どうも。
火傷しない物理アタッカーっていいですよね。
★本日のおしながき
物理レシラムはアリかナシか
まずはこちらのデータを見ていただきたい。
剣盾環境ではそのままでは使いにくいそらをとぶ、反動やロックが煩わしいフレアドライブやげきりんをダイマックス技として使えたので、物理型のレシラムが一定数存在した。
中でも禁伝2体環境となったS27以降、特にS28からの変化に注目したい。DM時の加速手段として非物理型でも採用されたそらをとぶからダブルウイングの採用が主となり、げきりんやフレアドライブの採用率も最高時で45%まで伸びた。
反面、DM禁止シリーズのS21~S23はどの技も採用率を大きく落とし、非DMと物理型の相性の悪さが分かる。
SV環境S18暫定のデータを見ると、やはり物理型の勢いは前作以下である。そもそもレシラム自体が使用率150位圏外なので大きなデータがないのかもしれないが、物理型が強かったのはDMシステムとの相性が良かったから、と結論付けても構わないだろう。
メタ寄り物理レシラム
前項で述べた通り、物理型が強かったのはDMの恩恵による部分が強かったため、今作の物理レシラムは酔狂にも程があるとまでは言わないが、貴重な禁伝枠を割くほど強い要素ではない。
強いていうなら、物理レシラムの強みはコライドンを封印できるところにあると思っている。何を言っているのか意味が分からないと思うが、今作で物理レシラムを運用するのであれば、このメタ要素を生かさなければいけない。
他には禁伝の中では4番目に使用率が高いホウオウや、物理耐性の低い特殊受けに強いといった良さもあるが、それこそレシラムである必要はない。
@クリアチャームorいのちのたま
テラスタイプ:フェアリー
実数値:175-189-121-*-140-142
努力値:0-252(+)-4-0-0-252
パワーが足りないのでAは特化、Sは準速でも1加速で最速S135~136族は抜けるので最速にする必要はそこまで無いと思う。調整をするほど努力値に余裕がないのでシンプルにAS振り。
クリアチャームはクッションにしたり特殊を受けようとする霊獣ランドロス(慎重10.8%、チョッキ12.2%)のいかくや、がんせきふうじやこごえるかぜ等のS操作技などを対策できるので便利。いのちのたまはシンプルに火力補助として優秀。
りゅうのまいはテラバーストに変えてもいいと思う。火力を補助したければ珠や味方のステルスロック等でサポートし、速さが欲しければねばねばネットで足りるS種族値を持っているので、無理に一体で完結する必要はない。
ストーンエッジはコライドンが炎テラス(90.3%)であると決め打ちしているので、そこに対する最大打点と、特殊に自信があるホウオウはレシラムにテラスを使わないのでそのへんを意識して。コライドンの炎以外のテラスは鋼が3.4%、フェアリーが1.7%、電気が1.3%…と続くので、ストーンエッジが通らなければフレアドライブが通る。テラスをせず突っ込んでくるのはどうしようもない。
実戦レポート
相手のデッキにコライドンが入っているのでできれば封印したい。本来特殊に強いドオーには有利だが、物理に強いラウドボーンには弱い。
初手オーガポンとラウドボーン。
ちょうはつ→おにび(不発)。
まきびし→フレアソング被弾→ツタこんぼう→フレアソング被弾→ツタこんぼうでラウドボーンを処理。
死に出しガブリアス。
ツタこんぼう→スケイルショット被弾でオーガポンはお役御免。いるなら挑発を受けたラウドボーンから引いてもいいように思えたが、半減ツタこんぼうで4割程度削れたので、少し難しかったか。
死に出しブリジュラス。
特性がんじょうが生きているのでりゅうせいぐんを押せばよい場面だが、ガブのテラスまで考慮すると五分といった感じ。イバンではないので択を外せばカバーできないが、鋼(52.8%)やフェアリー(12.1%)テラス読みでエレクトロビームやラスターカノンを押せるほど強気ではないのでじしん被弾→りゅうせいぐんでガブを処理。
死に出しコライドン。
イバンならここからでんじはでS操作をできるが、ハーブなので為す術なくブリジュラスはお役御免。
死に出しレシラム。
もうやるしかないのでフェアリーテラスを使用し…
アクセルブレイク被弾(急所)→りゅうのまい。
陽気252振り想定で非急所時のダメージが58~69、急所時が87~103なのでこの範囲内。鉢巻等の火力アップアイテムは持っていないことが分かる。
コライドンが最も持っているアイテムがこだわりハチマキ(27.7%)、次点でいかさまダイス(22.0%)、こだわりスカーフ(16.1%)と続くので、スカーフを考慮すると竜舞は裏目になる。
ここまでの流れを整理。
お互い禁伝ポケモンを最後に残し、こちらのレシラムは竜舞1積みでAS+1ずつ、フェアリーテラスを使用済み。相手のコライドンは鉢巻でないことは確定、テラスは未使用。
コライドンは鋼テラスタルを使用、満を持してふういん→フレアドライブ(失敗)。
逆にレシラムのフレアドライブでコライドンを処理して勝ち。
ふういんのお陰で択の先延ばし(鋼テラスを見たうえで技を選択)できたので、採用していてよかった。炎テラスだった場合はストーンエッジを2回続けて当てなければいけなくて、アクセルブレイクは耐えるがニトロチャージも採用していた場合は負けなので、鋼テラスで助かった側面もある。
物理レシラムを見越したようなラウドボーン、竜技やテラバが無いことを分かっているようなコライドンの動きなど「再戦か?」というような内容だった。対戦ありがとうございました。
役割対象のホウオウがいる。シャリタツやセキタンザンは特定のポケモンに対するメタカードのような匂いがして、とてもユニークなデッキを使っているお相手氏。
初手オーガポンと一撃ウーラオス。
あんこくきょうだ被弾→カウンター(襷発動)。
ウーラオスからテツノワダチに交代、ワダチはブーストエナジーでS上昇。
オーガポンはふいうち読みでまきびしを選択していた。
ステルスロック→ツタこんぼう→アイアンヘッド被弾でオーガポンはお役御免。
死に出しコノヨザル。
はたきおとす被弾(急所)→じならし→アイアンヘッド被弾でお役御免。
ワダチから特に有効打は無いと思ったので交代読みでじならしを押したが、裏にいるとすればホウオウの可能性が高いのでプレイングミス。ワダチが止まらないので素直にドレインパンチを押すべき場面だった。
死に出しレシラム。
フェアリーテラスを使用、はたきおとす被弾→りゅうのまい→フレアドライブでワダチを処理。はたきおとすは中間択だと思うが、レシラムが2番目に多く採用しているテラスタイプがフェアリーというデータがあれば強気にアイアンヘッドを押されてかもしれない。
プレミではあるがコノヨザルのじならしが効いて1加速でワダチを抜けた。
死に出しホウオウ。
竜舞フレドラを見せた時点で物理型だとバレているので、サブウェポンのストーンエッジを考慮するとホウオウはテラスを使う場面だが、レシラムが使用率圏外ということもあってか、ここはすんなりと通してもらえた。
ホウオウが最も採用しているテラスタイプである草(35.1%)、フェアリー(31.5%)や地面(16.2%)を考慮するならフレアドライブを押したいが、どちらにせよ草以外なら一発耐えられるので、という意味でストーンエッジを押した。
最後に残ったウーラオスがまきびしを踏んで勝ち。
ホウオウの部分もそうだが、竜舞を見せた後にワダチがテラスを使っていたらタイプによっては負けていたと思う。禁伝環境1か月目でビッグデータと呼べるものも無いので、どこまで傾向を信じてテラスを使えばいいか、どこで使うのが正解か手探りな部分があり、そこは怠慢とかプレミというより仕方のない部分かもしれない。
あとがき
記事はあくまでも「こういう動きができます」とアピールをする場なので、役割対象に機能している場面をピックアップしているが、正直物理レシラムは無いと思う。
コライドンを封印できる点は強いと思っているが、実戦レポートでも載せたように晴れ下のアクセルブレイクは半減でも痛い。また、コライドンが最も採用している炎技はフレアドライブで75.2%あり全ての技の中で最も高いが、ニトロチャージも55.5%の採用率を記録しているので、完全に封印するのであればニトロチャージも抑えなければいけない(数字は記事作成時のもの)。
晴れ下炎テラスコライドンのニトロチャージはダイジェット並みのバリューがあり、等倍テラスレシラムがニトチャで余裕の確2を取られるので、対コライドンに安定しないのであれば封印込みの物理型の意味がない。
現状、フレドラとニトチャを両採用している、フレドラを切ってニトチャだけ採用しているなど傾向もはっきりしないので、ある程度決め打ちしたい封印型は時期尚早だったと思う。強いていうなら竜舞をニトチャに変えれば使えないことも無いが、それでは対コライドンに特化しすぎて汎用性を欠く。
おわりに
次回ちょっとお話しさせていただこうと思います。