どうも。
アルセウスで一番使わなかったライドポケモンはオオニューラです。
★本日のおしながき
イントロダクション
実戦レポート
前回は毒菱→コートチェンジで自陣に毒菱を撒いた。これの失敗パターンとして(1)初手の毒菱要員が挑発を受ける、(2)毒菱展開を嫌って回収(解除)されるといった要素が挙げられる。そうなると毒菱要員は腐りやすく、コートチェンジ要員のエースバーンと根性を発動できないガチグマの2枚で戦う羽目になる。
それでは弱いので今回はスキルスワップでマジックミラーを相手に移す→毒菱を使って反射してもらう手法を採る。マジミラを移したポケモンが交代したら一緒では?と思うかもしれないが、今回は交代の有無でルート分岐できる形にした。
初手ブリムオン対シロデスナ。シャドーボール→スキルスワップ→だいちのちから→バトンタッチで初動は上々。今作はテラス択が発生する場面で様子見の交代をしたいことがあるので、スキスワを終えたブリムオンは雑に切るのではなく遅さを生かした後攻バトンで残しておきたい。
ここが今回のポイント。マジックミラーを押し付ける行為を訝しんで交換された場合はコンボが不成立になるので、毒菱要員のポケモンが腐らないようにAS振りアタッカーベースのオオニューラに毒菱を撒いてもらう。
シロデスナがノーマルテラスタルを使用しているので、オオニューラの格闘技をケアする場合は交代(ポットデスかマリルリ?)がある場面。交代を考えるのであればノーマルジュエルは温存しておいても良かったと思うが、ねこだましはこのタイミングでしか使えないのでかるわざを発動させておいてどくびし。
今回はコンボが成立したのでオオニューラはお役御免、死に出しガチグマ。
格闘技ケアでシロデスナが引かなかったので裏にポットデスはいないと踏んでからげんきを使用。
死に出しパオジアン。テラス権は使っているので、ここでは持ち物(襷か珠か)を見るために一旦ブリムオンに交代。珠ダメが無かったので襷、もしくは拘りアイテム等か。
理由としては襷の場合、1回目のドレインパンチで襷まで削ると2回目の回復量が1になるので、1回目の攻撃を最小打点(この場合はくさわけ)にし、2回目の攻撃でドレインパンチを使用してできるだけHP残量を高くして3体目と対面するため。
実際にくさわけ→ドレインパンチで処理。水テラスタルを使用してつららおとしを半減+等倍かみくだくを何とか耐えてパオジアンを倒した(もちろん怯んだら負け)。
ラスト一体はポットデス。ノーマルテラスタルを使用したシロデスナにオオニューラを死に出しした場面で出てこないので、選出していないものだと思った。
ポットデスがいるとなると話は別で、S8ではしろいハーブの採用率が90.4%ながらきあいのタスキも7.7%あるので、パオジアンを襷と思い込んでいたら実はポットデスだった、という事態もあった。何はともあれ対戦ありがとうございました。
準備してきたので一応分岐パターンも。
流行のゴリラニューラ、スタンダードな雨パの二択を迫る良いパーティ。物理受けの水テラスファイヤー、ほぼHB振りの水テラスハバカミもいるが、まぁブリニューラ+ガチグマで良いだろう。
初手ブリムオン対バサギリ。スキルスワップでマジックミラーを押し付けたのち、きれあじを失った状態を解除するためにバサギリを交代。
スキルスワップの欠点として連射できない点があり、再度マジックミラーを押し付けるためにはブリムオンも一旦引かなければいけないが、そんな余裕はない。この時点で毒菱反射を狙うコンボが途切れたので、ルート分岐が視野に入れる。
死に出しオオニューラ。ねこだまし→(ジュエル消費)→アクロバットで相手のオオニューラを処理。
死に出しゴリランダー。テラスを使っても(水なので)不利なガチグマでは勝ち目が無いので、完全にプランBのオオニューラで倒さなければいけなくなった。
正直この環境のゴリランダーの特徴を把握していないので、飛行テラスタルを使っていい場面かどうか自信はなかったが、地面技もケアしたかった。そもそもゴリランダーはグラスフィールド下での安定地面打点となる10まんばりきを没収されており、データを見てみるとその他の地面技も採用されている技のトップ10に存在しなかった。
残ったバサギリも倒して勝ち。テラスタルを使用するのであればゴリランダーの場面かと思ったが、しないということはテラピースが不足していたかケチったかでデフォルトの状態だったか。高火力の飛行打点を持ったオオニューラがよく刺さった試合だった。対戦ありがとうございました。
解説
ポイント1 超次元殺法再び
初出の超次元戦術・マジックミラースワップ から何度か形を変えて登場をしているメジャーなコンボなので、見慣れている方も多いだろう。
例えば今回だと「相手が毒菱を撒いてくれたら」、ネイティオボルト ~にらみつけるボルトロス~ の記事だと「相手がデバフ技を使ってくれたら」という要求を実現するために用いる。戦術の根本はスキルスワップでマジックミラーを相手に移すことにより、対応するデメリット技を反射させる(=相手が使ったことにする)ことで「~してくれたら」という状況を再現する。
このコンボの強力な点はマジックミラーで技を反射する際、反射する技はマジックミラーを持つポケモンが使った判定になる点にある。これがどう強いのかというと、自身の技によるデバフ、ダブルバトルで味方が使用した技によるデバフでは発動しない(相手からのものではならない)特性まけんきを意図的に連続して発動できる。
また、特性あまのじゃくと合わせることで逆あまのじゃく・カラマネロ の記事で説明しているように、デバフ技をバフ技として扱えるようになるなど悪用の仕方は幾らでもあるトリッキーなコンボ。
例えば、ねばねばネットを反射させて味方に踏ませることでジャイロボールの火力を上げたり、シンプルビームを反射させて特性たんじゅんのポケモンを意図的に作ったり。
ポイント2 甦るジュエルアクロバット
今ではジュエルといえばノーマルジュエルしか存在しないうえに補正も1.3倍に下降されている。初出にして最後の第5世代では各タイプのジュエルがあって補正も1.5倍で、簡易版Zわざのような感覚でレート対戦でもよく見かけるアイテムだった。
特に飛行ジュエルの凶悪性が際立っており、アクロバットと合わせることで猛威を振るった。デメリットが無い代わりに最高打点を出せるのは一回のみという制約はあるが、出合頭に一体持っていくには十分な火力だった。
ちなみに、オオニューラの飛行テラスアクロバットは指数33,000(意地っ張りで計算)止まりでそこまで強くもない。威力110クラスの技になると何かしら反動ダメや命中難なので、デメリット無しで連射可能と捉えれば上等か。
反省と改善点
手を加えて柔軟性を持たせたものの、ランクマで使えるかというとそうではない。2体でアシストして1体で捲る系は決まると楽しいが、そんなに時間をかけて準備させてもらえるほど今の環境は優しくない。そんなことをしている暇があるのであれば三体で殴った方が強いし、はっきり言って強くはない。
おわりに
ガチグマの単体性能が高く、適性が低い特殊アタッカー意外であれば割と何でもできてしまうせいでかなり遊んでしまいました。疑似ライコウローブ、れんぞくぎり型、くさわけ型の3体は記事で公表しましたが、防弾型ガチグマも含めると4体育成しました。
振り方も豊富で今後さらに開拓されていきそうなポケモンなので、ガチグマシリーズは一旦終わりますが今後も出番がありそうですね。
筆者→Mなか (@Mnaka_udn0525) / Twitter
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