どうも。
今回は2月より施行されるシリーズ12(禁伝2体まで可)のシミュレーションをカジュアルバトルで行ったので、その模様をレポートします。あくまで参考程度の読み物としていただけると幸いです。
★本日のおしながき
カジュアルバトルとは?
ランクがあるのにわざわざカジュアルを遊ぶ意味を見出せないので、これまでランクマで冠の雪原が解禁される前に新ポケモンで何戦か遊んだ程度でほとんど遊んだことがなかった。
それは過去のシリーズも同じで第5世代のときはレート/フリーという区分けだったが、わざわざレート用のパーティでフリーに潜る意味がないし、かといってフリーは特別なルールがあるというわけでもないので基本的には無縁だった。
しかし、剣盾のカジュアルバトル(フリー相当)では禁止伝説ポケモンや幻のポケモンも制限なく参加できるという、筆者が大好きで何かと例に持ち出すバトレボのような環境で対戦できる(可能性がある)。ただし、ポケモンやアイテムの重複は禁止されているので、競技性はきちんと保たれているといえる。
別種であれば禁伝を複数体入れてもルール違反ではないので、もしかしたら来月から施行されるシーズン12のシミュレーションができるのではないかと思い、この度カジュアルバトルに参加する運びとなった。
基本的なルールは直前に書いたように出場できるポケモンの制限は無し、ポケモンやアイテムの重複が禁止といった内容で、勝敗等の成績が記録されないのでいわゆる非公式試合の位置づけとなる。また、ランクマと違ってポケモンのNNが公開される、剣盾では習得できなくなった一部の技も使用できるといった差異もある。
これらを踏まえたうえで、先日公開したどくびし+ベノムトラップルギア*1のシリーズ12版をシミュレーションしにいく。
※*1:以下の記事を参照
陰湿ダイナルギア
シミュレーションしたのはこちら。
基本的な戦術は前項に掲載したリンクの記事と同じく、どくどく+どくびしで毒を撒きベノムトラップを連打することで相手の弱体化を図る。ベノムトラップ要員が強引に突破されたらルギアで積みの起点にし、そうでなければ毒ダメージの蓄積でルギアの攻撃圏内まで削ることを狙う。
基本的にはムゲンダイナ、ガマゲロゲ→ルギアとつなぐことを意識したいが、イベルタルや黒馬バドレックスといったルギアが不利な禁伝軸にはブラッキーを選択するところもリンク元のオリジナル版と同じ。
ムゲンダイナ&アーゴヨン比較
現行のランクマ仕様のパーティではアーゴヨンが担った役割を同タイプのムゲンダイナが担うことにより、アーゴヨンより安定度が格段に増すと考えた。
種族値を比較するとムゲンダイナは140-85-95-145-95-130と禁伝なので満遍なく数値が高く、アーゴヨンは73-73-73-127-73-121と準伝や同じUBと比較しても若干低めの合計種族値になっている。
これだけ見てもアーゴヨンがムゲンダイナに勝っている部分がなく、無振りと仮定した耐久指数で比較するとムゲンダイナはBD共に24,725でアーゴヨンはBD共に13,765で約11,000もの差が出る。
最低でも対面の相手にどくどくを使い、1回でもどくびしを撒くことを考えると厚い行動保証が必要で、さらにそこからベノムトラップまで考えると早くて固いムゲンダイナはこの戦術に求めていた最適なパーツといえる。しかも、毒が効かない鋼を焼くための炎技が使えるところも嬉しいポイント。
<炎技比較>
アーゴヨンはかえんほうしゃ、ねっぷう、だいもんじの3種類、ムゲンダイナはマジカルフレイム、かえんほうしゃの2種類から選択となる。現行のランクマで使用しているアーゴヨンはアタッカーも兼ねているのでCS振り、ムゲンダイナは行動保証を厚く持たせたいのでHBSに振り分けていて火力には一切割いていない。
この条件で炎打点の比較をするとアーゴヨンは臆病C振りなので実数値179*だいもんじの威力110で19,690というのが炎打点の最大指数で、ムゲンダイナは無振りなので165*かえんほうしゃの威力90で14,850が最大指数となる。
ムゲンダイナでもHBナットレイなら中乱数(56.25%)になるが、H振りザシアンの場合は最高乱数を2回連続で引いてちょうど2発に届く火力しかない。アタッカーを兼用しているアーゴヨンとは差別化できているとはいえ、ここまで火力がないのであれば妨害行動に特化してマジカルフレイムを採用してもいいのではないかと思った。
実戦レポート
カジュアルバトルにて行ったシミュレーションのハイライト。対戦相手が最低でも現行のランクマ仕様のパーティを組んでいる、且つ努力値などがきちんと配分されていることが分かる試合のみスクリーンショットを採用。明らかに努力値が振られていない、現行のランクマ準拠のパーティではないものは参考にならないので除外。
ポリゴン2が初手DMしてきた場合はこのムゲンダイナはDに振っていないので押し切られてしまう可能性があり、どくどくを優先した。DMせずに攻撃してきたので2ターン目からはどくびしに切り替えていく。
れいとうビームや10まんボルトでルギアの弱点保険を触ってもらってもいいと考えたので、居座り続けるポリゴン2を起点にするためベノムトラップを使用。
どくびし+ベノムトラップを見せておくことで交代先は浮いているポケモン、鋼タイプ、毒タイプ、カプ・レヒレなどに限られるので、それらのポケモンがいない場合はベノムトラップ連打でいいのかな、と。
例えばザシアンが来そうなら交代読みでかえんほうしゃを押して、一発耐えて返しのかえんほうしゃでもう一度削り、ルギアの攻撃圏内に入れることを意識する。霊獣ランドロスであれば交代読みでどくどくを押し、スカーフ以外には最低でも一回ベノムトラップを使えるようにする。ラムのみだった場合は諦める。
交代すれば裏のポケモンがどくびし+ベノムトラップコンボに陥る、交代しなければ弱体化されつつ毒ダメージが蓄積する状況を作った。
オリジナル版の記事にも書いたようにステルスロック+あくびループと同じで、どこかでムゲンダイナを叩かなければループをカットすることができない。倒されてもルギアの起点にできる。
ムゲンダイナが倒れたらルギア。
ベノムトラップを被弾しているポケモン相手なら弱点保険を触ってもらったうえでめいそうを1~2回積む余裕があるので積んでDMする。じこさいせいで粘って毒ダメージを稼いでもいいが、このルギアはCS振りなので攻撃した方が手っ取り早い。
禁伝2体が組めば当然のように強いが、禁伝2体贅沢に使ってやることなのかと聞かれると正直何も言えない。ムゲンダイナ+ルギアと並べるとフェローチェがやや重く、みがわりを持ったクレセリアにムゲンダイナが毒を入れられなければ積むなど、問題点が多々見つかった。
対戦相手はほとんどがランクマでも戦えるきちんとした構築だったが、筆者のようにシリーズ12準拠のガチ構築とは当たらなかったので、きちんとシミュレーションできたかというとまだまだデータ不足だと思う。
おわりに
イメージしていたカジュアルバトルと実際のカジュアルバトルにやや乖離があった。剣盾からは通信対戦が実質有料化したので、そこまで極端なキッズはいないと思っていたが、逆にここまで現行のランクマ仕様のパーティと当たるとも思っていなかった。筆者的には「それ組むんだったらランクマで遊んだ方がよくない?」という感じなので、もっとカジュアルならではの禁伝複数体入りガチ構築と対戦できると思っていた(そうでなければシミュレーションにならない)。
BW環境のとき、きちんと構築を組めるのにずっとフリーで遊んでいた友達に「それレートでも勝てるパーティなのに、レートはやらないの?」と聞いたら、レートに行って全然勝てなくなるのが嫌だからという旨のことを言っていたので、そういった感じのプレイヤーも結構多いのだろうか。
その友達もそうだったが、結局レート(ランクマ)で当たるようなパーティを想定して組んだり調整しているんだから、せっかく考えたのに勿体ないと思ってしまうのは筆者のお節介なのだろうか。昔はトレーナーカードに「このパーティは テストなんだよ」という定型文で勝負する前から予防線を張っているプレイヤーもたくさんいたが、負けたっていいんだしもっと自信を持ってもいいのにな、と思った。
そういった背景もあり、禁伝2体入れて対戦していた筆者が浮いていたし害悪プレイヤーみたいになっていたのがなんとも気まずかった。
禁伝キッズみたいなパーティでやることが毒菱コンボなので、ギャップがあったのではないかと思う。パーティで油断をさせられたのも大きかったのかな。とはいえ、本物のキッズがブラッキーとガマゲロゲを入れるのかというと微妙かもしれない。
それでは今回はこのへんで。何かありましたらTwitterかコメント欄にお願いします。
Twitter→Mなか (@Mnaka_udn0525) | Twitter