どうも。
コオロギ食が話題になっていたので。
★本日のおしながき
来たる食糧危機に備えよ
近未来の食糧危機は近年の社会問題になっている。さらに、SDGsの観点から牛や豚を食べるのはどうかといった主義主張もあるため、我々人類がたんぱく質をどのように確保するのかが日夜議論されているという。
そこで白羽の矢が立ったのはコオロギだ。諸説あるが100gあたりのたんぱく質含有量は約25gと言われており、牛もも肉100gあたりのたんぱく質含有量21gよりも多いらしい。尤も、コオロギを100g食べるのと牛肉を100g食べるのではどちらがより効率よく摂取できるかは言うまでもない。
コオロギを食べることがクローズアップされる機会が増えたが、コオロギポケモンといえばコロトックである。コロトックはいわゆる序盤虫のカテゴリーなので端的に言って弱い。ハッサムやウルガモスといった上級虫ポケモンに内心見下されていると思うが、捕食者・コロトックの活躍をどうぞご覧ください。
戦術紹介
3月はいちゃもん+アンコール(拘りトリック+いちゃもん)からの展開がテーマ。漠然とコロトックを使おうというところから始まったので正直深くは考えていない。このポケモンの強みというと「そこそこのA種族値かられんぞくぎりを使える」ことだと思うので、れんぞくぎりで無双する動きを目指したい。
れんぞくぎりは毎ターン当てなければ威力が上がらない、維持できない。そもそも、初動から火力を出せない技でコロトックが何ターンも居座るのは困難を極めるので、コロトックが技を当てる以前に技を当てられないように工夫する必要がある。
そこで必要になるのはちいさくなる+バトンタッチである。正真正銘ただの運ゲーだが、いちゃもんを用いた起点作りの「わるあがきのターンと攻撃のターンがはっきりする」「交代を強く促す」といった特徴を生かして最初のきっかけを作る点に注目していただけると幸いだ。
これ以外振りようがないのでAS振り。れんぞくぎりの威力が上がっていくとテクニシャンの補正が乗らなくなるので、みがわりを使用してHPが減った際にシナジーが生まれるむしのしらせ(S4暫定採用率28.9%)で採用した。
基本的にはれんぞくぎり(同12.9%以下)と適宜みがわり(同12.9%以下)を使用するだけだが、ちょうどいい塩梅に削れた場合は狙っても面白いとどめばり(同38.6%)と、虫1/4のサーフゴー等意識でつじぎり(同12.9%)。
つるぎのまい(同14.8%)を入れるのが無難だが、可能な限り試行回数を稼がれる前に倒したいのでれんぞくぎりの威力を補助するメトロノーム(同4.7%)を持たせて、積むより殴ることを優先した。
メトロノームの補正については過去の記事から引っ張ってきたので以下のスクショを参考に。
テラスタイプは虫(同88.9%)。メトロノーム補正に一致テラス補正を乗せられるのは第9世代ならではだと思うが、起点を作るポケモンにテラスタルを使用する機会が多く、コロトックがテラスタルをすることは殆どなかった。
実戦レポート
解説する試合のパーティと選出。
補食できそうなのでアンカーをコロトックに。
初手ゾロアーク対セグレイブ。
セグレイブがつららばりを持っていると襷を貫通されるので、きょけんとつげき→こおりのつぶてのパターンのみがいちゃもん+アンコールを成立させられる。S3の構築記事を読んだら切っているセグレイブもある程度いたので、とりあえずいちゃもんから。
いちゃもん状態なのできょけんとつげきかこおりのつぶてが想定される場面。ちいさくなる→きょけんとつげき被弾でオボンのみが発動。
つららばりを等倍で受けるためにゴーストテラスタルを使用、積みまくる。
セグレイブ→サケブシッポに交代、フワライドは最大まで積んだのでエース・コロトック氏にバトンタッチ。
フワライドの生存戦略でテラスタルを使用してしまったので、れんぞくぎりに虫テラス補正を乗せられなかったが3発でサケブシッポを補食完了。
再びセグレイブ。たくわえるを積んでおいたのでB+3とはいえ、コロトックの耐久力とセグレイブのパワーを鑑みるとつららばりが当たると怖い。
4発めのれんぞくぎりで赤ゲージまで削り、サケブシッポが残していったねがいごとで回復されたが5発めのれんぞくぎりで補食完了。
ラストはカイリュー。最近は減少傾向にあると思うがゴツメ持ちのHBだと接触技のれんぞくぎりは都合が悪い。
6発めのれんぞくぎりは最大火力(160)+メトロノーム補正最大(*2.0)で威力320、マルチスケイル+飛行タイプで実質1/4のカイリューをこれだけ削れた。次のターンはマルスケの補正がないため1/2、恐らく圏内だろう。
7発め以降はこれ以上補正が乗らないので威力320を連打、カイリューも捕食して勝ち。対戦ありがとうございました。
解説する試合のパーティと選出。
このパーティには高頻度でハバタクカミが先発してくるので、ゾロアークではなくオーロンゲで。トドロクツキだと詰むが初手で出てくるイメージがないので切る。
初手オーロンゲ対ハバタクカミ。
ムーンフォース読み水テラスタルからトリック→ムーンフォース被弾、いちゃもんを使用して倒される。
死に出しフワライド。
この場面は居座ってわるあがきを使われてもAが低いハバタクカミなので問題なし、交代されても有用なみがわりが大安定、わるあがき被弾→みがわり。
ハバタクカミが居座るならわるあがきのターンにみがわり、拘っているムーンフォースのターンにちいさくなるorたくわえるを積む。ここは居座り続けるが、裏にくろいきりやドゲザンなど対策できるカードがなければ引いても同じことなので、居座りは仕方ないかもしれない。
ハバタクカミはわるあがきの反動で自主退場、死に出しウェーニバル。
積める最大まで積んだので満を持して大エース・コロトック氏にバトンタッチ。
アクアステップが命中したので途中みがわりを貼り直したが、れんぞくぎりでウェーニバルを補食完了。もう一度命中したがみがわりを貼り直すターンに被弾したらHPが足りないor倒されるので本体を晒したまま突破。
死に出しヌメルゴンは毒テラスタルを使用、ゴツゴツメットでスリップダメージを受けてしまう。役割的には物理受けかもしれないので、とけるを持っていたら接触技しかないコロトックは危機的状況に陥るところだった。
こんな感じ。ウェーニバル対面でみがわりを貼り直さなかったが、使っていた場合はゴツメのスリップダメージを耐えられなかった。ちょうどいい塩梅に削れてむしのしらせも発動している。
対戦ありがとうございました。
反省点
ちいさくなるを積んでバトンタッチすれば大体のポケモンは活躍できる。この場合はコロトックが強いのではなく、ちいさくなるバトンが強いだけなので本当の意味でコロトックの強み、個性を表現してあげられなかった点は反省したい。
この手の戦術で低種族値ポケモンや進化前ポケモンを無理やり活躍させるのは、そのポケモンが強いのではなくサポートが強すぎるだけなので本来すべきではないが「運ゲーを始めるきっかけを無理やり作る」という意味でいちゃもんが強力であることを伝えたかった。
しかし、この戦術には致命的な欠陥がある。
Q:特性てんねんはどうするの?
A:降参しましょう
というわけにもいかないので、次回はその対策を考える。
おわりに
母方の家が漁師で、筆者が小さい頃は父の単身赴任が多かったので生家よりも母方の実家で過ごすことが多くて。漁師なのでカニも獲るんですが親戚のおじさんはカニを食べるのが嫌いだと言っていたんです。「なんで?」と聞くと「虫みたいで気持ち悪いからね。でもお金になるから獲るのは好きだよ」って話をしてくれたんですが、よく考えたらカニとかエビもなかなかエグい見た目していますよね。筆者もカニは苦手なんですがエビは大好きなので、コオロギも長い時間をかけて徐々に浸透するかもしれないですね。
まぁ、コオロギ食うなら大豆ミートとかもっと訴求すればいいんじゃないかと思いますけれど。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterまでお願いします。
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