どうも。
シングルなのかダブルなのかローテなのか紛らわしいですがシングルです。
★本日のおしながき
絶対的な炎タイプアタッカー不在時代
オーガポン氏やイーユイ氏が使用不可となり、現環境は絶対的な炎タイプアタッカーが不在の時代ともいえる。
バシャーモ(47-41-29-30)や炎ケンタロス(57-36-41-44)、エースバーン(70-35-35-37)はレギュH開始時より評価を上げていて、特にバシャーモはレギュH後半から使用率トップ30入りを果たした。ソウブレイズも安定した使用率こそ残しているものの、ウルガモス・ラウドボーン2強時代に最初に覇を唱えたのはバシャーモだった。
逆に、ママンボウが大流行したレギュH前半に評価を上げていたのがヒスイバクフーンだった。おみとおしにより型が多彩なポケモンをある程度特定出来たり、拘り+噴火+クッションでアタッカーとしても活躍した。今回はこのバクフーンの立ち回りに注目し、戦術を組み立てていきたい。
コ タ リ ザ ロ ー テ ー シ ョ ン
今回はコータス+リザードンで火力を出す動きを軸として考えていて、リザードンがエースとなるわけだが、正直数字が足りない。特性サンパワーと晴れによる二重強化で火力は補えるものの、いくら低速環境と言えどSが足りない。
かといって素の耐久が高いわけではなく、自分より速いポケモンに簡単に制圧されてしまうのが難儀なところだ。そこで、ヒスイバクフーン(+ママンボウ)がやっていた「クッションでアタッカーを守る動き」を取り入れて、なるべくリザードンが自分より速いポケモンと対面しないような盤面コントロールができないか考えていく。
基本的な形は拘りアタッカーのとんぼがえり+脱出ボタンのオーソドックスな脱出型天候パを採用する。さらに、メインアタッカーのリザードン自身も脱出することで攻撃後の起点化を回避しつつ、再度拘りアタッカーから攻撃を始められる。
天候が切れるタイミングでクッション(コータス)を切りつつ、再度天候エースのリザードンを出し、最終的にはリザ自身でも拘りアタッカーでもスイーパーになり得るという、3体を目まぐるしくローテーションして戦う戦術を目指す。
ポイントは1ターンのうちに攻撃と展開が同時に行えること。1ターンに可能な行動より少し多めのアドを稼ぎ、展開速度の高さと押し付けられる火力の大きさで制圧を目指す。各々の仕事を終えたポケモンが早々に場を去るため、手札を晒す速度こそ早いものの起点にされるポケモンがいない、的を絞らせない動きでデメリットを相殺していく。
✓@だっしゅつパック
火力不足を補うオーバーヒートを採用しやすくし、次の展開に繋げるキーアイテム。
✓氷テラス
対カイリュー。
✓わざ
オーバーヒート…メイン火力
ブラストバーン…フィニッシュ用
ソーラービーム…役割破壊
テラバースト…使用率トップのカイリュー用
✓@だっしゅつボタン
天候パの始動要員としてオーソドックスなアイテム。
✓努力値
HD特化。C特化ガチグマのだいちのちからが25.0%の乱数一発、同条件のテラスブラッドムーンが50.0%の乱数一発なので足りていないが、少しでも乱数勝負に持ち込むため。
✓ゴーストテラス
のろいによる自主退場用。起点化回避。
実戦レポート
余計なことは考えず基本選出で。
初手ドラパルトとアーマーガア、アーマーガアからアシレーヌに交代→とんぼがえりでコータスへ交代、サイコノイズ被弾でだっしゅつボタン発動。
リザードンにスイッチ、アシレーヌからアーマーガアに交代→オーバーヒートでアーマーガアを処理してだっしゅつパック発動、振り出し(ドラパルト)に戻る。
アシレーヌ対面でソーラービームを選択して草テラスだと不利、ソラビの有無を確かめるなら一旦アマガ引き、この対面フェアリー技は飛んで来ないので居座られてもオバヒで脱出してドラパでオーケーな場面。なのでオバヒ一択だった。
死に出しバシャーモ。
まもる→ゴーストダイブ(潜る)→まもる(失敗)→ゴーストダイブ(ダメージ)。この技はまもるを貫通するので関係なし。
ドラパルトからコータスに交代、テラバースト氷被弾、珠ダメでバシャーモを処理。
現在のバシャーモは襷より珠の所持率が高く、ドラパ対面で飛んできそうな技ならコータスが耐えられそうなので、珠だったらラッキーくらいの気持ちで。
最後はリザで詰めて勝ち。ソラビ→激流圏内から予想外の火力でリザが倒されてもドラパを残せているので詰め筋が2つある状態だった。テラス未使用なのでコータスの霊テラスのろいも含めれば、どこからでも勝ちに持って行ける。一体のポケモンに負担をかけすぎず、ローテーションを回しながら戦えたからこそだと思う。
全体的に炎の通りが良いが、特殊主体の晴れパが呼ぶアシレーヌの処理だけ気を付けたい。ドラパ(竜技)の通りがイマイチなので、グライオンからスタート。
初手グライオンとハッサムでスタート、とんぼがえり→(コータスにスイッチ)→つるぎのまいを積まれる(+2)。
飛行テラス使用、ダブルウイング(外し)→ステルスロック。
ハッサムが引くと思ったので脱出しない前提でステロを押した。
ダブルウイング被弾→(だっしゅつボタン発動)→リザードンにスイッチ、オーバーヒートでハッサムを処理→だっしゅつパックで振り出し(グライオン)に戻る。
死に出しアシレーヌ。いるならハッサムを残してもいいように思えるが、対ポイヒグライ性能が下がったハッサムを残すよりアシレのHPを温存したかった、というところか。
晴れターンの管理をしたいので、グライで1ターン居座ったのちにコータスに下げてリザードンを死に出ししたい。
飛行テラスを使用、じしんで削り→ムーンフォース被弾。
うっかり激流圏内に入ると晴れ下でもキツいので飛行テラスを使用したが、ここはテラスのタイミングを読まれていた。
コータスはハッサムのダブルウイングでいい塩梅に削れていたので、理想的な死に出しができた。
ブラストバーンでウルガモスを処理して勝ち。対戦ありがとうございました。
あとがき
中速以下を制圧するリザードンと、リザードン以上のSを持つポケモンに対抗するドラパルトorスカーフグライオンの組み合わせも良かった。5世代で流行った霊獣ランド(氷4倍)+脱出トノに倣い、ドラパグライが誘う氷やフェアリー技を半減で受けられるコータスを自然と組み込めるのも、脱出型の天候パと相性が良く円滑にローテーションを回せた。
拘りを解除したい先発、比較的起点にされやすいコータス、サンパワーのスリップダメージをなるべく減らしたいリザードンの三者の思惑が一致する、非常に有益な戦術を組めたと思うが、全く対策していないのでステルスロックがあまりにも痛すぎる点は気を付けたい。
おわりに
今年も一年ありがとうございました。
最終3桁を目指したり、レート2,000を目指すうえで必要はないけれど、つい誰かに話したくなるポケモンバトルをテーマに、筆者なりにやれることはできたと思います。来年もまたポケモンを楽しんで、筆者自身が思う「楽しい」をこの場を通してシェアできたらと思います。
読者の皆様におかれましては、どうぞ良いお年をお迎えください。
※サムネ用