どうも。
最初にバイオレットを購入したのでミライドン氏を使おうと思いました。
★本日のおしながき
力と制約
最近は何かとパッケージを飾る禁伝ポケモンに要素を盛りすぎなところがある。
9世代ではミライドンとコライドンが、フィールドor天候+自強化というとんでも要素を引っ提げて登場した。これにより前者は未来パラドックス、後者は古代パラドックスと晴れパ全体を活性化するパーツとしても機能し、ミュウツーの頃からポケモンを遊んでいる古参としては「やりすぎだよ^^;」と思うばかりだ。
ただし、ミライドンに関してはタイプ一致技はどちらも無効タイプがあり、そういう意味ではパワーに対する制約が設けられているデザインだと思う。
ねらいのまと の限界
高火力電気アタッカーのサポートといえば、やはりねらいのまとだ。
例えばこれをランドロスに押し付けた場合、地面は電気を等倍で通すようになり、飛行との複合なので無効が一転抜群で通してしまう。テラスの無い過去環境では、ランド一体で電気を見ている場合、いとも容易く電気の一貫を作れた。
だが、それはあくまで起用される地面枠がランド一強の環境に限った話である。ねらいのまとの本質は「無効タイプが等倍になる」だけであり、電気が抜群で通るのはランドが飛行との複合タイプだからだ。
使えるポケモンは異なるが剣盾の一回目の禁伝環境とSV現環境の地面ポケモンを比較した。
剣盾では霊獣ランドロスが3-2-3と3期連続で高い使用率を記録しているが、他のポケモンは一桁まで使用率を伸ばしていない。実際に対戦しているプレイヤーなら感じていると思うが、使用率一桁と10位台、20位台では実際に遭遇する回数も体感的にもそれなりに差がある。
一方でSVの現環境は、使用率10位以内に霊獣ランドロス、ディンルー、赫月ガチグマがランクインし、前期65位から復権したカバルドンが14位につけて追走する。独自の役割があるグライオン、特定のポケモンに滅法強いドオーなど全体的に地面ポケモンの地位が向上している。
剣盾は霊獣ランドロスに加え、ヌオーを筆頭に水+地面枠が勢力を拡大していたので、ねらいのまとが効果を発揮する対象が多かった。ところが、現環境を見渡すと等倍で通るだけになるポケモンが多く、環境的な要因でねらいのまとの限界を感じた。
し っ と り ミ ラ イ ド ン
前項で述べた経緯から、高火力電気+ねらいのまとによる勝ち筋の構築が難しくなったと感じる。特に今作はテラスタルのおかげで多少のタイプ被りを気にせずパーティを組めるので「霊獣ランド+もう一枠」のような、地面枠が複数存在するパーティも少なくはない。
そうなったときに、一度しか受け渡しができないねらいのまとでは対応が難しく、さらに電気を等倍で通す程度では劇的に処理速度が上がるわけではないポケモンもいるので、ねらいのまとに代わる要素を探さなければいけなくなった。
そこで今回はミライドンのサポートとして、以下のハラバリーを育成した。
@イバンのみ
テラスタイプ:電気(使わないので不問)
努力値:20-0-252-4-44-188
H-Bを特化霊獣ランドロスのじしんを確定で耐えて、無振りディンルーのじしんが確定2発(ランドに受け出しからイバン→みずびたし、ディンルーに受け出し→みずびたしで退場可)。
Sを同じS45族のディンルーより速くなるようにし、少しSに振ったガチグマの上からも動けるように多めに割いた。余りをDに、端数をCに。
特殊電気の役割集中は高頻度で地面を呼ぶので、上手くハラバリーを活用してミライドンを通す流れを作っていくのが目的となる。
実戦レポート
相手は地面2枚なのでハラバリーと、本記事では取り扱わないがドーブルも含めたWみずびたし選出をする。みずびたし2枚+ミライドンだとバリューが低い、サイクルを回せないといった弊害があるので、ドーブルが淘汰されていったという話。
ミライドンはCS振り(準速)スカーフ、水テラス。
初手ミライドンとキラフロル。
襷が最多(53.0%)なので恐らく何を撃っても一緒、ミライドンはハラバリーに引く動きが基本なので、キラフロルが引くことも視野に入れてりゅうせいぐんを選択。襷ではなく、チョッキの場合は無振りでも確定で耐えるため、襷の次に多いレッドカード(18.5%)か。
死に出しコライドン。
ミライドンからハラバリーに交代、ニトロチャージ被弾。
コライドンの唯一の良心は先制技がないところなので、こらえる→とんぼがえり。
逃げられてしまったがニトロチャージ1積みを解除してくれるのは願ったりかなったり。
コライドン(とんぼがえり)からガチグマに交代。
とんぼがえりだったのでHPがイバン圏内に入らず、ガチグマが想定よりも速かったのでみずびたしを使えないままハラバリーが退場。
死に出しドーブル。
みずびたし→ブラッドムーン被弾。拘っていないので恐らく次はしんくうはが来る、逆にミライドンの拘りを解除するためにドーブルは残したいので、ここはミライドンに引いてみる。
ドーブルからミライドンに交代、しんくうは被弾。
次に考えるのはみずびたしで地面枠として機能しなくなったガチグマをどうするか。みずびたしはテラスタルを使用することで解除できるのでテラスを使うか、電気技読みでコライドンに引くかの二択になる。
ミライドンに対してコライドンとガチグマ、どちらを残すか天秤に掛けると後者だと思ったので、ここは対面のガチグマを倒すイナズマドライブではなく裏のコライドンを撃ち抜くりゅうせいぐんを選択。
ガチグマからコライドンに交代、りゅうせいぐんで処理。
ねらいのまとと異なり交代で解除されてしまうデメリットはあるが、逆にみずびたしそのものがブラフになり得る。テラスを見せていないコライドンに対して拘ったミライドンでは分が悪いので、こうして除外してしまえば問題ない。
りゅうせいぐんを使ってしまったので、このために残しておいたドーブルを切って再度ミライドン。相手もなかなかテラスを見せてくれないので、結局最後も択になってしまう。
コライドンが晴らしているのでテラバースト水は弱い選択肢になる。ガチグマのテラスを考慮するとノーマル(67.2%)が最多、次点で毒(16.8%)だが、テラス読みでイナズマドライブは流石に強気すぎる。三番目に多いフェアリー(11.7%)まで考慮すると負け筋になるが、りゅうせいぐんを押すしかなかった。
結果的に通ったので事なきを得たが、ここに関してはねらいのまとが強い場面。テラスを使わなかったのは使っても意味がない、ということだったのだろうか。対戦ありがとうございました。
一戦目で十分に魅力が伝わったと思うが、念のため。
スカーフだと機動性に欠けるのでミライドンの持ち物を珠に、ドーブルの使い勝手が悪かったので純粋な攻め駒にチェンジ。
初手パオジアンとカイリューだったが、引くかテラスが定石なのでかみくだくを選択、カイリューからハッサムに交代。
パオジアンの襷を残したいのでミライドンに交代、バレットパンチ被弾。次のターンにイナズマドライブでハッサムを処理。
死に出しカイリュー。
とんぼがえりでハラバリーにスイッチ、じしんを被弾。被ダメを見れば一目瞭然であるが、特化霊獣ランドロスのじしんを確定耐えするハラバリーにこれだけ入るので鉢巻確定。しんそくに邪魔されずイバンからみずびたしを発動できる。
イバンのみ発動、みずびたし→じしん被弾でハラバリーはお役御免。
カイリュー、ハッサムと見て雰囲気的にカバルドンは選出していない感じなのでイナズマドライブを押してもよかったが、見せポケでないなら恐らくいるであろうコライドンを撃ち抜きたかったのでりゅうせいぐんを選択した。
カイリューを倒した後に出てきたコライドンにミライドンが倒されたので死に出しパオジアン。テラスは既に吐かせたので、パオジアンがつららおとしを当ててくれれば勝てるが、コライドンにスケイルショットがあれば(24.6%)負けか。パオは準速なので速さ比べでは負けている前提。
ここまでやって最後は択と命中率なのかという気もするが、パオジアンが頼れるポケモンで良かった。
みずびたしを使って直接電気技を叩きこむのが王道ではあるが、相手もそれを分かって通すわけが無いので、交代やテラスを誘発しやすい動きになる。今回でいうとカイリューにテラスを強要させ、コライドンにテラスを使わせなかったので、最後にパオジアンが勝ち筋になった(炎テラス想定)。あの場面はりゅうせいぐんを選択していたので、電気技読みでコライドンに引いても結果は同じだっただろう。対戦ありがとうございました。
あとがき
とても気持ちよく戦えた。ミライドンが少しイカれているので専属サポートのハラバリーを入れても選出のバリューが極端に落ちることなく、それでいて地面に対するストレスを軽減できた。
初めはみずびたしからイナズマドライブ連打で強引な勝ち筋を作ることを想定していたのでスカーフ起用だったが、対戦を重ねていくとみずびたしを受けた相手は引く、もしくはテラスを吐き出すという共通点が見えてきた。となると基本は交代を想定して裏のポケモンを撃ち抜く技を選択する方が強いため、撃ち分け可能で後続の負担を強められる珠に変更した。
最後にみずびたしとねらいのまとの長所短所をまとめておく。
★みずびたし
○繰り返し使用できる
○電気を等倍ではなく抜群にできる
→おまけで一致火力の低下も狙える
○交代やテラスを強要する動き
✕テラスタルで無効化
→ダイマックスにいちゃもん的な落とし穴
★ねらいのまと
○交代されても残る
○テラスによる上書きに干渉されない
✕あくまで等倍処理
→ディンルーが重いまま
✕アイテムの重複は不可なので一度きり
→セイムビートで強そう
おわりに
26日は日本ダービーですね。昨年、東京巧者でダービーも期待されたスキルヴィング号に悲しいことが起きてしまいましたが、ダービーに限らずですが全人馬無事に走破するのが一番大切です。
個人的にメディアもかなり取り上げているシックスペンスの評価が難しいと思っています。レガレイラはなんだかんだで掲示板には来るけれど馬券内は来ないサトノレイナスパターンだと思っていましたが、鞍上のルメールさんがオークスを勝ってかなり良さそうなので一変するかもしれないですね。
シンエンペラーは優等生だけど皐月賞を見ると他に強い馬がいるし、ゴンバデカーブースはホープフルを取り消したことで2,000m以上の対応が正直分からないので怖いですね。戸崎さんもオークスで乗れていましたし、ジャスティンミラノに逆らう必要はないのかな。
未勝利を抜け出すのに時間は掛かりましたが近3走は崩れていないコスモキュランダ、皐月賞4着で終いが良くて東京が合いそうなアーバンシックとジャスティンの3頭を厚めに勝負しようかな、などと現時点では考えています。ダービーが楽しみですね!