受けルガチアンチ

ポケモンバトルにエンタメを

【ポケモン剣盾シングル】新境地オノノクス・シングルバトル

 

 どうも。

 今回は秀でた攻撃性能、優秀な特性を持ちながら、なかなか一線級にはなれないオノノクスの強い使い方について。

★本日のおしながき

オノノクスの基礎情報

f:id:mnk-udn-2005:20210708162651j:plain

オノノクス〔Haxorus〕

タイプ:ドラゴン

特性:とうそうしん/かたやぶり

   (きんちょうかん)

種族値76-147-90-60-70-97(計540)

 極力無駄を省いて尖らせた種族値を見ると、第5世代出身ということがなんとなくわかるポケモンの一体。

 初出の第5世代環境では、かたやぶりとダブルチョップでマルスカイリューや襷ガブに強いポケモンで、1舞でそこそこの抜き性能を誇った。とはいえ、やや竜舞前提の性能をしていて、それを逆手に取ったスカーフ型での奇襲もメジャーな使い方だった。

 BW2では色違いのオノノクスが固定シンボルで登場し、金銀のギャラドスと同じく誰でも手に入る色違いポケモンの一体。

 

これまでの傾向

 PokémonHOMEのデータを基に、剣盾でのオノノクスの活躍を読み解く。数値にも恵まれていて、ミミッキュロトムといった守備面において優秀な特性を持ったポケモンにもある程度強く出られることから、一定の需要を保っていたオノノクス氏が環境の変化とともにどう動いていったのかチェック。

<使用率の推移>

●S1~7

 25→31→30→28→26→27→29(位)

●S8~9(鎧の孤島解禁)

 62→53(位)

●S10~11(上位禁止環境)

 40→45(位)

●S12~14(冠の雪原解禁)

 127→124→114(位)

●S15~17(禁伝環境)

 トップ150圏外

●S18~19(現行ルール)

 112→111(位)

●S20現在(暫定)

 114(位)

 禁伝環境以外では全てトップ150圏内を維持する実力者。特に第8世代スタートから鎧の孤島解禁までは安定して高順位を記録。その後も既存ポケモンが追加されても、順位を落としながら一定の需要を保っていることがわかる。

<特性の割合>

●かたやぶり:99.0%(17シーズン平均)

●とうそうしん:0.8%(同上)

●きんちょうかん:0.2%(同上)

 基本的にはかたやぶりでの採用となり、オノノクスを起用する最大の理由といっても過言ではない。一時的にとうそうしんの採用率が2.0%~を記録するシーズンがあったが、恐らく対戦環境におけるオノノクスの個体数が低下したためと思われる。

<持ち物の傾向>

 こだわりスカーフを軸に、きあいのタスキラムのみいのちのたまといったアイテムが各シーズンで入れ替わる。これといって突出したシーズンはなく、環境へのメタというよりもオノノクスというポケモンの良さを純粋に引き出す使い方が主流であることがわかった。

 

現環境のオノノクス

 これまで書いたように、防御系の特性を貫通して攻撃できるという点は優秀で、オノノクスの突出したA種族値を生かせるという点でも非常に噛み合っている。

 ミミッキュ(ばけのかわ)やロトム系統(ふゆう)への有効打を持っていることから初期環境では安定した人気を誇り、現在でもカイリュー(マルチスケイル)やピクシー(てんねん)でも止まらない(止まりにくい)ポテンシャルを持っている。

 

 では、どうして今の環境ではオノノクスが使われていないのか。それは単に、数値受けできるポケモンの増加や中途半端なSが足を引っ張るといった、オノノクスをあえて起用する必要はない要素が浮き彫りになってきたからだと思う。

 悲しいことに、A252振りオノノクスのA+1ダイアースはHBカプ・レヒレに45.2~53.7%のダメージしか与えることができず、同条件のタイプ一致ダイドラグーンはHBポリゴン2に53.1~62.5%のダメージしか与えられない。

 これらのポケモンがパーティに入っている可能性が高い環境で、昔のように竜舞から抜きエースとして活躍できる可能性は限りなく低く、スカーフ型は除いてやや竜舞前提のデザインとなっているオノノクスでは役不足というのが現状だと思う。

 

 同じ竜舞アタッカーのカイリューと比較して役割破壊技のバリュエーションも乏しく、ドラパルトは素のスピードや独特のタイプといった性能で見劣りしてしまう。非600族の一般ポケモンとしてはかなり優秀な部類だと思うけれど、それ以上のポケモンを差し置いてあえて起用する理由が見つからないというのもあるのではないでしょうか。

 だとしたら、これまでの竜舞型やスカーフ型という概念、かたやぶりで無理やり一貫性を作るという考え方を捨てるべきだと思う。何か新しいオノノクスの使い方はないのかと考えたとき、もうひとつの通常特性であるとうそうしんこそが活躍のカギなのではないかと考えた

 

とうそうしんが強い理由

 まず、この特性の効果として「1、同性のポケモンに対して技の威力が1.25倍になり「2、異性のポケモンに対しては技の威力が0.75倍になる。なお「3、性別不明のポケモンに対しては1.0倍のまま」となるもの。

 

 普段からメロメロ戦術についての記事を書くときによく記載していますが、現環境の使用率トップにはオスの割合が高い、オスしかいないポケモンが多く存在する。ザッと列挙すると……

エースバーン(2位、オス87.5%)

霊獣ランドロス(4位、オス100.0%)

ウーラオス(7位、10位、オス87.5%)

ゴリランダー(12位、オス87.5%)

ラグラージ(15位、オス87.5%)

バシャーモ(31位、オス87.5%)

オーロンゲ(35位、オス100.0%)

霊獣ボルトロス(38位、オス100.0%)

リザードン(49位、オス87.5%)

※S19準拠、トップ50以内

 逆にメスしかいない、メスの割合が高いポケモンは……

Aキュウコン(24位、メス75.0%)

ピクシー(30位、メス75.0%)

クレセリア(33位、メス100.0%)

※S19準拠、トップ50以内

 とうそうしんの効果がない無性別ポケモン19体いて、残りの18体は性別比が半々のポケモンとなる。

 つまり、とうそうしんを持つポケモンの性別をオスに設定しておくことで、10体のポケモンに有利を取りやすく、19体のポケモンには性別によって左右されないこととなり、トップ50に限定すると29体のポケモンに対して安定した火力を期待できる。しかも、オスの場合デメリットを被りやすいポケモンは3体しかいない。

 

 しかし、異性のポケモンには隙を見せてしまうというデメリットは少なからず使いにくさを感じるかもしれない。そこで、対異性にポケモンに対する最大の対抗手段としてお馴染みのメロメロを採用することで、全ての性別のポケモンに対して隙を見せなくなる、パーフェクトな型が完成することに気が付いてしまった。

 逆説的にいうと、メロメロの同性に対する脆弱性とうそうしんでカバーするということにもなり、効果は強力だが性別によって左右されるふたつの要素を融合させることにより、性別依存の特性や技は新次元の戦術へと昇華するのではないかと考えた。

 

新境地オノノクス

f:id:mnk-udn-2005:20210706175150j:plain

 それでは今回はメロメロ+とうそうしんという、どんな性別のポケモンにも対応できる素晴らしいオノノクスについて説明をしていきます。

 ベースとなるのはいつもの「積みメロメロ戦術」であり、特性とうそうしんオノノクスをあえて異性のポケモンに繰り出し、メロメロで足止めをしつつ竜舞を積み、後続の同性・無性別ポケモンには高火力技を見舞いつつ、同性には再びメロメロで行動に制限をかけるといった使い方になる。

 

f:id:mnk-udn-2005:20210708173745j:plain

 オノノクスS種族値が97と非常に微妙な数値をしており、このあたりはミミッキュウーラオスサザンドラなど絶妙な(恣意的とも取れる)Sラインとなっているため、初速をサポートする必要がある。

 今回はメロメロ戦術のサポートに特化した、後攻の尻尾化身ボルトロスでサポートをした。

※参考:【ポケモン剣盾シングル】絶対に先制で相手のSを下げ、絶対に後攻で帰る化身ボルトロス - 受けルガチアンチ

f:id:mnk-udn-2005:20210708174104j:plain

 闘争心は異性に対するデメリットを抱えるが、電磁波+メロメロによる積みの起点と捉えることができる。何度も書いているように、麻痺+メロメロ状態のポケモンが行動できる確率は37.5%となっており、十分に起点にできる数字といえる。

 メロメロを嫌って同性や無性別ポケモンに交代してきた場合は攻めに転じることで、闘争心・メロメロ両方の短所をカバーできる

f:id:mnk-udn-2005:20210708174333j:plain

 今回はさらなる火力の増強として命の珠で採用した。闘争心の1.25倍と珠の1.3倍でダイドラグーン(140)は実質威力341(タイプ一致込み)となり、異性に対しても0.75倍のデメリットが働いたところをリカバリーしてくれる優秀なアイテムとなる。

 十分に積めた、相手のパーティが舞ったオノノクスを止める手段がなさそうであればダイマックスを使用してもいいと思う。

 

おわりに

 このオノノクスの問題点として、やはり現環境のメロメロ要員はメスの方が使いやすいというところにある。また、エースバーンやドラパルトのように初速があるポケモンカイリュークレセリアのようにある程度行動保証があるポケモンではないので、単体での運用が少し難しいところも、使いにくいところ。

 起点にできるポケモンを増やすためにオノノクスの性別をメスにしてもいいと思うが、それだと闘争心による1.25倍の恩恵を受けにくい、ただの積みメロメロアタッカーと変わりがないので(しかも0.75倍のデメリットを受ける)、せっかくならオスで運用したいところ。

 

 このような現環境における性別比の問題により、結局はメスのメロメロ要員を選出する機会が多くなり、ポテンシャルはあるものの動きづらさを感じた。

 闘争心持ちのポケモンオノノクス以外にも数体存在するので、よければメロメロと合わせて使ってみてください。もしかすると相手のダメージ計算を狂わせることができる、トリッキーな特性となっています。

 

 それでは今回はこのへんで。次回は7月の公式大会「ウォーターパラダイス」の考察を行いたいと思います。

 何かありましたらコメント欄かTwitterにお願いします。

 TwitterMなか (@Mnaka_udn0525) | Twitter