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【ポケモンSVシングル】アラブルタケは成長期(AS編)

 

 どうも。

 今回はアラブルタケについて。

★本日のおしながき

種族値キノコ

 アラブルタケ:111-127-99-79-99-55

  モロバレル114-85-70-85-80-30

 純粋にモロバレルの進化系といっても差し支えないような、(基本的に)大幅な種族値の向上が見受けられる。振り方次第で様々な役割を担えるバランスの良い配分ではあるが、ゆえに中途半端にならないように気を付けたい。

 アラブルタケ:111-127-99-79-99-55

 マスカーニャ:76-110-70-81-70-123

   ノクタス:70-115-60-115-60-55

 アタッカーとして使うのであれば同じ+悪ポケモン、高速+変幻自在による撃ち分けが魅力のマスカーニャや両刀可能なノクタスとの違いに気を付けたい。

 

戦術解説

 振り方でどうとでも化けるポケモンなので様々な使い方が考えられるが、自身の種族値で最も高いAを生かしたアタッカーとして運用する。やや鈍足寄りの高耐久ポケモンなので撃ち合いに強くなるように耐久も振りつつ、というのが基本線になると思う。

 がしかし、今回はASに振った積みアタッカーとしてのアラブルタケを見てみたいと思ったので、味方のサポートから抜き態勢を整えられるような展開を目指したい。

 今回カギとなるのは第9世代で新たに追加されたくさわけという草タイプの物理技。これをタイプ一致で使えるアタッカーという点でやりたいこととマッチしている。

 さらに、晴れ下で発動するこだいかっせいを持つ古代パラドックスポケモンとコンセプトを共有できるせいちょう(晴れ下でAC+2ずつ)もこのポケモンとの噛み合わせが良い。

 問題は鈍足寄りのアラブルタケがどのタイミングで積み技を使うのかということであるが、それに関しては筆者の得意ないちゃもん+拘りトリック(アンコール)を使う。

 いちゃもん→(攻撃を受ける)→アンコール→(直前に出した技で倒される)→……となった場合、次に繰り出す技はわるあがきになる。いちゃもんアンコで縛ってしまえば居座って攻めてくるなら何の技を使うか分かる交代するなら流し際に1回は確実に積めるといったように、相手の行動に制限を加えつつ安全にこちらの展開が可能

 特に初速を出せない積みアタッカーとは相性が良く、ターン制バトル特有の1ターンの遅れを取り返す難しさを相手に突き付けられるので壁張りサポートではなくこちらを採用した。

 アラブルタケ@ブーストエナジー

 火力を落としたくないのでSは準速にしたAS振り。無振りだとHPが偶数なので端数をHに振ったが、DL調整が必要な環境であればBかDへ。

 Sは+1で160相当(最速デカヌチャン、準速テツノコウベ)、+2で214相当になるのでちょうど最速ドラパルトが抜ける。最速にした場合は+1(S175)で準速マスカーニャと同じ、+2で最速マルマインも抜き去るが、これといって最速にするメリットを感じられなかったので準速にした。

 くさわけ(S3採用率43.6%)はコンセプト、かみくだく(同58.3%)は一致打点。ふいうち(同53.8%)は自分にとっての不利択になる可能性もあるので初めから排除した。

 キノコのほうし(同89.4%)はマスカーニャノクタスとの差別化を意識するなら必須級、強力な補助技であることは間違いないが、アドバンテージが大きい分対策を徹底されるとディスアドバンテージに繋がるので、ふいうちと同じ理由で切った。

 状態異常無効特性はもちろん、ラムのみぼうじんゴーグルといった可視化できない対策に加えて草テラスタルという落とし穴もあるので、それなら攻撃技をひとつ増やしたいと考えた。

 テラスタイプはアラブルタケにとって攻守のバランスが良い(S3採用率27.9%、最多)。(同23.3%)、(同17.3%)、フェアリー(同13.2%)と続く。

 こちらのスクショからは見えないが、色違いの個体をいただきました。感謝。

 

実戦レポート

 解説する試合のパーティと選出。

 ゾロアークより早いポケモンがいないのでゾロアーク+アラブルタケ、キノガッサ+キョジオーン対策でコノヨザルを添える。

 初手ゾロアーク(アラブルタケ)対オーロンゲ

 ひかりのかべいちゃもんリフレクターにほんばれ、リフレクターをアンコールしてオーロンゲは交代。

 交代読みいちゃもんが交代先のウルガモスに、やることがないのでナイトバーストちょうのまい

 いちゃもん状態なのでウルガモスちょうのまいを連続で繰り出せない、補助技が複数なければ攻撃するタイミングなので後攻アンコール

 ウルガモスいちゃもん+アンコール状態、前のターンにほのおのまいを使用したので同じ技は使えず、それでいてアンコール状態なのでわるあがき

 いちゃもんアンコの仕様を理解していた場合は交代も選択肢に挙がるのでゾロアークは念のためいちゃもんで待機、死に出しアラブルタケ

 次はほのおのまいを使用するタイミングなので居座っても対応できるように炎テラスタルを使用、ほのおのまいせいちょう

 くさわけかもう一回せいちょうを積みたかったが、次のターンでアンコールが切れてしまうのでわるあがきかみくだくウルガモスを処理。

 マリルリ水テラス(S3採用率36.5%)かフェアリーテラス(同25.7%)でアクアジェット(同95.4%)を使用していた場合、炎テラスを使ってしまっているので裏目だったが特に何も起きずくさわけで処理。マリルリが何のアクションも起こさずに倒れたのはラッキーだった。対戦ありがとうございました。

 解説する試合のパーティと選出。
 炎テラスアラブルタケの通りが良さそうなのでゾロアーク+アラブルタケ、カイリューを抑えれれるテツノカイナを添えて。

 初手ゾロアーク(アラブルタケ)対ギャラドス

 ゾロアークより遅いポケモン相手の定石いちゃもん→アンコールギャラドスのスカーフは0.8%以下、竜舞だった場合は1試合目の対ウルガモスと同じ処理の仕方をする。

 死に出しアラブルタケ

 ギャラドスが次に繰り出すのはわるあがきで確定してるので、一旦引くことも想定して2サイクルめに備えてくさわけギャラドスは居座り。

 最速ハバタクカミ(S205)は+2で抜けるのでもう一度くさわけギャラドスを仕留めにいく、ギャラドスサーフゴーに交代。

 出し方的にスカーフかと思ったが、上を取ってかみくだくで処理。

 +2準速アラブルタケ(107*2=214)は最速スカーフ(149*1.5=223)だと抜けないが準速(136*1.5=204)なら抜ける。サーフゴーのスカーフは36.2%で最多なので、出し方的にスカーフを警戒した。

 死に出しハバタクカミ

 こだいかっせいでCが上がったので上を取れる。

 フェアリー技読み炎テラスタル、ハバタクカミはフェアリーテラスタル

 くさわけが急所に当たってハバタクカミを処理。特化+古代活性アラブルタケのくさわけは無振りハバタクカミに73.8~87.6%ダメージなので有効急所。

 ハバタクカミがアラブルタケの炎テラスを読んでシャドーボールを選択していても、特化+古代活性シャドーボールは無振り炎アラブルタケに54.8%~64.5%ダメージなので、でんじはあまえるなど搦め手でも来ない限り関係なしか。

 最後の一体は削れたギャラドス

 いかくでAダウンを受けたが、テラスタルも使用しているので負け筋はひかりのこな程度か。

 対戦ありがとうございました。

 

反省点

 こだいかっせいシナジーがあると息巻いて採用したせいちょうを生かし切れなかった。

 というのも、ゾロアークにほんばれを仕込んだがこのポケモンが3ターン以上生存すること自体が難しく、大体はいちゃもん→アンコールで沈んでいく。仮に3ターン以上生存したとしても、それは互いに探りを入れ合っていて盤面が硬直している場合なので、せいちょうを使いたいタイミングに晴れを残せていない。

 採用率の高い要素を散りばめているので、意表を突くような動きはできない反面無難に強かった。A特化+こだいかっせいだけでも瞬間的な火力を出せるので、本当にせいちょうが必要であったか検証する必要はある。

 

 ということで、HBベースの個体も準備して二通りの使い方をした。全く毛色の違ったポケモンになるので、ぜひ以下の補足記事も少しだけでもいいので併せて読んでみてほしい。

 

おわりに

 14体分既に記事を書き終えているんですが、なんとテツノイサハとウネルミナモという新規パラドックスが追加されましたね。対戦データの収集は基本的に「ランクマのマスボ級で」というのが原則として自分の中であるので、正式にランクマで使えるようになってから改めてどうするか考えます。

パラドックス使用状況

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