。
★本日のおしながき
Hero's Come Back
★前回のあらすじ
前回はいちゃもん+アンコール(拘りトリック+いちゃもん)にもうひとつの要素、しっぽきりを加えることでより安定した積みエースの着地を実現した。上記の記事では試験的にカイリューを起用して戦術の裏付けをしたが、思っていたよりも上手く動かせたので「もう少し攻めたことをしてもよいだろう」と考えた。
そこで今回は一度引っ込むことで真の姿に変身するイルカマンを絡めて、やっていることは明らかに遠回りで無駄な「三点交換イルカ軸」で動かしてみる。このブログは「無駄を楽しむ」がモットーなので、第9世代で登場した要素モリモリのエンターテインメントデュエルをする。
戦術紹介
今回はイルカマンをアンカーにするが、変身させる都合上どこかで一回出さなければいけない。となると、襷を保障にいちゃもん+アンコールを成立させるゾロアークだとやや苦しいので、耐性が優秀なクレッフィを使う。
ざっくり言うとイルカマン→クレッフィ→モトトカゲ→イルカマンと三度の手順で変身したイルカマンの着地を狙う。
なぜイルカマンかというと、結局カイリューもてんねん持ちの物理受けに著しく弱いという点に限る。S3の構築記事を読んでいると見つけたくさむずびを入れたイルカマンが非常にユニークで、元タイプでラウドボーンとちょすいではないドオーを牽制し、くさむすびでヘイラッシャを処理できるところに強みを感じたので使ってみようと思った。
アンカーは変わるがやることは変わらないので、とりあえずイルカマンを初手に出してクレッフィに引き、最低でも拘りトリックを決めて生存していればいちゃもんも使用、わるあがきに合わせてモトトカゲのしっぽきりでアンカーに繋ぎたい。
イルカマン@たべのこし
AS振り。イルカマンが手に入らないので以前使った個体を流用したが、今回の狙いならHBに振ってもよいかもしれない。
汎用打点にジェットパンチ(S4暫定採用率95.7%)、役割破壊くさむすび(同7.0%)、積んで詰ませるビルドアップ(同13.4%)、妨害対策のみがわり(同9.4%)。身動きがとりにくそうな技構成だが、ニュアンスとしてはパーティ内にカイリューと共存し、カイリューが厳しい場合の選出プランとしてイルカマンを出すといった感じ。
テラスタイプは流用個体なので格闘(12.8同%)のまま。S4暫定で水(同69.3%)、格闘、フェアリー(同11.4%)の順に多く、格闘は2番目。ぼっちでもイルカマンを確保できるイベントレイドの出現を熱望する。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
アーマーガアを考慮しないのであればカイリューでもいいが、打点がないのでイルカマンを出す。ビルドアップを積んでジェットパンチ急所狙いという最低な勝ち筋を狙えるだけマシである。
初手イルカマン対モスノウ。
とりあえずクレッフィに交代、こごえるかぜを受ける。モスノウ→ケンタロスに交代。
まずは交代際にこだわりメガネを押し付けてオボンのみを回収、オボン込みで生存してしまいそうなのでまだいちゃもんを使うのは早い。とりあえずフェアリーロックでお茶を濁した。
ケンタロスはボディプレスで拘っているのでクレッフィがなかなか倒れず、一度イカサマで小突いてから倒されるターンにいちゃもんを使用。これでケンタロスは次のターンわるあがきか交代の二択しかない。
死に出しモトトカゲ、しっぽきりでイルカマンへ。(みがわり人形に)変身して戻ってきた。
ケンタロスは居座ってしまったのでわるあがき、みがわりを残せたので次のターンはビルドアップから。
みがわり+ビルドアップのパターンに入ったので堪らずモスノウに交代、ジェットパンチで処理。いちゃもん+アンコールの場合はアンコール状態が解けたら技選択の自由が戻るが、拘りトリック+いちゃもんの場合は起点にされ続けるので、早めに交代しなければいけない。
マリルリのパワーをもってしてもみがわりを破壊できず、ここで降参が選ばれた。対戦ありがとうございました。
モスノウ(特殊アタッカー)を除外することで、ビルドアップ+みがわり+たべのこしによる半永久的な耐久戦術が成立するので、ケンタロスとマリルリではイルカマンを崩せず詰ませることに成功した。HBに振らなくてもここまで固いとは思わなかった。
解説する試合のパーティと選出。
強力な並びとして確立されているセグカミラッシャ、定番のハッサム+水ロトムといったサイクルパーツも備わっており付け入る隙を見つけるのが難しい。とはいえヘイラッシャが見えている以上イルカマンルートを使うしかないので上3体。
初手イルカマン対テツノブジン。
元からクイックターンは採用していないので手動でクレッフィへ交代、インファイトを被弾する。
かげうち被弾→すりかえで眼鏡を押し付ける。テツノブジンは行動後に眼鏡を押し付けられたので技選択の自由はあるが、クレッフィに展開を許さないかげうちを再度選択すると読んでノーマルタイプを持つモトトカゲに交代。
テツノブジン→ヘイラッシャに交代、しっぽきりでイルカマンを戻す。
わるあがきロックからしっぽきりが基本コンセプトだが、かげうちで拘ったテツノブジンは引かざるを得ないので、ほぼ同じ動きを再現できた。
満を持してくさむすび、確2を取れることが確認できたので裏のポケモンを見据えてビルドアップを積む余裕があった。ヘイラッシャが草半減テラスタル云々は仕方ないことなので、その場合は潔く降参するべし。
ヘイラッシャはじわれでイルカマンのみがわりを割ることを試みたがくさむすびを嫌ってテツノブジンに交代、交代際のくさむすび→ジェットパンチで処理。途中ビルドアップを挟み、ソウルクラッシュでみがわりが破壊されて本体を晒している。
じわれワンチャンスに賭けて出てきたヘイラッシャを絶望させるみがわり→くさむすびで処理。ラスト一体はセグレイブなので押し切れるか。
対戦ありがとうございました。
反省点
前回のカイリューが苦手とするてんねん持ちの物理受けの対策はある程度できたが、(1)1戦目のアーマーガアのような数値受け可能な物理受け、(2)てんねん持ちのテラスタルによるタイプ変化には依然弱いままだ。この戦術は2体使ってエースをより強力に動かすのが目的なので、エースで全抜きをしなければいけない。できるだけ対応できる範囲が広いポケモンが望ましいが、1体で環境にいる全てのポケモンに対応するのははっきり言って無理だ。
次回は物理・特殊どちらの受けでも止まらず、てんねんでも止まらないポケモンを用意し、この戦術の着地点を見つけたい。
おわりに
WBCを戦った代表チームってある意味スペシャリスト集団じゃないですか。これは贔屓球団の選手のレベルが低いとかそういったネガティブな意図は無いので勘違いしないで欲しいんですが、オープン戦を観ていると「あー、ショートが源田だったら…」とか「大谷はもういねンだわ…」とかね、どうしてもあのチームを重ねてしまうことがあって良くないなと。
でも3年後のチームに少しでも多く贔屓球団から選ばれたらいいななんて気持ちで見守っています。一週間後、筆者が贔屓している日ハムは30日(木)が開幕ですが国内のプロ野球も盛り上がるといいですね。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterにお願いします。
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