どうも。
転がります。
★本日のおしながき
バトンに頼らずに転がりたい
突然ではあるが転がりたいと思った。
斜面を転がり落ちる岩は徐々に加速していき、勢いに乗った頃にはもう止められない。全てを呑み込んでいってしまうのだ。威力が倍々になっていく「ころがる」という技も等しく、現代のややこしいポケモン対戦もパワーと勢いだけで解決できないかと考えた。
しかし大きな問題がある。
十分な火力を出すためには助走をつけなければいけない。30→60を経て120とようやくそれらしい威力になるが、そこまでの2ターンをどう繋ぐかが問題になる。
この手の技と相性が良いのはちいさくなる系の回避率バフサポートだが、これを使ってしまうと「結局ちいさくなるが強いよね」という結論になる。フワライドやドーブル等のバトン系のサポートは確かに強いが「バトン先が強い」というのはまやかしであり、サポートの方が強いでは意味が無い。
なんとか自己完結できる方法を探して「バトンサポートが強いだけだよね」とはならない形を作りたい。
転がるマリルリ、君に朝が降る
今回使用するマリルリから。
✓@ねばりのかぎづめ
うずしおによるバインドターンの延長(7ターン)、準備に必要な時間を稼ぐ。
✓テラスタイプ
正直マリルリにテラスを使いたくないので生まれたままの状態。
✓努力値
A特化、Sは無振り65族抜き抜き、残りH。
✓特性そうしょく
使用率が高く、比較的初手に出てきやすいマスカーニャにトリックフラワーを撃ってもらい、火力を上げる。拘り型だとなお良し。
✓わざ
マスカーニャはS23では拘り型(鉢巻+スカーフ)が7割を占めたので、トリックフラワーを誘ってうずしおで対面をロック、まるくなるを積んでころがるの下準備をする。
つまり、今回は現在の対戦環境で比較的遭遇し(S23~24暫定使用率5位)、肝となるトリックフラワーの採用率も7割を超えるマスカーニャの力を借りつつ、味方のサポートに頼らない形で転がり続ける下地を作る。
正直何が強いのか分からないが、転がり始めた岩のようにどこまで転がれるのか試してみようと思う。
実戦レポート
「とりあえずマスカーニャ」で相手が損をしないような、5世代雨っぽい並びにしておいた。対面の撃ち合いに強いローブシン、マスカーニャが重いので抑えにハッサム。
トリック→うずしお。マリルリに、というより交代先にトリックを入れたかったのだと思うが、やや想定外の行動でいきなりコンセプトが破綻した。
うずしおしか撃てないマリルリとじゃれつくが最大打点のマスカーニャの泥仕合を制した。とんぼがえりがあれば撃てたと思うが、はたきおとすは入っていると思うので残りの一枠に入っていなかったのかもしれない。
対戦ありがとうございました。
マリルリはマスカーニャと実質一対一交換になり、転がってもいないが勝てた。先発は3回1/3で4失点くらいの微妙な成績だがリリーフ陣が優秀だった的な。
気を取り直して2戦目。
5世代は格闘とドラゴンの最盛期であり、見かねた公式が6世代でフェアリーを追加したという説も有力である。古き良き雨パのフォーマットに沿って作成した今回のデッキはアシレーヌが激重である。ナットレイさえいれば話は別であるが。
はたきおとす被弾→うずしお。またしてもねばりのかぎづめを失うマリルリ、やはり有利対面で素直に有利な技は撃ってくれないか。
トリックフラワー被弾(無効)→まるくなる(B+1)。
バインドには成功したので転がるための下準備であるまるくなるを使用、マスカーニャは撃ち分けられるタイプ(襷?)だったが、とんぼがえりは持っていない模様。
はたきおとす被弾→ころがる(60)→はたきおとす被弾→ころがる(120)でマスカーニャを処理。
まるくなるを使っているのでころがるの仕上がりは速く、次はA+1で威力240(指数40,320)を叩き出す。
死に出しサーフゴー。
死に出しイルカマン。
変身させなければ戦えないのでクイックターン→みがわり。
ゴールドラッシュ被弾→はたきおとす→(みがわり破壊)→シャドーボール被弾→はたきおとすでサーフゴーを処理。
互いに草テラスタルを使用、くさむすび→ムーンフォース被弾。テラスを誘って水技で倒せたらと思ったがアシレーヌも草テラスでどうにもならないので降参。
S23のアシレーヌは草テラスが12.7%で全体の5番目。4番目に多い鋼テラス(12.9%)とは僅差だが、ここまで草テラスアシレーヌに遭遇しなかったといっても過言ではないくらい見ていなかったので、よりにもよってここで引くのか……という感じ。そもそもこのイルカマンはキングドラリスペクトで特殊型なので、理想通りの展開になってもハイドロポンプで倒せたかは分からない。
もっと言えばイルカマンのメジャーな技構成的に、アシレーヌ自身は草テラスを使うと裏目になりそうだが、同じタイミングで草テラスを使用した理由を考えても分からないのが余計に悔しいというか、残念な試合だった。
そもそも5世代雨の主要な構成員が水+フェアリーの複合に弱いのを分かっていて、ハッサムを連れて来ずに特殊イルカマンでブリジュラスを倒したい欲を抑えられなかった自分が悪い。
あとがき
失敗の原因は大きく2つ挙げられる。
初手の有利対面はいうほど有利な技を選択されない。実戦解説でもトリックやはたきおとすといった、対面のマリルリよりも裏のポケモンを想定した技選択がされている。マリルリが特性ちからもちでじゃれつくを撃っていればどうなっていたのか、というような展開だがポケモン対戦とは得てしてこのような展開になる。
もうひとつはシンプルにマリルリが遅い。耐久はそこそこあるポケモンだが、マスカーニャを突破する前に削られ過ぎてしまい、火力補正アイテム無しサーフゴーの攻撃も耐えられなかった。
対マスカーニャに限れば味方のサポートに頼らず自己完結する、という目標を達成できたが、後続までころがるで貫くことを考えると厳しかった。ただ「結局サポートが強いだけ、これだけサポートが厚ければ誰が出てきても強い」という空虚な感想を抱くよりはマシか。
おわりに
タイトルは皆さまご存じASIAN KUNG-FU GENERATIONの「転がる岩、君に朝が降る」です。
筆者が一番好きなアジカンのアルバムは2006年にリリースされた「ファンクラブ」ですが、この作品は全体的に作風が暗く、どことなく漂う陰鬱とした雰囲気が好きです。
その後2007年にリリースされたシングルの「アフターダーク」が「ファンクラブ」までの暗い雰囲気を打ち破るような曲で、ここからまた新しいアジカンが始まるのかと思いきや、次のシングルがこの「転がる岩、君に朝が降る」だったのでたまげました。
どちらかというと「ファンクラブ」味のあるメロウな曲調で、当時困惑したのを覚えています。TOKYO FMの「SCHOOL OF LOCK!」というラジオ番組内に週替わりでアジカンがレギュラーを務めていたコーナーがあって、そこで初解禁された記憶があります。MD機器を持っていなくてラジカセで聴いていたのでカセットテープに録音しました。
個人的に10本指に入るすごく良い楽曲なので「ぼっち・ざ・ろっく!」で取り上げられて、今を生きる10代の子たちにも触れる機会ができて嬉しいです。
ちなみに筆者が一番好きなのは「十二進法の夕景」です。ナノムゲンフェス2006のコンピレーションアルバムに収録されているレア曲ですが、今ならサブスク等で聴く手段はいくらでもあるのでぜひ。良い意味でギターの主張が強く、後述する「或る街の群青」と似た進行で、序盤の憂鬱を晴らすような中盤~終盤の力強さが秀逸です。
次点で「月光」です。この曲は「ブルートレイン」のシングルにも収録されていますが、最高傑作アルバム「ファンクラブ」の終盤、センスレス~月光~タイトロープの流れが完璧です。今の時代長いイントロは敬遠されると聞きますが、この曲はクソ長イントロを聴くために聴きたいまである珠玉の一曲です。
次がauか何かのTVCMで使われていた「ブラックアウト」です。メロディが抜群に良いのですが、特にギターリフがクセになります。難解なリリックと想像を掻き立てられるMVが我々へ解釈の余地を与えてくれています。こちらもナノムゲンコンピレーション収録曲ですが「ファンクラブ」にも収録されています。
映画「鉄コン筋クリート」の主題歌「或る街の群青」も好きです。原作漫画が好きなので映画も観ましたが、作品のイメージに合う良い曲です。序盤溜めて終盤に爆発する疾走感がディープインパクトのようです。
4曲だと中途半端なのでもう一曲挙げるとするなら「海岸通り」です。ザ・エンディングという感じの曲ですが、この曲が収録されているアルバム「ソルファ」の最後の曲は「ループ&ループ」です(これもまた名曲)。ただ、2016年の再録版はこの曲が最後になっています。港町なので風景を眺めながら学校帰りによく聴いていました。
大体いつ頃アジカンを聴いていたのかハッキリわかる選曲ですが、そうです中高生の頃です。以上、好きなアジカン発表タイムでした。みなさんも好きなアジカンの曲があったら教えてください。
※サムネ用