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【ポケモンSVシングル】連射可能デカハンマー

 

 どうも。

 今回はタイトル通りデカハンマーを連射できるようにします。

★本日のおしながき

鋼フェアリー界の超新星現る

 2021年2月1日、楽しかったランクバトルが終わりを告げた。禁止伝説ポケモンが参加可能になるルールの施行に伴い、低種族値ポケモンは悉くザシアンに切り裂かれ、次第にプレー人口も減少の一途を辿った。多くのプレイヤーを苦悶させたトラウマがまだ癒えぬなか、懲りずに新たなフェアリーポケモンが追加された。彼女の名はデカヌチャン

 DとSの種族値が少し高い程度で他は平均的だが、このポケモンの唯一性はデカハンマーという技に集約されている。威力160で反動や1ターン行動不能といったデメリットがない反面、連続で繰り出せないという制約があるが、A種族値75のデカヌチャンでも瞬間火力を出せるという点では優秀な技だ。

 そこでひとつ、連続で繰り出せないデメリットを取っ払ったらもっと強いのではないかと思ったので、今回は連射できるデカハンマー(実質というわけではなく正真正銘のデカハンマー)で遊んでみよう。

 

戦術紹介

 導入部分でも書いた通り、今回は正真正銘のデカハンマーを連射する。

 といっても、普通に使っていては連射不能なのでポケモンバトルに精通している読者の皆様であれば既に察しは付いていると思うが、まねっこを通してデカハンマーを繰り出す。とはいえ、準備しなければいけない手順が少々煩雑なので順を追って説明したい。

 まず仕組みについて軽く。

 デカハンマーのPPさえ消費しなければ連続で使用可能なので、まねっこを通して使用すれば連射可能になる(消費されるPPはデカハンマーそのものではなくまねっこ)。

 なので、最終盤面はまねっこを使えるポケモンになるが、そこに至るまでに(1)場で最後に出た技がデカハンマーで固定する(2)デカハンマーで固定しつつ自主退場する二点を満たさなければいけない。

 (1)についてデカヌチャンこうこうのしっぽを持たせることで概ねクリアーできる(優先度-1以下の技を選択された場合は不可)が、問題はどのようにして脱出するかである。

 これに関しても特に難しいことはない。少々話は逸れるが、剣盾のダブルバトルにおいてだっしゅつボタントリック→先制技でDMポケモンを行動する前に退場させる極悪非道なコンボを喰らったことが何度かある。自分の攻撃をトリガーに相手を退場させるのであればだっしゅつボタンだが、自分の攻撃をトリガーに自分を退場させるのであればレッドカードに変えればいいだけ。

 これらを総合すると(a)トリックorすりかえでレッドカードを渡し(b)こうこうのしっぽを持たせたデカヌチャンでデカハンマーを使用して自主退場(c)まねっこで反復するだけなので机上論ではこれといって難しいことではない。

 

 以上のことから導き出したコンボパーツは(a)ヒラヒナ(b)デカヌチャン(c)マスカーニャの3体になる。

 (a)の枠について、この枠はレッドカードの性質上相手よりも先に動かなければいけない。とはいえいたずらごころに依存すると悪タイプに無効化されるため、素のS種族値が高いポケモンが望ましい。さらにレッドカードの抽選対象をマスカーニャで確定させたいので倒される必要があり、大体の技で一撃で倒れる耐久力を持つポケモンが該当する。

 となると、S種族値75ながら特性かそくにより+1最速で実質208相当のSを持ち、耐久種族値がいずれも30しかないヒラヒナが該当した。耐久指数は無振りでBD共に5,250(105*50)と抜群の柔らかさを持ち、Sも及第点はある。

 (b)の枠はデカヌチャン一択。後攻でデカハンマーを使わなければいけない、対面のポケモンを倒してはいけないのでHB振り。Aに下降補正を掛けないのはデカヌチャン自身がフィニッシャーになる可能性があるため。下降補正を掛けると無振りキラフロルが低乱数になるなど魅力はある。

 (c)の枠はマスカーニャまねっこの性質上相手より先に動かなければいけないので、まねっこを使用できるポケモンの中で最もAS種族値のバランスが取れているこのポケモンを選択した。

 特性へんげんじざいまねっこを使うと、タイプが変わるタイミングはまねっこで出す技が決定されたタイミング、つまりタイプ一致でデカハンマーを使えるのでA種族値75の本家よりも火力が出る。

 さらに火力を盛るために鋼テラスタルで同タイプ補正、こだわりハチマキでAに補正を与える。この条件で火力指数を計算すると162*1.5*160*2.0で77,760となる。ひとつ目安となる特化カイオーガの雨下しおふきが74,925なので、生半可な耐久力ではタイプ受けも許さない数字を叩き出す。

 

実戦レポート

 本編が長くなるのでいつもは2試合掲載しますが1試合のみサンプルとして掲載します。

 解説する試合のパーティと選出。特記事項は無し。

 初手ヒラヒナストリンダー

 S種族値上は同速なので、ストリンダーが最速の場合を考慮してまもるから。1加速してからトリックレッドカードを押し付け、オーバードライブ被弾で退場。

 死に出しデカヌチャン

 謎のレッドカードトリックを警戒されたら破綻するが、相性上有利なストリンダーは居座って再度オーバードライブ。デカヌチャンはDが高いので余裕をもって耐えつつ後攻デカハンマー、攻撃がトリガーとなりレッドカード発動。

 「引きずりだされた」と表記されているが、ヒラヒナは倒れているのでレッドカードの抽選対象はマスカーニャで確定している。ここを二択にしないためにも、ヒラヒナには申し訳ないがきちんと倒される必要がある。

 ストリンダー(電気/毒)は鋼を半減するので、いきなり山場が訪れた。ここを突破しなければ埒が明かないので最初からフルパワーを出す必要があり、惜しまず鋼テラスタルを使用。

 ストリンダー撃破。252振りマスカーニャ(鋼)の鉢巻鋼テラスタルデカハンマーH4振りストリンダー(151-90)に対して162~192ダメージで確定一発。

 ヒラヒナでトリックをした際にのどスプレーを確認しているので、恐らくCSかCSベース程度か。

 続くブリムオンも撃破。出し方的に襷を持っているのは覚悟していたが、一撃で倒すことができた(投稿後にツイートを埋め込みました)。

 さすがに半減+Bがそこそこ高いブロスターは倒すことができなかったが、コンセプト通りデカハンマーを3連射してマスカーニャが散った。

 とはいえブロスターも無振り(146-108)なら136~160ダメージで50%程度の乱数だったが、ゲージの減り方から察するに最低でもHは振っていたのでノーチャンスだった。

 一旦引いて拘りを解除、トリックフラワーで応戦する手もあったが、相手がここまでテラスタルを使用していない以上それが有効といえる確証はなく、むしろマスカーニャ対面で草技を意識したテラスタルを使用すればデカハンマーが通る可能性を考慮して居座った。

 自分視点では鉢巻なのでブロスター先出しだときつかったが、相手視点ではダメ計をしない限り鉢巻が見えていないので、ブリムオンから出てきたのはある程度納得できる。もしくは、まねっこマジックミラーの対象と考えたか。

 デカヌチャンはDが高いので(2度目)、ブロスターみずのはどうを耐えてじゃれつくで返す。テラスタルを使用しなかったのは戦況を覆すほどのものではなかったからか。

 対戦ありがとうございました。

 さすがにコンボを成立させつつ勝つのは難しいと思っていたので、最後デカヌチャンがじゃれつくを当ててくれたときはクソデカガッツポーズをしてしまった。いわゆる報復死球の対象になりそうなやつ。

 

反省点

 エンタメ色が強く、勝つための戦術というよりは遊びたいだけの戦術になってしまった点は反省したい。とはいえ、最初期よりも鋼テラスタルを使用するドラゴンタイプも減り、攻撃タイプとしての鋼の一貫性を作りやすく感じたので実行した。

 

おわりに

 正直、これで勝つのは厳しいと思っていたので、勝ち試合をサンプルとして提供できない以上お蔵入りのリスクを孕んでいましたが、なんとか世に出せてホッとしました。自分自身主役が活躍しない釈然としないものを観ると「なんで世に出したのかな?」と思うので、そのへんは今後も徹底します。

 いずれ仲間大会が解禁されたらこれで遊びに行きたいですね。

 

 それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterまでお願いします。

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