どうも。
今回は一本の独立した記事として掲載できる戦術ではなく、単体に関する短編となっています。カバルドン嵌め系の新作です。
★本日のおしながき
対策されるカードを使う側になれ
ザシアンというポケモンがいる。このポケモンはかつてないほど対戦環境に大きな影響を与えたポケモンの一体で、多くのパーティに構築上の制約を与え、多くのマイナーポケモンの存在を淘汰した。
禁止伝説ポケモンを2体まで使用可能になったシリーズ12(S27~)からは、従来の禁伝シーズンよりもザシアンが起用しやすくなりS27~29、S30暫定で使用率は堂々の4期連続1位となっている。
このポケモンについて興味深いのは「ザシアンが最も倒した(倒された)ポケモンはザシアン」という点だ。要するに自分を超えることができるのは自分しかいない、ということか。
大雑把な(誤った)解釈ではあるが、このデータだけを見ると「ザシアン対策はザシアンである」という意味不明な理論が成立してしまう。
しかし、対戦ゲームにおいては「トップメタ対策はトップメタ」という図式が成り立ちやすい。
例えば、この度マスターデュエルにも登場したD-HERO デストロイフェニックスガイ。自分・相手のターンに何でも破壊できる効果を持ち、戦闘や効果で破壊された場合に墓地から戻ってくるインチキオブインチキカードだ。
紙の方で登場してから噂には聞いていた恐ろしいカードなので、ネットで対策を調べると「いろいろあるが相手のデスフェニより先にデスフェニを召喚すること」と書かれていて、確かにそれは真理だと気が付いた。
火力が一段階おかしいザシアンを安定して受け出しできるポケモンは少なく、ある程度削りを入れて自分のザシアンで倒すというのはある意味正攻法といえる。
過去にラティオスと組んだハッサムが環境に溢れた際「いかにハッサムに怪しまれずにめざ炎をぶち込むか」ということを考え、ハッサムを刺すためにハッサムを使い、テクニシャン補正が掛かるめざ炎60個体を準備したことがある。
相手のハッサムより後にとんぼがえりを使うために最遅にした関係でCに下降補正が乗らず、無振り(C75)ハッサムのテクニシャンめざ炎でH振り(177-100)ハッサムに対して確定2発になる。めざ炎の威力が61~70だと乱数になってしまうため、テクニシャンの補正を乗せることで実質威力90の役割破壊技として使えた。言わずもがなナットレイへの非接触打点としても使えるので、乱数調整の恩恵を最大限に生かした自慢のハッサムだった。
これまでカバルドンを嵌めるためにあの手この手の作戦を用意したが、これらの教訓を生かすのであれば「カバルドンを対策するのもまたカバルドンである」ということが言えるのではないだろうか。
※参考記事
【ポケモン剣盾シングル】大脱出★重力晴れシングルバトル - 受けルガチアンチ
【ポケモン剣盾シングル】ぴったりフィット地獄のチェーン・デスマッチ・シングルバトル - 受けルガチアンチ
【ポケモン剣盾シングル】ねをはるゼルネアスの可能性(+しめつけバンドユレイドル) - 受けルガチアンチ
カバルドン破壊カバルドン
カバルドンの強いところは弱点を突かれても耐えてしまう驚異的な耐久力と、あくびステロのパターンに入れてしまうと相手にどれか1体を犠牲にすることを強制できる点だと思っている。
一撃で倒れないのは耐久がウリのポケモンなので仕方がないが、砂+ステロダメージを蓄積させつつアドを稼ぎ、こちらは実質カバルドンと1対1交換を迫られるというのが実に嫌らしい。
そこで準備したのがこのカバルドンだ。
対HBカバルドンで最も打点を稼げて命中率低下の追加効果もおいしいだくりゅう、相手のカバルドンをはじめとした耐久ポケモンを葬るじわれ、居座るターンを増やすために回復できるなまける。これらのどれが出ても旨味があるので、あえて相手のカバルドンに眠り状態にされて戦うためのねごと。
とおせんぼう+ねをはるモジャンボやきゅうばん+まきつくユレイドルといった汎用性のないポケモンで対策するより、HB振りにすることで広く物理受けとして使用できるカバルドンでカバルドンを対策する。
使用例
カバルドンの初手があくびかステロかは対面したポケモンやプレイヤーによって異なるので何とも言えないが、相手のカバルドンはこちらのカバルドンに有効打を持っている可能性が低いので、先にステロならあくびのターンに、先にあくびならステロのターン(要するに2ターン目)に合わせる。
あくびを貰った次のターンは動けるので、起きた状態でだくりゅうかじわれ。
じわれを見せてもねごとを見せなければ、眠ったカバルドンを積みの起点にされるリスクが高い。一回目のじわれを当ててしまった場合はねごとを見せる前に積みエースを出されるのが嫌なので、あえてだくりゅうから入ってねごとガチャでじわれを引く方にかけた。
逆に、ねごとを見せてもじわれを見せないのは同じことなので、どちらが先でも一緒だと思う。
Goodnight,河馬獣。
こうなると大体ふきとばしか交代読みであくびを使用するかの2択になるので、1回はねごとを使うことができる。
ねごとガチャSSRじわれ命中を引かなくても、ここに至るまでにだくりゅうで削ってオボンも消費させておいて、ふきとばしで出てきたポケモンで〆れば良し。
要するに、眠らせてもいいポケモンを設ける。
例えば、キノガッサが猛威を振るった時代は草+格闘を両方半減できるサンダーやラティオス、物理耐久が信用できるローブシンなどの対キノガッサピンポイントにならない汎用性のあるポケモンにねごとを持たせ、キノガッサに対する引き先として控えさせることがあったと思う。
単にやり過ごすのではなく、根本から除去するための手段としてねごとを用いた攻撃を模索するのであって、カバルドンをやり過ごすだけならカプ・レヒレでいい。しかし、レヒレだと露骨すぎるのでカバルドンは引いてしまい、カバルドンをサイクルから除外するといった根本の解決には至らない。このねごとカバルドンにはその役割を期待している。
4倍弱点でこれ!?!?
命中率、回避率系はDMすることで踏み倒すことができるのでオマケ程度のニュアンスになるが、これがザシアンのようなDMできないポケモンだと地味に刺さるかもしれない。命中低下を嫌って交代を誘発する、短絡的にDMを使用させるといった効果にも期待できる(かもしれない)。
実は合法てんめぐルギアの回に掲載したパーティに映り込んでいたが、特に言及はしなかった。このパーティはカバルドンを一撃で倒せるポケモンがいない、言い方を変えればカバルドンが仕事をしやすいパーティなので、カバルドン対策としてカバルドンを入れた。
ねごとにより後出しからでも仕事ができるので、カバルドンに薄いパーティを作ってしまった際はぜひ入れてみてほしい。
反省点
序文で例に挙げた「めざ炎ハッサム」のように、いかに相手に警戒されないようにメタ対象を刺すかが問われるので、ウオノラゴンやカイオーガにねごとを入れるのとは少し違うと思うし、起用した理由という点で差別化はできたと思う。
使用例でも述べたが「躱す」のではなく「根本の解決を図る」という点で、カバルドンに有利すぎるポケモンだと逃げられてしまうので、一見そう見えないポケモンで刺すことによりサイクルからの除外を狙いたい、というのが意図なので「ウオノラゴンでいいじゃん」とか言うのはNG。
使用感に関しては、察してください……
おわりに
前回の記事は読んでいただけましたか。
ランクマ史上最低の参加者数、レート2,000達成者数を記録してしまったので、シーズン30の節目ということもありこれまでの人口推移をまとめてみました。リンクを貼っておくので興味があれば読んでみてください。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterにお願いします。
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