どうも。
ラウドボーンが強いらしいので自分で使ってみました。
★本日のおしながき
ラウドボーンが強すぎるヤバい
近年のポケモンは御三家の扱いがやや丁重になり、単なる旅の仲間からランクマの強力なカードになっている。
例えばバトレボ~BWレートの時代だとゴウカザル、エンペルトのダイパコンビや「ラグで詰まないか」の格言まで生んだラグラージを比較的見かける程度だったが、前作ではエースバーンとゴリランダー、今作では今のところマスカーニャとラウドボーンが人気を集めているように、今や対戦環境の中心に御三家がいるのは当たり前である。
今作の御三家も専用技や強力な夢特性を持ち、中でも現環境屈指の物理耐久指数を持ちながら特性てんねんで積みアタッカーにも強く、80打点+100%Cアップの専用技を持つラウドボーンはひとつ抜けた存在といえる。
今回はそんなに強いならちょっと使ってみようということで、なんとなくラウドボーンを使ってみる。
戦術紹介
具体的なデータが公式発表されていないので印象で語ることになるが、環境のラウドボーンはHBに厚く割いた物理受け、積みエースストッパーとして多く使われているように思う。それでいてC種族値110から確定Cアップのフレアソングを飛ばしてくるので、打点が低く遂行速度の遅い耐久ポケモンと比べて異質なのが分かる。
今回着目したのはその「C種族値110」と「確定Cアップのフレアソング」である。威力80の一致技で攻撃しつつ打点を上げられるので、全抜きエースとしての適正も非常に高いポケモンである。特に「他者の積みは許さず自身は一方的に積む」といった傍若無人っぷりは強烈であり、積みサイクル系のパーティを多く見かける現環境に於いて適性のあるエース候補といえる。
問題はS種族値66という足の遅さである。高耐久・高火力の重戦車系ポケモンの宿命といえるが、逆にいえばその足の遅さは武器にもなる。
前回の段階では隠していたが、ドータクンをサポートしたパーティにはラウドボーンも入っており、同じくミミッキュのトリックルームから展開する裏選出として待機していた。現環境の傾向からラウドボーンの火力よりも搦め手を意識しているところに、火力を出せるラウドボーンで奇襲をかけていく。
基本の動きとしてはガブリアスでステルスロックを撒いて0.5~1.5体削る(優先度は削り<ステロ)、ミミッキュでトリックルーム+その場面に必要なサポート、トリル下でラウドボーンがスイープといったトリル軸の基本的な動きをするだけ。ギミックもコンボもない正直言って面白みのない遊び方をする。
以下、使用個体。
ラウドボーン@のどスプレー
トリル下での運用なのでHCベース、Hは実数値191で16n-1、Cは特化、残りをBに振ってSは最遅。HBは同じ16n-1で比較すると191-141(残り努力値最大)、207-124(同)だと物理耐久指数は前者が26,931で後者が25,668になるので、前者の方が固くなる。物理受け運用ではないので素直にHPに割いた方がバランスは取れるが、そもそも特殊にそこまで信用を置けないラウドボーンを特殊に当てること自体が少ないので物理耐久指数を優先した。
フレアソング+のどスプレーで1ターンに2度Cを上げられるのは時間制限のあるトリルエースと相性が良いと感じたので採用。やや前提となる部分があるので炎が等倍以上の相手と対面させる、ラウドボーンに繋ぐまでのガブリアスとミミッキュの削りが重要になる。
テラスタイプはテラバースト前提となる氷。炎+霊の範囲で大体等倍以上を取れるが、主にドラゴンを意識した昔ながらのめざ氷感覚で採用した。具体的に当てたい相手としてカイリュー、ボーマンダ、サザンドラ、セグレイブなどが挙げられるので岩でも良さそうだが、そうすると地面が抜群のままなので非トリル下での選択肢が狭まってしまう。また、セグレイブはテラ地面が主流のようなので岩だと墓穴を掘ってしまう。素の状態で炎や格闘技が飛んで来ないラウドボーンの元タイプとも相性がいい。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
トリル下でラウドボーンを抜けるポケモンがパッと見でいないので。
初手はガブリアス対ドラパルト。
剣盾環境ならミミッキュに引いたと思うが、当たるドラパルトが特殊ばかりだったので襷もあるしステルスロックを優先。ドラゴンアローが飛んで来たら死に出しミミッキュでカバーできると思ったので居座った。みがわり→おにびでガブリアス弱体化。
ウルガモスで起点にしにきたが、ステロガブなのでがんせきふうじがあって助かった。ちょうのまいを何度積まれてもSは据え置きのまま、そもそもラウドボーンがいるのでそこまで脅威ではない。あさのひざしで回復を挟むも、堪らずテラスタルを使用した。
次のあさのひざしのタイミングでミミッキュに交代、トリックルームからラウドボーン召喚を狙う。
ここから捲らなければいけない。裏は火傷してアタッカーとしてはほぼ機能しないガブリアスとミミッキュなので、エースの奮闘が求められる。
ウルガモスには1発目のフレアソングを耐えられてしまったが、逆にいえば安全な対面でCを三段階(フレアソング*2+のどスプレー)上げられたのでパワーは十分。
相手はウルガモスにテラスタルを使用したので、ロトム+ドラパルトには相性通りの攻撃技を選択すればいい。両者に一貫するシャドーボールでロトムを撃破。
ちなみに、特化ラウドボーンの+3シャドーボールはH振りロトム(157-127)に対して159~187ダメージなのでかなりギリギリ。環境的に少数だと思われるが、チョッキやHDだった場合は耐えられた。
最後の1体ドラパルトはみがわり+おにびを見たのでたたりめもあることを考慮し、テラスタル氷を使用。ドラパルトの攻撃を耐えればほぼ勝ちの状況でりゅうせいぐんを耐えて返して勝ち。対戦ありがとうございました。
なんとしてもガブリアスを起点にしたい相手の焦りで早めのテラスタルを誘発できたが、そもそもラウドボーンの可能性を考慮した場合、早々にウルガモスにテラスタルを使用する必要は無かったと思う。ロトムとドラパルトのテラスタイプ次第だが、やや助けられた節があるのでもう一試合。
解説する試合のパーティと選出。
初手デカヌチャン、拘りスカーフorメガネのサザンドラorロトムのうちどれか一体が来ると読んで、いずれにも対応できる襷ガブリアスからミミッキュ、全体的にゴーストの通りが良いのと氷テラバーストでサザンを刺したいのでラウドボーン。
初手ガブリアス対デカヌチャンだったので、とりあえずじしんから入るとロトムに引かれて、トリック警戒でがんせきふうじを押した。ロトムはハイドロポンプを外したので余裕があると見てステルスロックを押したらデカヌチャン。
またロトムに戻して~とやっているうちにロトムがテラスタルフェアリーを使用。こちらは安定行動をしているだけだったが、悉く攻撃を透かせるので気持ちよくなったのだろうか。ロトムに対しては余裕があるのでミミッキュに引き、ここからラウドボーンを召喚する手はずを整える。
ミミッキュが倒されて死に出しラウドボーン。
基本的に安定行動しかしないのでデカヌチャン対面でフレアソング、サザンドラに引かれる。
このサイクルでサザンドラを倒すということは氷テラバーストが要求される。サザンドラを除外してもトリックルームターンは残り1、相手はロトムを切ってトリルが終わるターンにデカヌチャンを出してデカハンマーを選べばいい。とはいえ、ここはサザンを倒さなければいけないのでテラスタル。
サザンドラとデカヌチャンを処理してトリックルームターン終了。ロトムではなく先にデカヌチャンが来るということはデカハンマーを採用していない、ステロ+電磁波+アンコール+はたきおとすのような構成だったか。
氷ラウドボーンがロトムのハイドロポンプを耐えて返して勝ち。対戦ありがとうございました。
先発ガブリアスの攻撃をいなすためにテラスタルを早々に使用したのがこちらにとって有利だった。サザンドラに鋼テラスタル等を使う余地が無かったので、氷テラバーストで刺せた。デカヌチャンのデカハンマーがない、もしくは相手が自分の勝ち筋を把握できていなかったことが幸いした部分もある。
尤も、A252デカヌチャンのデカハンマーは今回使用したラウドボーン(191-141)が氷タイプだとしても164~194ダメージなので、やや有利な乱数で耐える。ただ、先発で起点を作るデカヌチャンがどう努力値を振るのか分からないので何とも言えない。
反省点
環境でも人気のポケモンを3体使っているので当然強い。記事を読んだ方も「そらそうよ」と思うだろう。
正直ラウドボーンのテラスタイプはよく見るフェアリーで十分だと思うが、そこは独自性と奇襲性を出したいと思って氷にした。防御タイプとしては率直に言って弱く、炎+霊との補完性もそこまで高くないので、ただの逆張りで終わっている気がする。
ただ、非トリル下でフレアソングを積まなくともカイリューの地震を等倍で受けつつテラバースト氷で返せたのは良かったが、良くも悪くもその程度だった。
おわりに
年内の戦術記事は本記事をもって終了します。今年も一年ご愛読ありがとうございました。次回は2022年を振り返る総集編を予定しておりますので、一緒に弊ブログの2022年を振り返りましょう。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterまでお願いします。
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