どうも。
今回は600族の中で最も影が薄いジャラランガについて書きます。
★本日のおしながき
ジャラランガの基礎情報
タイプ:ドラゴン・かくとう
特性:ぼうだん/ぼうおん/(ぼうじん)
種族値:75-110-125-100-105-85
<使用率の遷移>
S1~S6
60→69→61→67→72→76位
S7(夢特性ガラル御三家解禁)
88位
S8~S9(鎧の孤島追加)
109→102位
S10~S11(パッチラ環境)
88→96位
S12~S14現在(冠の雪原追加)
圏外→圏外→圏外(暫定)
7世代で初登場した600族ポケモン。同期にミミッキュ、カプ・テテフ、カプ・レヒレといった強力なフェアリータイプがいるにもかかわらず、フェアリー4倍弱点の竜・闘複合タイプというとんでもない仕打ち。
剣盾環境に入ってからはある程度採用されていたが徐々に個体数を減らした。鎧の孤島で追加ポケモンがランクマッチに参加できるようになってからはさらに順位を下げ、使用率上位ポケモン禁止ルールが適用されている間も、大きく使用率を上げることはなかった。さらに多くのポケモンが参入してきた冠の雪原解禁後は、使用率トップ150圏内からは姿を消してしまった。
ピクシー+ジャラランガ構築
今回使って遊んだパーティはこちら。
コンセプトはジャラランガにソウルビートを積ませて究極の生命体にする。
ソウルビートは最大HPの1/3を削って全能力を一段階ずつ上昇させる技。今回使用したジャラランガはAS252、H4振りなのでHP実数値は151となり、ソウルビートを使用するとHPが50減る計算になる。
これではオボンのみが発動しないが、このオボンのみはジャラランガが後攻でソウルビートを使用しなければいけない場合、攻撃を受けてHPが50以下になった場合に不発にならないための保険として持たせている意味合いが強い。
では、ソウルビートを積んだ際のHP減少をどのようにカバーするかというのがこの構築のミソとなっている。
そこで登場するのがピクシーというカードだ。
ねがいごと(=次のターンのエンドフェイズ時に最大HPの半分だけHPを回復する)を使用して退場することで、死に出しジャラランガからソウルビート(+相手からの被弾)分のダメージを回復しようという算段となっている。
ただし、ねがいごとはいやしのねがいと違って自主退場ができない。タイムラグがある技とはいえ、ねがいごとを使用してからジャラランガに交代していてはソウルビートを使用したターンと回復ターンが噛み合わないため、ピクシーはねがいごとを使用して退場しなければいけない。
では、この問題をどのようにして解決するのかというと、イバンのみを用いることで可能性を探った。ピクシーはそれなりに固いのでいい具合にイバン圏内までHPが削れることもあるが、耐えられないような攻撃(=珠エースバーンのダストシュートなど)に対してはこらえるから入り、イバン+ねがいごとで退場することでジャラランガにつなぐという戦術。
ソウルビートで削れたHPを……↓
相手からの被弾分ごとねがいごとで回復ゥ!!
※対戦相手に配慮してスクショは一部加工しています
ピクシーの退場後、画像のように有利対面を作ることができればソウルビート+被弾分含めて全回復できてしまうこともある。そういった場合はもう一度ソウルビートを使用して全能力二段階上昇させることも容易となる。
究極の生命体(アルティミット・シイング)ジャラランガの誕生だッーっ
ここまでが今回紹介するピクシー+ジャラランガ構築の基本戦術となる。例の如くレンタル公開しているので、遊んでみてほしい。次は少しだけジャラランガをはじめとした構成員について説明させていただきます。
ジャラランガ
実数値:151-162-145-*-125-150
努力値:4-252-0-0-0-252
特性:ぼうおん→ぼうじん
道具:オボンのみ
わざ:げきりん/アイヘ/かみパン/ソウルビート
ソウルビート一回で最速ドラパルトまで抜きたいので最速。
特性は夢特性個体を持っていなかったのでぼうおんで採用していた。ハイパーボイスやばくおんぱを防げて、積み型で居座りたいのでほえるを遮断、すてゼリフでサイクルを回してくる動きもカットできる。が、ニンフィアやストリンダーが今の環境にいるかというとほぼ見かけないし、すてゼリフでサイクルを回してきそうなガオガエンもあまり見かけない。
技構成がとても悩ましい。積んだ後にミミッキュやカプ・レヒレで止まりたくないのでアイアンヘッド、かみなりパンチはほぼ確定。サンダーやエースバーンといったポケモンに対する汎用的な攻撃技としてタイプ一致のドラゴン技が欲しい。格闘技はほぼ撃つ相手がいないとはいえ、ポリゴン2やナットレイへの役割を考えると欲しい。要するに、技スペースが足りていないのでジャラランガ一体で全てに対応するのは難しい。
ピクシー
実数値:201-*-137-115-112-80
努力値:244-0-252-0-12-0
特性:マジックガード
道具:イバンのみ
わざ:ムンフォ/ステロ/こらえる/ねがいごと
この戦術の絶対的要。
要するにピクシーで場を整えて後続の積みエースに託す構築なので、後ろがジャラランガではなくなんとなく入っている霊獣ランドロスかライコウでも構わない。
努力値は特に仮想敵を定めていないのでHB振り。特性をマジックガードにした理由は、併用するカバルドンや相手の天候スリップダメージによりこらえる+イバンが崩れないようにするため。それから、かえんボールやヘドロばくだんの追加効果で状態異常を引いてしまっても、こらえるを成功できるようにするため。
剣盾環境でステルスロック+ねがいごとを両立できるのはピッピーピクシー、プリンープクリンラインのみ(ジラーチも両立できるがランクマで使えないので考慮しない)。ステロを入れることでジャラランガの攻撃の確定数が結構変わる仮想敵がいる(例えば、HBカプ・レヒレに対して+2ダイサンダーが98.3~116.4%ダメージなので、ステロが入ることで確定になる)。
はらだいこ+スケイルショットとの差別化
自分で育成して感じたのが「はらだいこ+スケイルショットじゃだめなのか?」ということ。これに関して少しお話をさせていただきます。
はらだいこは自分のHPを半分削ってAを12段階上げるというぶっ壊れ技。ピクシーのねがいごとからつなぐのであれば、はらだいこでもいいのではないかと正直思う。
しかし、Sを上げる手段がスケイルショットだった場合、S上昇が相手依存になってしまう。ミミッキュやレヒレといったフェアリータイプのポケモンに引かれて技を無効化された場合、S上昇は攻撃後に行われるため素早さのランクを上げられない。さらに10%で技を外す。
それから、ジャラランガの良さである絶妙な耐久力を崩したくない。ソウルビート2積みで全能力を二段階上げておけば2倍弱点はまず耐える、ものによっては4倍弱点も耐えられるので、耐久力を落としたくない。
おわりに
以前告知した通り明日からちょっと大きな仕事が入っているので、15日の定期更新はできないと思います。それ以降の仕事の都合にもよりますが、おそらく次回更新は17日になるかと思います。
それでは今回はこのへんで。
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