どうも。
諸事情でイルカモチーフのポケモンは絶対出ないと思っていました。
★本日のおしながき
600族以上ケッキング以下
戦闘中に条件を満たすとフォルムチェンジして種族値も変わるポケモンは従来のシリーズでも登場したが、手持ちに戻ることでフォルムチェンジをするという一風変わった特性を持つのが、今回の主役イルカマンである。
可愛らしいイルカの姿をしたナイーブフォルムは合計種族値457だが、マイティフォルムにFCすることでなんと、合計種族値が650まで跳ね上がる。これは一般ポケモンの最高峰といわれる600族以上で、ケッキング(670)より少し低い数字である。
新春スペシャルと銘打ったシリーズも今回が最後なので、最後はギミックやコンボではなくシンプルな火力をテーマに遊びたい。
戦術紹介
読者の皆様は「きあいパンチ」を使ったことはあるだろうか。ポケモン実況者のもこう氏が使用したクチートの影響もあってバトレボ時代は見かける技だったが、近年のレート対戦ではほぼ見かけない技になってしまった。
ノーリスク威力150と引き換えに相手の攻撃を受けると技が失敗してしまう難しい条件があり、気軽に使えないところがネックとなっている。とはいえ、決まったときは実に爽快で弊ブログでは過去にガラルヒヒダルマやウーラオスに使用させた記事を投稿している。
現環境で最もきあいパンチで火力を出せるポケモンは誰かというと、それは鉄の拳ケケンカニ氏である。アイテムを考慮せず、A実数値+特性+テラスタルのみで計算すると同氏のきあいパンチは火力指数で72,720(202*150*1.2*2.0)を計上する。
根性ハリテヤマ氏は85,050と最も高い数字を計上するが、根性は意図的に条件を満たすためにかえんだまなどを持たせるケースがほとんどで、それならケケンカニ氏にこだわりハチマキを持たせたらもっと数字が伸びることを考慮して除外した。
これらのポケモンの数字は魅力的だが、格闘タイプのポケモンが格闘テラスタルを使用して「今から格闘技を撃ちま~す」という素振りを見せたら、環境で有力な物理ストッパーのラウドボーンが出てきて詰んでしまうのではないだろうか。せっかくの高火力も通らなければ威力0の技と等しいのである。
しかし、イルカマンであれば元の火力が高いうえにタイプが水なのでラウドボーン氏とて簡単に受け出しを許さない。同タイプテラスタルに比べたら火力は落ちるが、格闘テラスきあいパンチの火力指数は最大で52,425(233*150*1.5)とそこそこの数字を出せる。8世代のA特化ザシアンの+1きょじゅうざんが54,900なので、瞬間火力としていかに優れているか伝わるだろう。
前置きが長くなってしまったが、今回はイルカマンできあいパンチをするだけ。だけ、といってもイルカマンは変身しなければいけないのでそれを円滑に進めるためにオリーヴァを準備した。
だっしゅつボタン+こぼれダネの被弾時に発動する2種類の要素を組み合わせて、グラスフィールドを展開しつつイルカマンに戻し、イルカマンはグラスシードでBを上げることでみがわりの生存率を上げる、ひいてはきあいパンチの成功率を上げることを目指す。
イルカマン@グラスシード
シンプルにAS、Aは特化したかったがS100が微妙なラインなので最速で妥協した。ダイマックス環境で3年くらい忘れていたが、早いポケモンのみがわり+アンコールは非常に強力で、補助技やみがわりが耐える程度の技を縛ってきあいパンチに繋げたい。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
イルカマン+オリーヴァは変身を円滑に進めるだけではなく、物理特殊で分担できて相性補完も優れている点が良い。
初手はイルカマン対デカヌチャン。
先発デカヌチャンはまずサポートなのでとりあえず殴ってみた。でんじはを警戒するならみがわりが正解なので、きあいパンチを撃ちたい衝動を抑えられなかったプレイングミス。ダメージは1/3強といったところか。
ナイーブフォルムではパワーが足りないので一旦オリーヴァに引いたらだっしゅつボタンを失ってしまい脱出できず。ちからをすいとるでデカヌチャンをいなしてガブリアス登場、ガブリアスに対しても同様にパワーを下げてイルカマンに戻したい。
ガブリアスは一旦引く。Aが下がっているので引くことはある程度予測できて、パーティにマリルリやヘイラッシャが入っているので引き先を確認するためとりあえずみがわり、草ロトム登場。
草ロトムさえ飛ばしてしまえばイルカマンに対する脅威はほぼ除去できるので、ここは迷わず格闘テラスタルを使用。
ロトムを破壊した。仮にロトムがスカーフでボルトチェンジを使用してみがわりを壊しつつ引く動きをされると厄介だったが、イルカマンが先行できた。
ちなみに、ロトムがHBだと103~123ダメージに抑えられるため、CS振りの眼鏡あたりだったと推察する。
ガブリアスに対してはみがわり→きあいパンチ。グラスシードでBが上がっている、毎ターン回復が入っていたので後攻みがわりを貼れるだけHPを残せた。
みがわりを使うHPが2程度足りないのでデカヌチャンにはジェットパンチを使用して退場、セグレイブが締めて勝ち。対戦ありがとうございました。
解説する試合のパーティと選出。
フローゼル単騎は考えにくいが、モロバレルやボーマンダなど雨パのパーツが点在するのでユキノオー……と言いたいところだがこのユキノオーはぼうおん*1なのでイルカ+オリーヴァに、ジバコイルがヤバコイルなので炎テラスセグレイブ。
※*1詳細:【ポケモンSVシングル】剣 舞 セ グ レ イ ブ - 受けルガチアンチ
初手イルカマン対ケンタロス(炎)。
初手イルカかノオーの二択で後者に強いケンタロスが出てくるということは何かしら雨のギミックがある、ノオーを除外する駒が必要になるのでケンタロスは残したい、ほぼ交代だろうということでクイックターン……と言いたいがそんなものはない。
(いるのなら)モロバレルが来そうなのでこちらもオリーヴァに交代、相手はケンタロスからジバコイルへ。攻撃を受けてこぼれダネ→だっしゅつボタンの順に作動して交代。
割とジバコイルがどうにもならない選出をしているが、ここは腹を括るしかないので様子見がてらみがわりを置くとジバコイルはあまごいを使用。
考え得るケースとして、初手のイルカマン対ケンタロスの対面はケンタロスがS種族値で上回るのでクイックターンをせずに素引きした、と思わせたのなら意図しないところでクイックターンを隠せていて、がんじょうを潰しつつクイックターンでオリーヴァに引くと考えたか。
当然、隙は逃さずアンコールであまごいをロック、ジバコイルはあまごいを使用し続けるので交代は必須、次のターンはどれか一体を犠牲にしなければいけない。
ジバコイルを粉砕。どうしてもがんじょうを意識してしまったが、アーマーガアなどを逃がさないじりょく、後攻火力に特化したアナライズもマイナーどころか見かけるので、この二つのうちどちらかだった。
あっと驚くようなテラスタルを残していたとしてもこちらはオリーヴァとセグレイブを残している、じきに雨もやむのでほぼ勝利を手中に収めたか。
B+1イルカマンがケンタロスの攻撃でみがわりを残せたので、フローゼルに残された手は無しか。対戦ありがとうございました。
反省点
雨+水テラスタルウェーブタックルの方が火力が出る(233*120*1.5*2.0=83,880)。以下、参考。
こちらは以前も掲載させていただいた、ひとりまつり氏の動画(掲載の許諾を得ています)。
同氏は一撃の火力に拘ったパワー系企画を得意とし、直近では毒暴走ザングースを題材にした動画が好評を博していた。反対にねらいのまとを活用したゲームメイクやスターのみを使った大博打など、変化球の引き出しも豊富で幅広い芸風(?)を持つ。
際どいテーマに挑戦しながら原則として勝ち試合を採用し、再現性を確立するために上手くいったものを2~3試合作るなど、コンテンツ制作にストイックなところが素晴らしい。個人的に動画を視聴する際は「参考にできるか、それは再現性のあるものか」という点に注目するので、同氏の動画は参考にする場合に信頼がおけるのもポイント。
他の動画に関しては掲載の許諾を得ていないので、ぜひ同氏のチャンネルを訪問してみてほしい。
おわりに
スカーフビルドアップコノヨザルから始まった新春スペシャル、いかがでしたでしょうか。
エンタメバトル勢としていろいろ思うところがあって、弊ブログが大切にしているテーマのひとつである「無駄こそ楽しむべき」に立ち返り、マジックルームを用いた一連の記事群を投稿しました。初めのうちは(お正月ということもあって)反応が良かったものの、徐々に飽きられてしまったのは己の実力不足を痛感しました。まどろっこしいことを散々やったので、最後はスカッとする純粋なパワーを出せるイルカマンでお口直しをしていただければ幸いです。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterまでお願いします。
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