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【ポケモン剣盾 番外編】仲間大会 第一回わこめん杯 参加してみた【大会レポート】

 

 どうも。

 公式大会の練習会以外の仲間大会に参加したことのないポケモンオタクが、満を持して仲間大会に参加したのでレポートいたします。

 なお、主催者のもめん氏に許諾を得て記事を作成していることを予め断っておきます。

★本日のおしながき

大会概要

 ベースとなるのはシリーズ10(禁伝あり+DMなし)で、ローカルルールとして禁伝なし、ピンプク系統、エアームドテッカグヤ、アーマーガア禁止が追加される。開催日時は4/24(日)の21時から23時59分まで。

 極度の受け構築を制限したうえで、ランクマでは当たり前のように参加するようになった禁伝を禁止したルールで、なによりDMも禁止されているので筆者のような老害好みの「古き良きポケモンバトル」といった内容になっている。

 ピンプク系統+鋼飛行は縛られているがドヒドイデナットレイポリゴン2といった受け駒は参加可能なので攻め一辺倒の環境になることを防ぎつつ、受けるよりも攻めることを推奨するようなルールであり、禁伝やDMなど近年の煩雑なポケモンバトルを簡略化しようというルール作りは公式運営も見習うべきである(主催者様に媚びているわけではない)。

 

今回の狙い

 禁伝無し、DM無しとなると「あの」戦術が輝くと思った。

 元来は主催者であるもめん氏のYouTubeチャンネル登録者500人を記念した大会であり、筆者のような外部の者が参加するのはいかがなものかと思ったが、仲間大会まとめサイトでDMなしルールの大会を探したら見つかったのでお邪魔することに。

 上記の戦術は理論としてはそれなりに構築されているが、技の性質上DMされると破綻するという致命的な欠陥を抱えていたゆえに、DMができない環境でどのように作用するのか、どれくらい勝利に直結する戦術なのか、答え合わせを兼ねて大会に参加させていただくことになった。

 コンボ構築の宿命として初動に失敗すると成立せず、それに特化した選出をするので捲るのが難しい。それでもDMがないだけでかなり動かしやすくなると睨み、ランクマでの成功率を鑑みて勝率3割を目指した。

 

大会レポート

 このような大会に参加するのは初めてのため、どういった空気感なのかが全くわからない。肩書を付けるなら「戦術研究家」なので、何かの記念だったり親睦を深めるような大会には場違いである。

 気を付けたのは(1)あくまでもめん氏とリスナーの皆さんが主体であること(2)限られた時間で対戦数をこなさなければいけないことが挙げられる。要は、一般ポケモンオタクが陰湿な戦術を持ち込む場ではないということ。

 ゆえに、ゴチルゼルを入れたトリプルロック型や、今回は自重したがお家芸のメロメロ嵌め戦術といったものは使うべきではないと判断した。

 

 実際に蓋を開けてみると、思いのほか真剣勝負だったのでものすごく浮いてしまった。縛りのあるルールなので、久しぶりにのびのびとポケモンバトルをしに来る層、お気に入りのポケモンを連れて来たり自慢の戦術を持ち込む層が多いのだと思っていたので、完全に読みを外してしまった格好になる。

 いうなれば、お勧めの漫画でも映画でもいいんだけれど持ち寄って談義をする場に、マジで誰も知らないようなマイナー作品を持ち込んで場の空気を冷え冷えにしてしまうような陰キャオタクムーブをしてしまった。

 

 公表されているポケモンの使用率を見てみるとサンダー、悪ウーラオス、ウオノラゴン、ポリゴン2カプ・レヒレナットレイ、霊獣ランドロスドヒドイデ、水ウーラオスミミッキュといったバリューの高いポケモンが並んだ。以下、ゴリランダー、ガブリアス、ドラパルト、カイリューバンギラス……と続く。

 そもそも対戦する以上、どんな場であれ一番を目指すのは至極当然のことなので、まぁそうなるのかなと。3割勝てたらオーケーという勝ちへの執着よりも戦術が機能するかどうかに焦点がある筆者にはない精神なので、どんな大会でも勝ちに徹することができるプレイヤーにはリスペクトしかない。

 

 個人の成績としては20戦(最大25)6-14と大敗を喫した。ただ、20戦のうち6勝なので目標である勝率3割(6/20=0.3)は達成できた。これに関しては後付けに思うかもしれないが、プロ野球ではどんな一流でも3割台がいいところで7割はミスをしてしまう。ゆえに、筆者も3割というのを小目標にしている。

 ちなみに、140試合に換算すると単純に7倍にして140-42-98となり、2017年の東京ヤクルトスワローズが記録したシーズン勝率.319(143試合45-96-2)並みの数字になる。近年まれにみる大不振に喘ぐ今年の阪神タイガースに当てはめると20試合消化時点で3勝16敗1分、勝率にすると.158となるので阪神よりは上である。

 

デッキレシピ

 筆者のために戦ってくれた、偉大な勇者たちを称えて。

 オリジナル版の(1)コンボ要員1の水ロトム&オーベム(2)コンボ要員2のクレッフィ&ミカルゲ(3)積みエース@2から成る2:2:2の比率を壊した。

 なんやかんや調整して(1)コンボ要員1をレヒレ&ミカルゲ(2)コンボ要員2をレパルダスに一任し、(3)積みエースを幅広い相手に対応できるように3体から1体選べるように融通を利かせた。ただし、積みエースで全抜きをしなければいけないのはオリジナル版と同様。

 勝利条件は(1)拘りトリック+いちゃもんでロックが成立し、(2)選出した積みエースが奇跡的に相手の選出に噛み合うことが挙げられる。つまり、エンタメ戦術特有の「勝てるとは言っていない」を体現している。

 ロック要員のレパルダスいたずらごころを前提にいちゃもんを使うので、悪タイプのポケモンに戦術を遂行できない。その問題を解決するためにみずびたしでタイプを変えることにより、理論上すべてのポケモン拘りいちゃもんでロック可能。

 特性の発動順でスカーフバレを防ぐ(=トリックの警戒度を下げる)ため、ミストフィールドではなくテレパシーとかいうシングルでは意味を成さない特性にしている。

 ちなみに、H振りのみで特化ゴリランダーのGF下グラススライダーは確定で耐えるので、倒された場合は珠ダメがなければ鉢巻が確定しレパルダスでロック可能。

 選出:9/20(45%)

 テスト中にオーロンゲちょうはつ、早いポケモンみがわりで初動からコンボが途切れてしまうケースがあったので、いたずらごころ依存のちょうはつを防げて、みがわりを貫通してトリックを使えるミカルゲをコンボ要員2からコンボ要員1に配置転換した。

 選出:11/20(55%)

 クレーマー。

 とにかく相手にいちゃもんを付けて攻撃を受けつつだっしゅつボタンで帰り、わるあがきか交代しか択のない相手に積みエースを合わせる猫。

 選出:20/20(100%)

 ダイナパル*1のように、後出しから積む機会を作ってあげたら大体強い。+2で最速ドラパルト抜きまでSを振って残りをHに振ったが、これは賛否両論である

 未だに5世代からアップデートできていない部分があるので、B-1で根性ローブシンの特化マッハパンチを耐えるまでHに振るみたいな、そういう感じ。スカーフウーラオスに抜かれてしまったので、素直にSに振っておけばよかったと思う反面、H振りが生きた場面もある。これに関しては一長一短なので仕方がない。

 選出:4/20(20%)

*1【ポケモン剣盾シングル】アド損→爆アド 脱出ダイナ+パルシェン - 受けルガチアンチ

 ドヒドイデ+ナットレイ+ポリゴン2みたいな並びを一体で破壊できそうなので入れた。

 エンタメ要素として、襷悪ウーラオスマンムーを破壊できるにどげりを採用し、ナットレイを蹴ってもてつのトゲを無効化できる、サンダーに触ってもせいでんきを無効化できるぼうごパットを装備した。どちらも生きる場面があったので、今後ぼうごパット最強説を提唱していきたい

 選出:8/20(40%)

 よく見たらS調整間違っている。ガブリアス抜きまでSを振ったつもりが、最速S100族と同速になっていた。ドラメシヤ孵化厳選偽装*2で使用したものと同じ。

 選出:8/20(40%)

*2【ポケモン剣盾シングル】ドラメシヤ孵化厳選偽装パ+ゴチルゼルトリプルロック戦術 - 受けルガチアンチ

 

結果と反省点

 お遊びが過ぎた、その一言に集約される。

 参加者総数は238人(すごい!)いて、その中の僅か20戦で主催者のもめん氏とマッチングしたのは、やはり持っているなと。配信卓に当たれば宣伝にもなると鼻息荒く臨んだが結果は芳しくなかった。拘りトリック+いちゃもんのコンボは成立したが、S調整パルシェンがスカーフウーラオスに抜かれてしまうという本当に情けない負け方をした。

 拘りトリック+いちゃもんは今回で一区切りしようと思う。性質上2体で1体縛って1体で3体を倒さなければいけないので、純粋に2体分のアド損が生じるバトレボ~BWくらいの環境なら或いは、昨今のポケモンで1対3の状況から捲るのは難しい。

 禁伝無し、DM無しという有利な設定での対戦で「地の利を得たぞ(SW:ep3)」と思ったが、地の利を全く生かせなかったのは反省に値する。

 

大会ハイライト

 ぼうごパット氏~~~↑↑↑↑

 竜舞で透かして2発目をかなしばりでロック。

 後続の悪ウーラオスともふいうち択になったが、対エースバーンでこれを見せているので素直にドラゴンアローを選択し、合計3連続のふいうち択を制した。

 

おわりに

 まず、このような有意義な対戦の場を設けてくださった主催者のもめん氏に最大限の感謝の意を示したい。ありがとうございました。

 大会中対戦してくださったプレイヤーのみなさんにも感謝とリスペクトを。

 チャンネル登録者500人記念と銘打って開催された同大会だが、既に登録者は1,000人を超えているようなので、今後益々のご発展をお祈りいたします。

 

 それでは今回はこのへんで。何かありましたらコメント欄かTwitterにお願いします。

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